時は、江戸。これまで封じ込められていた淫らな魔物が次々と甦り、町人たちを襲っていた。そんな魔物を退治する宿命を背負うのが、第十五代斬魔剣士として生まれた紅つぼみ(藤浦めぐ)。紅一族に代々伝わる魔物を断つ斬魔刀は生娘しか扱えない。それゆえ、つぼみの貞操ふんどしには結界が張られているのだった。そんなつぼみも、普段は十八歳の乙女。祖父の源治郎が師範をつとめる紅道場で鍛練を積みながらも、道場のアイドルとして門下生から慕われている。ある日、紅道場に入門志望の若者・永田が現れた。容姿端麗で抜群の腕前の永田に、思わず胸をときめかせるつぼみ。だが、永田の正体は天狗だった。斬魔剣の威力を消すため、永田はつぼみを誘惑して貞操を奪おうとする。数々の淫魔たちと生娘剣士つぼみ、激闘の火蓋が落とされた!!
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