満男の恋人・泉は母の愛人の存在を許せず悩んでいた。思いつめて家を出てしまう。鳥取砂丘の絵葉書が満男のもとに届いた。ただならぬ内容に満男は飛び出して行く。一方山陰を旅していた寅さんは当てもなくさまよう泉と偶然出合う。すがりついて泣く泉。翌日砂丘で若い二人は再会した。その夜は寅さんの昔馴染みの女将の店で御馳走になり泊めてもらう。女将が昔寅さんに惚れて世帯を持とうと思った事、亭主に死なれて独りで店を切り盛りしている事など苦労話を聞いているうちに妙な気分になって来る寅さんだった。(C)1991 松竹株式会社