めくるものが何もありません。配りは五十二枚すべてを表向きで十列に置き、そこで止まります。山札も捨て札も予備のセルもなく、あとのために取り置かれたものもありません。座ったときに卓上にあるものが、最後まで手にする全部です。
この設計上の一択が、この遊びの問いを変えます。誰も不運な配りを引かされず、誰も幸運なめくりに救われません。落とした配りは、もっと先まで読めたはずの配りです。それを魅力と取るか苛立ちと取るかは、その晩次第でしょう。
移動のルールは意図的に非対称です。一度に一枚なら、ひとつ上のランクのどのカードにも置けます。スートは問われないので、ハートの8はスペードの9の上で歓迎されます。ところが二枚以上をまとめて動かそうとした瞬間、それらは同じスートで、途切れない降順でなければなりません。序盤に重ねた緩くて便利な配置こそが、のちに列を溶接して閉じてしまう当のものです。
キングからエースまでの並びを同じスートで完成させれば、その十三枚は自分から卓を離れます。四回やれば配りは解けます。
最初の一手の前に知っておくと良いことが二つ
• 列の枚数は不均等で、八、八、八、そして七、六、五、四、三、二、最後に一です。だから現実的に空きが生まれるのは、末尾の短い列です
• 空いた列はどんなカードでも、合法な組でも受け入れます。この遊び全体で唯一の作業スペースがそれです。ひとつ手に入れ、そして無駄にしないことが技術のほとんどです
解けるのはおよそ五回に一回なので、負けるのは普通です。取り消しは百手さかのぼり、負け筋を逆にたどることこそ、この遊びが自分で教えてくれるやり方です。
通信なしで動き、アカウントを求めず、勝率と最短時間を保ち、33言語で読めます。
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