これまでの沖縄戦証言記録は、書き手が戦争体験者から話を聞き、物語としてまとめたものだ。証言に時差があり、書き手の問題意識の差によっても証言が食い違うことも多かった。
これに対し、尋問調書は戦場でなされた生の証言であり、時間差はない。沖縄人(ウチナ-ンチュ)は、何を考え戦場に立ったのか、防衛隊員の逃亡や戦線離脱、本土出身兵士に対する反応が率直に語られている。兵士にあっては、逃亡兵や遺棄兵士の証言、捕虜は恥か否か、米軍への協力等が記されている。このほか、日米双方の捕虜虐殺や朝鮮半島出身者の痛烈な戦場証言も含まれている。
1949 年 北海道生まれ
1974 年 東洋大学社会学部応用社会学科卒業
1976 年 東洋大学大学院社会学修士課程修了
琉球大学法文学部講師、助教授、教授を歴任
現在、沖縄戦関係を中心とした翻訳業に従事