pin nasty
タランティーノ好きには映画愛に溢れたたまらない大傑作で個人的にはイングロ以来の映画愛的感動があり中々席から立てなかった。コルブッチやお馴染みアントニオマルゲリーティの名も出てくるし、オマージュ数は過去最高の一大映画絵巻にタランティーノ作品をもオマージュするメタ構造になっている。 シャロンテート事件やマンソンファミリーは添え物的でタランティーノが本当に描きたかったのは、自分が子供の頃経験した古き良きハリウッドの世界観。タイトルはワンス〜アメリカではなくて、ウエスタン(ワンスアポンアタイムインザウエスト)からのオマージュなのでラストの多幸感は彼の作品中トップクラス。こんな大傑作を創られるとラストの次作が心配な位、映画マニアにはたまらない宝石箱のような映画だが、暴力描写は相変わらずヤってくれるし(しかも、しつこい位)69年に拘った既製音楽チョイスセンスも素晴らしく、本作はモリコーネを使わなかったのは正解。ブラピにレオ、マーゴットによるタランティーノ流ワイルドパーティーと評しても過言ではない。