「大地と自由」「麦の穂をゆらす風」「天使の分け前」のケン・ローチ監督が1986年に製作したものの、日本では劇場未公開に終わった幻の作品。脚本は「レッズ」のトレヴァー・グリフィス。
ミュージシャンのドリットマンは東ドイツで活躍していたが、反体制的であることから西ドイツに亡命せざるを得なくなる。妻子を残して東ドイツを立ち去る前に、母から父親の形見である貸金庫の鍵を預かった。父親も彼と同じように反体制のミュージシャンだったのだ。やがてドリットマンは、父がイギリスにいるらしいという情報をもとに、フランス人記者エマとともに現地へ向かうのだったが…。(C)1986 Kestrel Films