クワンティコ／FBIアカデミーの真実 （吹替版）

オークランドからＦＢＩアカデミーに入るためにクワンティコに向かうアレックス・パリッシュは、その道中でライアン・ブースと出会い良い仲となるが、素性を明らかにせず別れてしまう。アメリカ中から選ばれた未来のＦＢＩの精鋭たちがクワンティコに集結する。その数か月後、テロ攻撃に遭い、全員が事件へと巻き込まれていく事も知らずに…。

９か月前のクワンティコ。ＦＢＩ捜査官を夢みる若者たちがアカデミーに入所。厳しい訓練が始まる。午前はランニング、腕立て伏せ、格闘訓練などの体力強化。午後は銃の組み立てなどの技能や頭脳を使う授業が続く。そして分析官の研修生との合同研修が始まった。３つのチームに別れ、それぞれの部屋に隠されたテロ計画の証拠品を捜し出し、計画を阻止する訓練だ。

入学から３週間経ったアカデミーでは、研修生たちの競争も激しさを増していく。リアムの演習では、結束バンドを２人一組で手首に巻き付け、いち早く外すという演習が行われる。アレックスはすぐに結束バンドから抜け出すが、その時に指を切ってしまう。また、ミランダの授業ではプロファイル作りの授業が始まり、研修生たちは必死に互いをプロファイリングしていく。

８か月前のクワンティコ。リアムはライアンに、アレックスの監視を中止して自主退学をうながせと指示し、人質救出訓練に罠をしかけた。父親のファイルを読んで以来、不安定で攻撃的になっていたアレックスは、チームの仲間を顧みず無謀な単独行動に出る。

アカデミーの研修は５週目に入る。メニュー通り、護身術などをこなす日々に、潜入捜査の演習が始まる。いかに実在の人物になりきるかが成功の鍵だと教わり、研修生たちは各々履歴書が作れるほどなりすます人物の像を作り上げる。そして、演習の仕上げとしてＤＹＳＴＥＫ(ディステク)社の研修になりすまし社員として参加し、ＣＥＯと面会することを命じられる。

ミランダの息子チャーリーが少年院から仮釈放となり、自宅に戻ってきた。また事件を起こさないかと不安なミランダは家から離れることができず、チャーリーの部屋に隠しカメラまで仕込む始末だ。リアムはミランダの家を訪れ、チャーリーを信用して職場に行くように助言する。

研修は７週目に入り、３分の１にさしかかる。 ケイレブとの関係がクレイトンに知られたシェルビー、双子に腹を立てながらも皆には口を閉ざしたままのサイモンと研修生たちにも悩ましい時期が続いているが、試験が始まる。皆に試験用紙が配られたものの白紙である。何を試験されているのか分からないまま、監視カメラの映像を調べ、ブランドンだけ試験用紙を受け取ってないことが判明する。

ＦＢＩアカデミーの研修も次の段階に進み、各自に別々の事件ファイルが渡される。今まではチームで解決に当たってきたが、今回は単独で捜査に当たるのだ。だがニマとサイモンが、それぞれの事件が裏でつながっていることに気づく。実は、１つ１つのパズルのピースを組み合わせ、１枚の大きな絵を完成させるのが目的だった。研修生たちが協力して捜査を進めると、エボラウイルスを公園でばらまく生物テロ計画という大事件が浮かび当たった。

研修生たちは各々秘密を抱えるようになる。サイモンはオーレンに近づき、アレックスは酒浸りのリアムを更正させるためにライアンに隠れて会いに行く始末である。 そんな中、ＦＢＩコンサルタントによる連続殺人犯の講義が始まる。チームごとに連続殺人犯を選び、被害者たちの中に混じった偽の被害者を見つけ出すという課題が出される。すべてのチームが偽の被害者を見つけ出し、全員合格となるが、サイモンはある被害者のことが腑に落ちないままでいる。犯人逮捕のために講師が証拠をねつ造したことに気付いたサイモンは通報し、その講師は逮捕されるという大事件に発展する。

次期研修生の最終候補者を選別する課題が始まる。素行調査の資料に目を通すニマが、ふと思いつき、自分たちを調査した先輩を訪ねる。そして入手したサイモンの調査資料を皆に配り、サイモンがイスラエル国防軍の戦争犯罪者だと責め立てる。一方ヴァスケスは、首の傷が偽物だったことがバレて委員会で審議にかけられることに。ヴァスケスは、元恋人の精神的ＤＶから逃れて娘を守るためだったと訴える。肉体的暴力を受けた証拠の傷を装い、接近禁止命令を勝ち取るためだった。

６か月前のアカデミー。研修生たちは３連休の大みそか休みに入る前に、ＦＢＩで解決してない難事件を解くという宿題を与えられる。 連休を使ってほとんどの研修生が帰省する中、アレックスたちは各々の理由で寮に残る。酔っぱらったアレックスはライアンに電話するが、受話器の先で女の声がする。 そんな中、ケイレブが戻ってきてアレックスたちはケイレブの実家のパーティーに参加し、アレックスはライアンの元妻と、シェルビーはケイレブの母クレアと会う。

研修の後半戦がスタート。一期（１か月）上の上級生と学内対抗試合が行われる。勝ったチームが負けたチームの中から５人を選んで退学させるという厳しいルール付きだ。お互いにライバル心むき出しで勝負するが、最終的に同点で終わる。そこで、ホーガンズ・アレイで人質救出演習を行い、最終決着をつけることに。

アカデミーでは、１期上のクラスとアレックスのクラスが合併し、今週は人的諜報という課題が出される。１期上のクラスとなかなか馴染めないアレックスたちだったが、チームを組み、仲間の中から情報提供者となり得る人を想定して選び分析することを学ぶ。分析がうまくいったので、バーに出向き１時間で情報提供者を勧誘するという実践に取り組むことに。

運転テクニックの練習中にアレックスがドリューに話しかける。ドリューの婚約者アリシアが死んだシカゴの強盗事件に、リアムが関連しているかもしれないと。ドリューは興味ないと突っぱねるが、容疑者の取り調べの演習中に、やはり答えを知りたいと申し出る。

アカデミーでは特別講師にクレア・ハースを迎えて憎悪犯罪について学ぶ。チームに分かれて、その犯罪が偏見を起因とするものかどうか検証する。そんな中、チャーリーと通じており、レイナが潜入捜査しているテロ組織がアカデミーを襲う。両親が死を偽装し生きていたことを知ったシェルビーが外に出て危険なため、ケイレブとウィルはシェルビーを救出に行く。

クワンティコのキャンパスが過激派に襲撃された事件から１週間。死者も出た大事件だったため、研修生たちはカウンセリングを受ける。訓練続行に支障なしという結果になったが、過激派グループと接触していたレイナと責任者のミランダは業務査察室に取り調べられることになる。

アカデミーでは配属希望先のエントリーが始まり、研修生たちはどこに配属されることになるのか期待に胸を膨らませながら、任務の内容で配属先が決まるため、ライバルたちを注視している。

クワンティコでは、ミランダが業務査察室に呼ばれ次長解任を言い渡される。ただの特別捜査官として、どこかのＦＢＩ支局に転属されることになるという。ミランダは自分の失敗を認めつつも、同じように規律違反を犯したにもかかわらず、お咎めなしに自分の後釜に座るリアムが許せない。

アカデミーには新しい研修生が入って来て、アレックスたち同期がＦＢＩに入るまで３週間を切る。 アレックスはドリューの手の震えを案じると同時にペアで組む時不安に感じるようになる。そんな中、配属先の分野を選ぶ授業が始まる。各々が興味のある分野の説明を聞きに行く中、アレックスはドリューとともに３つのプログラムから選ぶことができるエリートコースを歩むことに。

アカデミーの研修もあと２週間。卒業前に、支局に行って実際の仕事を手伝う演習が行われる。ライアンの引率でリッチモンド支局を訪問するアレックスたち。ケント捜査官の指示で郵便局強盗事件の聞き込み調査を始める。不審な男を見たという証言があり、アレックスはケントと目撃者ウォーカーの元を訪ねる。

アカデミーでの研修も残り１週間となる。シェルビーは母ローラから手紙が来たのをケイレブだと勘違いし、両親への復讐心をさらに過熱させ、裁きを受けさせる準備を進める。ニマ、レイナの双子はクーリの組織に潜入捜査することが決まる。今週はテロが起きたあとの対処方法を学ぶ。各々に事件が割り当てられ、法科学調査研修センターで使うその資料へのアクセスカードを渡され、事件を徹底的に調べ尽くすことに。

卒業式の前夜。研修生たちに最後の課題が出される。貸し切りのバーでパーティーを楽しむのだ。最後の自由を謳歌する研修生たち。だがアレックスとライアンは険悪な雰囲気に。ライアンがテキサス行きを決断し、それを黙っていたのが原因だ。２人はケンカ別れし、卒業後の旅行計画も白紙になる。