●著者紹介
秋山和慶(あきやま かずよし)
1941年生まれ。故斎藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年、桐朋学園大学音楽学部を卒業。同年、東京交響楽団専属指揮者となり翌1964年にデビュー。2004年9月より桂冠指揮者に就任、現在に至る。この間、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団で指揮者を務めた。現在、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者。海外ではヴァンクーヴァー交響楽団、アメリカ交響楽団、シラキュース交響楽団の音楽監督を歴任。とくにヴァンクーヴァー響では、幅広いレパートリーの開拓で飛躍的に会員を増やすなど、国際的に評価の高いオーケストラへと飛躍させた。東京交響楽団ではシェーンベルクの歌劇《モーゼとアロン》、ラッヘンマンの歌劇《マッチ売りの少女》などの大作を演奏。日本の音楽界をリードしてきた。
いっぽう、桐朋学園大学や洗足学園音楽大学などで教授として多くの弟子を育てた。サントリー音楽賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、川崎市文化賞、広島市民賞、中国文化賞、東京交響楽団とともに毎日芸術賞、京都音楽賞大賞などを受賞。紫綬褒章、旭日小授章受賞に続き、2014年には文化功労者に選ばれた。
冨沢佐一(とみざわ さいち)
1948年生まれ。1971年中国新聞社に入社し、報道、運動、文化の各部や岩国支局で記者を務める。のち広島アジア競技大会組織委員会広報課長や中国新聞社企画局次長、同事業出版センター長、中国新聞企画開発社長などを経て、現在同社客員編集委員。この間、全国新聞社事業協議会代表幹事、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会事務局長などを務める。
著書に『カープ30年』(中国新聞社)、『広島城400年』(第一法規出版、共著)などがある。