キュリオシティが訪れている火星は、以前にも多くの探査機が観測を行ってきました。火星表面には地球と比べて非常に大規模な山や峡谷が存在していることがわかっています。また探査機の観測などから、火星はかつて温暖で、地球と同じように液体の水が表面を覆っていたのではないかと考えられています。
本書では、火星についての基礎知識からキュリオシティの話題まで、主に探査機が撮影した画像をもとにたどっていきます。
【主な内容】
PART 1 キュリオシティ探査スタート★探査車キュリオシティを紹介します。
打ち上げ/着陸場所/着陸方法/過去の探査車との大きさ比較/主な観測装置/サンプルを採取して分析/今後の目的地「シャープ山」
PART 2 赤い惑星 火星の素顔★火星の基礎知識を紹介します。
太陽系第4惑星/火星と地球/オリンポス山/マリネリス峡谷/極冠/大気/巨大な砂嵐/ダストデビル/高地と低地/フォボス/ダイモス/ハッピー・フェイス/ハート・マーク
PART 3 火星の水と生命★火星の水と生命について紹介します。
洪水の跡/三角州に似た地形/地下の氷/水の証拠を発見/地表の氷/今も水が流れている?/隕石中の生命の“痕跡”
PART 4 火星の地表パノラマ★これまでに火星表面に着陸した着陸船や探査車などの代表的な画像を紹介します。
クリュセ平原(バイキング1号)/ユートピア平原(バイキング2号)/アレス谷(マーズ・パスファインダー)/北極地域(フェニックス)/グゼフ・クレーター(スピリット)/エンデュランス・クレーター(オポチュニティ)
タブレット端末でも読みやすいように、文字の大きさも大きくしています。
★★★最近の惑星探査機の画像を見るには、紙の本よりも電子書籍の方が色の再現性という意味では優れています。探査機の画像は元々デジタルデータです。印刷物にするには、デジタルデータの色を印刷のインクの色に置き換えるため、本来の色からはどうしてもズレてしまいます。電子書籍では、そのような色のズレがほとんどありません。
※本書は、写真を見開きで掲載しているページがほとんどです。ブラウザでご覧いただくと、見開き表示にならず、単ページごとの表示になってしまいますので、タブレット端末等、横にして見開き表示となるものでご覧いただくことをお勧めします。
サイエンスエディター、株式会社ブックブライト代表取締役社長。
20年以上にわたって科学雑誌ニュートンに携わり、編集者、編集部長などを経て2011年末に株式会社ブックブライトを設立。
科学技術関連の紙媒体での記事などの編集・ライティングや、テレビ番組での情報リサーチなどを行う傍ら、電子書籍を刊行中。