この世界の片隅に

2016年 • 129分
4.7
410 件のレビュー
97%
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この映画について

すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していくなかで、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20年の夏がやってきた。(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
4.7
410 件のレビュー
naoki hujii
2018年8月18日
広島から呉に嫁いだ女性を通じて、戦時中の人々の暮らしと戦争の現実、が描写されていたのが良かった。前半に人々の素朴な暮らしぶりを描いて、視聴者に親近感を与え後半の空襲や原爆に続け衝撃を与えるという流れが良かった。余談だが当時の国際法でも米軍のやったことは立派な戦争犯罪であり糾弾されるべきことである。原爆は言うまでもなく、都市部に対する縦断爆撃や民間人に対する機銃掃射などは人間のやることじゃない。これらは戦争が悪いというより米軍が悪いと言うべき。現実には無視されがちだが戦争にも最低限のルールはある。とかく日本人はこの8月の時期になると戦争反対、に日本が悪かった、いやテレビや新聞などのメディアが自虐的なことばかり言うことが多いが、これについてははっきり当時の米国及び米軍が行った戦争犯罪と言いきって良いと思う。一昨年に亡くなった祖母とほぼ同と年代の一般人は軍人ではないからだ。女性が主人公ということでとても興味深く鑑賞できた。
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BROTHERS “ken” RMS
2017年5月17日
この映画、地元では日本最古級と言われる古い映画館でひっそり上映されました。高田世界館と言われ、映画通の間では有名です。のちに片渕監督がサイン会に来られました。 さて本題ですが映画館で見たとき、どう素晴らしいのか?本当に楽しみだったんです。昔からよく戦争映画を見せられました。『はだしのゲン』、『火垂るの墓』、『まっ黒なおべんとう』など。父が戦争の悲惨さを伝えたくて見せに連れて行ってくれましたが当時あまりに衝撃的過ぎて怖くて寝れなくなりました。戦争の悲惨さ、虚しさ、悲しさだけを伝える映画ばかりでした。この映画はまったくそういうものと別です。自分の語彙が乏しくうまく言葉に出来ないのが残念ですがしいていうなら『普通』なんです。戦時中の日本、しかも原爆が落ちた爆心地からさほど遠くない呉。そこで原爆投下前も投下後も人々は普通に生活していた。それが実に見事に描かれているのです。よく戦争を題材にした作品って暗くて、辛気臭くて、負のオーラみたいのが漂っていてちょっとモノクロなイメージって勝手に思っています。しかしながらこの映画は実にカラフル!人も町もそこに広がる風景も実にリアルにありありと描かれています。心理描写もまた見事です。戦争中何の喜びも、何の楽しみもない日々を送っていたように思われがちですが、実際つらいことを笑い飛ばしたり、空腹を満たすために工夫したり、好きな人と愛し合ったりする時間もちゃんとあったのだと改めて教えられます。そんな生活に当たり前のように浸透していたのが戦争だったのだと感じました。戦争ってどういうものだったのか体験者に聞けるのはせいぜいあと十数年です。この映画を見たらぜひそれを機に身近な戦争体験者に話を聞いてみてください。私は唯一まだ元気でいる祖母にいろいろ聞きました。祖母が住む田舎には、空襲警報が鳴っても爆弾は一個も落ちなかったこと、学校で竹やりを練習したこと、警察官に食べ物を取られたこと、夜になると電球に黒い布をかけたことなどなど。そういうことを知ることが大事なのだと思いました。この映画はフィクションですがすずさんみたいな人は必ずいたはずです。それは戦後の復興が物語っています。焼野原から前向きに、ひたむきに頑張ってきた人たちのおかげで今の自分たちがあるんだと胸が熱くなりました。親御さんならぜひ子供さんたちにも見せてあげてください。抵抗なく見ることが出来ると思います。この世界の片隅に、こんな作品を作ってくださって心から感謝します。
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怒りの熊さん
2017年6月13日
すごい映画だ。 昭和初期の結婚観やその後の戦争に至るまでの物資枯渇の中で工夫して 家族の生活を支え、更に激化する戦争の中から希望を探し出す。若い夫婦 の姿が心に響く。当時の人々の強く優しい生き様が今の戦後生まれを生かしてくれていると思った。 名作と呼びたい。
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