名作速読朗読文庫vol.561山之口 貘全集読上機能付きPr

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山之口 貘(やまのくち ばく、1903年(明治36年)9月11日 - 1963年(昭和38年)7月19日)は、沖縄県那覇区(那覇市)東町大門前出身の詩人である。本名は、山口 重三郎(やまぐち じゅうさぶろう)。薩摩国(移住当時、後大隅国)口之島から、琉球王国へ移住した帰化人の子孫。197編の詩を書き4冊の詩集を出した。
蹴られた猫が宇宙まで飛翔する『猫』、自分が地球に立つのではなく地球が自分に付着する『夜景』等、壮大で愉快な幻想を描いた楽しい詩も書いた。『僕の詩』では、自己の詩の世界は実際の世界よりも大きいと主張している。
『思弁』や『雲の上』では戦争や衝突を繰り返す大国の理不尽さを、『鮪に鰯』ではビキニ核実験を描き、『貘』では獏に核兵器廃絶の願いを託した。あくまで静かに崇高な思いを込めた詩である。



本文内容見本

1 雨あがり
山之口貘

 その日、朝は、どしゃ降りなのであったが、午後になると、からりと晴れて、縁側に陽がさした。硝子戸を開け放って、ぼくは机を前にしていた。女房は、ぼくの傍で繕いものをしていた。木戸の風鈴が、鳴りそこないみたいに鳴って、ミミコが帰って来たのである。
「ただいまあ」
「おや、おかえんなさい」
 女房は、そういいながら、針をおいて、縁側に出たのであるが、
「あら、この子、合羽どうしたの? 学校において来ちゃったの?」といった。
 ミミコは、いわれてはじめて気がついたらしく、「あっ、そうだ」といいながら、小さな手を振りあげて、小さな頭をおさえてみせたのである。
「おばかさんね、合羽を忘れてくるなんて、なくなったらどうするの」
 母親は、そのように叱ったり、明日は忘れずに合羽を持って帰るよう念をおしたりしていたのだが、ぼくの眼にはいかにも、雨あがりの午後とでも名づけたいような、母子の風景なのであった。
 ミミコが、合羽を忘れて帰って来たのは、いまのところそのときだけのことで、合羽もなくならずに済んだのであるが、ぼくの友人の家庭では、中学へ通っているひとり息子のために、十何本も傘を買わされたとの話をきいたことがあった。つまり、息子さんは、十何本という傘をなくしたわけなのだが、学校でなくしたり、電車のなかでなくしたり、あるいは、寄り道をした本屋の店頭でなくしたり色々で、行きも帰りも雨のときはとにかく、帰りが天気にでもなるものなら、まるで、そのときを見はからっていたみたいに、きっと、傘を棄ててくるとのことなのであったが、そのときそこに居合わせていた当の息子さんは、母親の言葉尻をつまみあげてみせるみたいに、「いくらなんでも、棄ててくるというのはひどすぎるよ。つい忘れてくるんだから仕方がないじゃないか」といって青筋を立てた。
 


代表作品

雨あがり
池袋の店
沖縄帰郷始末記
おきなわやまとぐち
詩とはなにか
酒友列伝
ダルマ船
チャンプルー
梯梧の花
夏向きの一夜
野宿
初恋のやり直し
暴風への郷愁


名作速読朗読文庫vol.561山之口 貘全集読上機能付きProfessional版


名作VOL 件数 作家 作品名 カテゴリー/文字数/文字量
561 1 山之口 貘 雨あがり 小説 1498 小
561 2 山之口 貘 池袋の店 小説 1608 小
561 3 山之口 貘 沖縄帰郷始末記 随筆 19025 大
561 4 山之口 貘 おきなわやまとぐち 小説 1548 小
561 5 山之口 貘 声をあげて泣く 小説 401 小
561 6 山之口 貘 詩とはなにか 小説 5349 中
561 7 山之口 貘 酒友列伝 小説 6062 大
561 8 山之口 貘 装幀の悩み 随筆 1580 小
561 9 山之口 貘 宝くじ・その後 始めてから十三年 随筆 2290 小
561 10 山之口 貘 ダルマ船日記 随筆 7840 大
561 11 山之口 貘 チャンプルー 小説 2846 小
561 12 山之口 貘 つまり詩は亡びる 随筆 2151 小
561 13 山之口 貘 梯梧の花 小説 2401 小
561 14 山之口 貘 夏向きの一夜 小説 1966 小
561 15 山之口 貘 野宿 小説 7867 大
561 16 山之口 貘 初恋のやり直し 小説 1513 小
561 17 山之口 貘 貧乏を売る 小説 5686 中
561 18 山之口 貘 暴風への郷愁 小説 1733 小
561 19 山之口 貘 楽になったという話 随筆 2217 小
561 20 山之口 貘 私の青年時代 随筆 7602 大
合計冊数 20 合計文字数 83183


名作速読朗読文庫とは

名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です
視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています
速読能力開発ツールも付属し、これを使うと だれでも本を読むスピードは速くなり、脳が短時間で多くの情報を処理する速読能力がつきます
名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります

特徴

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Updated on
Sep 7, 2017

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