ホラー作家・中澤太翔の究極のホラー短編集
真夜中の廃校で、霊を呼び寄せると噂の禁じられた儀式「交霊会」をするため集まった3人の女子高生。
薄暗い教室の中、3人は順番に怖い話を語り始める。怪奇現象が頻発するアパートの一室を借りた兄の体験談、史上最恐の都市伝説「ひとりかくれんぼ」をしたときの身の毛もよだつ出来事、呪われた心霊トンネルでの肝試しで起こった心霊体験……。
次々と語られる恐怖のエピソードに、教室の空気は次第に重く冷たくなっていく。
恐怖の連鎖はやがて一つの真実を浮かび上がらせる。果たして、本当に霊は現れるのか? 最後に待ち受ける衝撃の結末とは!?
表題作『交霊会 本当にあった心霊体験集』をはじめ、背筋を凍らせる最恐の短編ホラーがここに集結! あなたはこの恐怖に最後まで耐えられるか?
収録作品
『夜行馬車』
舞台は19世紀イギリス。ある夜、馬車の運転手は、幽霊が出るという噂が絶えない「呪われた山道」を通りかかる。運転手はそこで真っ白なドレス姿の女の幽霊を目撃してしまう――。
『たすけて』
肝試しのため心霊スポットの森を訪れた大学生たち。やがて廃墟の井戸の中から「た……す……け……て……」という女のうめき声が聞こえて……。"まさかの結末"に鳥肌必至!
『幽谷橋』
とある山奥にあると噂される自殺の名所「幽谷橋」。オカルトライターは、その場所を求めて、タクシー運転手に話を聞く。予想外の展開が待っているとも知らずに——。
『カラス男』
アイドルが遭った悪質なストーカー被害。真っ黒なフードに、カラスのくちばしの形をした不気味なマスク……「カラス男」と呼ばれるストーカーは、世間を騒がせる通り魔だった──!
『金縛り』
金縛りに悩まされる男。動かない体、覚醒した意識、そして……隣に立つ黒い人影。やがて彼が知ることになる、背筋を凍らせる真実とは——!?
『呪物、売ります』
呪物を収集することに取り憑かれた男は、ネットで売られていた特級の呪物、“呪いのお札”を手に入れてしまい……。
『交霊会 本当にあった心霊体験集』
真夜中の廃校で、霊を呼び寄せると噂の禁じられた儀式「交霊会」をするため集まった女子高生たち。儀式の手順に従い、彼女たちは順番に怖い話を語っていく……。果たして、本当に霊は現れるのか──?
1997年生まれ。
17歳で執筆した初の推理小説『ヴィーナスの残像』
2023年、YouTubeチャンネルを開設。
代表作に『交霊会 本当にあった心霊体験集』『アリスの遊園地』等多数。