梶井基次郎「路上」朗読ライブ版

パンローリング
14 min

「朗読の教科書」著者 渡辺知明の名作文学朗読会をライブで

われわれの日常の生活にはどんな危機が潜んでいるのか?
日常のふとした経験から生の意味を問いかける象徴的な作品。

特別なストーリーはない。組写真のように3つのエピソードが展開する。
第1は、「私」がある日見つけた近道にある駅の話、
第2は、その駅まで友だちを案内する話、
第3は、学校からの帰り道に崖を滑り降りてドキリとする話。

梶井基次郎の作品は散文詩のような文章の美しさに定評がある。
一つ一つのことばの美しい響きから浮かびあがる情景は独特の世界である。
そこに感じられる詩的な味わいに魅力がある。

プロフィール(読み手紹介)——渡辺知明(わたなべともあき)

1952年生まれ、群馬県桐生市出身。20代のときから、
文学作品を声で表現する表現よみの実践と研究をつづけてきた。
太宰治、梶井基次郎、中島敦などの作品を中心に、
さまざまな作品の読みをインターネット上に公開している。

著書=『朗読の教科書』(2012パンローリング社)、
『表現よみとは何か—朗読で楽しむ文学の世界』(1995明治図書出版)など。

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Additional Information

Publisher
パンローリング
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Published on
Sep 30, 2013
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Duration
14m 0s
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Language
Japanese
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Genres
Fiction / Classics
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Eligible for Family Library

Listening information

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内容紹介

知る人ぞ知る名作家、梶井基次郎の代表作「檸檬」のオーディオブック!!

「檸檬」は1925年、同人誌「青空」の創刊号にて発表された。
発表当時は、ただ静かに同人誌に発表されただけであったが、
その後小林秀雄らに評価され、梶井基次郎自身が文壇に認められる作品となった。
また以後には、書店に檸檬を置き去る人が後を絶たなかったと言われている。

梶井基次郎は、自身が少年時代から肺結核に苦しみ、若くしてこの世を去ることとなったが、
そのため基次郎の作品には、肺病を患った主人公が多く登場する。
「檸檬」の主人公もまた、肺を病んでいた…

—その檸檬の冷たさはたとえようもなくよかった。
その頃私は肺尖を悪くしていていつも身体に熱が出た。
その熱い故だったのだろう、握っている掌から
身内に浸み透ってゆくようなその冷たさは快いものだった—


得体の知れない不安に心をおさえつけられ、
好きであった音楽や丸善に辛抱がならなくなる。
誰もいないところへ逃れたいと願い彷徨い歩いていた折、
以前から好きであった暗い果物屋に珍しく並んでいた檸檬を目にする。
ただひとつだけ買ったその檸檬は、不思議と心の不安を和ませ、
心を幸福な感情で満たしていった。

梶井基次郎(かじい・もとじろう)

1901年(明治34年)〜1932年(昭和7年)。大阪市西区生まれ。近代日本文学の古典的存在とされる。
高校時代エンジニアを目指していたが、その後文学に傾倒し東京帝国大学文学部英文科に進学。
1925年(大正14年)、同人誌「青空」を刊行し、代表作「檸檬」を発表。
その作品は、自身の病気を題材にすることも多く、私的小説的な作品が多い。
1932年(昭和7年)、肺結核のため死去。享年31歳。
命日の3月24日は、その代表作から、「檸檬忌」(れもんき)と呼ばれている。

あらすじ

1926年に同人誌『青空』にて発表された耽美的名作。
月光の下、影と自己との境目を見失った若者が遂げた生と死の物語。

お手紙によりますと、あなたはK君の溺死について、
それが過失だったろうか、自殺だったろうか、自殺ならば、それが何に原因しているのだろう、
あるいは不治の病をはかなんで死んだのではなかろうかと様さまに思い悩んでいられるようであります。

そしてわずか一ひと月ほどの間に、あの療養地のN海岸で偶然にも、K君と相識ったというような、
一面識もない私にお手紙をくださるようになったのだと思います。

私はあなたのお手紙ではじめてK君の彼地かのちでの溺死を知ったのです。

私はたいそうおどろきました。と同時に「K君はとうとう月世界へ行った」と思ったのです。

どうして私がそんな奇異なことを思ったか、それを私は今ここでお話しようと思っています。

それはあるいはK君の死の謎を解く一つの鍵であるかも知れないと思うからです。

梶井 基次郎(かじいもとじろう)

1901年(明治34年)〜1932年(昭和7年)。大阪市西区生まれ。近代日本文学の古典的存在とされる。
高校時代エンジニアを目指していたが、その後文学に傾倒し東京帝国大学文学部英文科に進学。
1925年(大正14年)、同人誌「青空」を刊行し、代表作「檸檬」を発表。
その作品は、自身の病気を題材にすることも多く、私的小説的な作品が多い。
1932年(昭和7年)、肺結核のため死去。享年31歳。
命日の3月24日は、その代表作から、「檸檬忌」(れもんき)と呼ばれている。

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