キャプテン翼(1983)

1983 • あにてれしあたー
4.3
59 reviews
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Season 1 episodes (128)

1 第1話「大空へはばたけ」
10/13/83
Season-only
南葛市。そこは全国のサッカー少年から注目を集める町である。全国大会で優勝した名門校・修哲小学校がそこにあるからだ。大空翼もまた、大好きなサッカーをするために南葛市に引っ越してきた。無論、修哲小に転入するつもりである。そして翼は、南葛市内のサッカー場で天才ゴールキーパー・若林源三との運命的な出会いを果たす。「俺はペナルティエリアの外からなら、どんなボールでも防げる自信があるんだ!」中学生チームが放つシュートをすべて防ぐ若林の姿を見て、闘志を燃やす翼。「僕も若林君と勝負したい!」その場にいた南葛小サッカー部のキャプテン・石崎から若林の自宅を聞きだした翼は、高台にある神社から若林邸めがけてシュートを放つ!それは翼から若林への挑戦状だった。
2 第2話「燃えろサッカー小僧」
10/20/83
Season-only
若林は翼に告げる。俺と勝負したければ、修哲小のサッカー部員を10人抜いてゴールまでたどり着くことだと。翼は難なくクリアし、若林の待つゴールをめざす。意地と意地がぶつかりあい、もつれあう二人。ついに若林はポストに激突し、流血するのだった。「おまえの挑戦は対抗戦で受けてやる!」対抗戦とは南葛小と修哲小との間で行なわれている伝統行事で、各クラブ活動の試合を一日かけて行うというもの。翼を南葛の生徒だと勘違いした若林は、対抗戦での試合で翼が1点取れば自分の負けを認めるというのだ。困惑する翼の前に現れたのは、ブラジル代表のCF・ロベルト本郷。大空家に居候することになったロベルトは、転校先で悩む翼に対して、助言を与える。はたして翼が選ぶ道とは......!?
3 第3話「明日に向って、キック・オフ」
10/27/83
Season-only
天才サッカー少年の翼を新メンバーに、元ブラジル代表のロベルトを監督に迎えた新生南葛小サッカー部。これまでどうしても勝てなかった修哲に一矢報いようと、練習を開始するのだった。みんなの前では明るく振舞うロベルトだが、日本に来た真の目的は別にあった。試合中の怪我で網膜はく離を患っていたため、その検査のために来日していたのだ。だが検査の結果、ロベルトが現役を続けることは絶望的との答えが出てしまう......。ロベルトは、日本で見つけた"恋人"に自らの夢を託すことに。その"恋人"――翼は新たな環境で、仲間とともにサッカーができることに喜びを感じていた。前に通っていた学校にはサッカー部がなく、寂しい思いをしていたのだ。翼とロベルト、二人の夢が重なり合って、ここから始まっていく。
4 第4話「ボールは友だち」
11/3/83
Season-only
ロベルトのもとで練習を開始してみたものの、南葛のメンバーは技術的にも体力的にもまだまだ足りなかった。「サッカーボールと友だちになるんだ」「毎朝5時に起きて特訓だ!」――ロベルトの猛特訓に、何とかついていく石崎たち。一方、若林は翼との対決に備えて山にこもって特訓に励んでいた。しかも修哲は若林を欠いても、練習試合で圧倒的な強さを見せていた。対する南葛イレブンも、どんどん練習の成果を上げてきている。その仕上げとして、ロベルトは翼にゴールに立つよう命ずる。自らのシュートを受けさせることで、相手キーパーの動きや心理をつかませるのが目的だ。そしていよいよ、対抗戦の前日。仲間と勝利を誓って帰る翼は、見慣れない少年とすれ違う。「誰だろう、あいつ? いいドリブルしてるな......」
5 第5話「ライバルはどこだ」
11/10/83
Season-only
南葛小対修哲小の対抗戦当日。若林はいまだ、その姿を現さないままだった。各競技のプログラムが順調に消化されていき、最後のサッカーを残して両校同点という途中経過。決着は、サッカーの勝敗に委ねられることになった。試合直前には若林も到着、これで役者が揃った!「この試合、南葛は修哲に勝つんだ!」若林にはっきりと宣言する翼。いよいよ二人の初対決が始まる――。しかし、ロベルトのとった作戦は誰も予想しなかったものだった。翼をスイーパーのポジションに置き、失点を最小限に食い止めようという目論見である。これが若林の闘志に火をつけた。若林は修哲イレブンに檄を飛ばす。「この試合、50点が目標だ!」
6 第6話「ゴールをかためろ」
11/17/83
Season-only
来生、井沢、高杉の3人を中心に南葛ゴールへと攻め込んでいく修哲だが、翼の好ディフェンスにあらゆる攻撃を阻まれていた。だが南葛も、マサルの顔面ブロックのようなファインプレイも飛び出しているが、攻撃パターンとしては翼がカットしたボールを石崎につなぐという一つだけしかない。それを見抜いた若林は、翼に向かってロングシュートを放つ!「翼、攻めてこい!」「これは、若林君からの挑戦状!?」スタンドからの父の声を受けて、意を決した翼は果敢にドリブルで攻め込んでいく。翼、渾身のシュートは若林に弾かれ、コーナーキックへ。カーブをかけたボールであわやゴール!?と思われたが、惜しくも外れるのだった。こうして0対0のまま前半戦は終了。さまざまな思いが交錯する中、後半戦で先に点を取るのはどちらだ!?
7 第7話「運命のロングシュート」
11/24/83
Season-only
後半戦開始1分。来生の放ったシュートにより修哲が先制点を挙げた。このまま一気に修哲へと流れが向うのだろうか?そしてついに、南葛は翼をトップへと上げる。巧みなドリブルによる単独突破、仲間と協力しての連携プレイ、そのいずれもが素晴らしいが、若林の守りは鉄壁だった。裏をかいた攻撃さえも、ゴールマウスに嫌われる。ツキさえも若林の味方をしているようだ。残り5分となり、最小リードを守るために修哲は"鳥かご作戦"を発動させるのだった。南葛の応援席からは、当然のごとく大ブーイングが。このまま、南葛にはなす術もないまま終わるのか? しかし、石崎が意地でボールを奪った!大歓声の中、翼は若林が待つゴールをめざす。翼の放ったシュートを、一度は弾く若林だったが......。
8 第8話「さわやかコンビ誕生」
12/1/83
Season-only
翼のオーバーヘッドキックが華麗に決まり、1対1の同点となって後半戦を終える。このままでは対抗戦全体の勝敗が決まらないため、延長戦に突入することになった。しかし南葛は、石崎が先ほどのプレイで負傷してしまったため、メンバーをひとり欠いている。どうする、南葛!?「試合、僕じゃダメかな?」そこへ現れたのは、南葛の転校生だと名乗る少年・岬太郎。さっそく岬が、石崎に代わって途中出場することとなった。一方、翼にゴールを決められ失意の若林は、試合場を後にしようとする。三上コーチはそんな若林を叱責し、目を覚ました若林は闘志を新たにするのだった。翼・岬のコンビプレイと、真の力を発揮する修哲のサッカー。今度こそ、本当の決着を着けるため、延長戦のキックオフだ――!
9 第9話「ラストチャンスにかけろ」
12/8/83
Season-only
延長戦で先制したのは修哲小。なんと、キーパー若林による超ロングシュートでの得点だった。南葛は延長から加わった岬と翼のコンビを中心に、全員のチームワークで修哲に対抗する。修哲もまた、鳥かごのような姑息な手に頼らずに、正々堂々と戦っていた。両者とも譲らない試合で、やがて翼&岬が流れを作っていく。的確に相手の動きを読む岬のセンスに、翼の本能的な動きが加われば無敵だ。修哲・若林からゴールを奪うのは一体どちらなのか?ついに翼がシュートを放つ!......と思いきや、ボールは岬に渡りダイビングヘッド!こぼれたボールが再び翼に渡り、これを押し込んでゴール!さすがの若林をも翻弄するコンビネーションで、南葛は同点に追いつく。試合終了まで、あと1分だ。
10 第10話「夢はブラジルへ」
12/15/83
Season-only
対抗戦での激闘を終え、翼たち南葛小イレブンは再び練習に励む日々を過ごしていた。今年の全国大会には南葛市では各小学校代表の選手による選抜チームを送り込むことになり、彼らもまた代表入りをめざして自ら特訓を申し出たのだった。そんな子供たちの生き生きとした笑顔は、今のロベルトにとって何にも替えがたい宝物。現役引退を余儀なくされた彼にとっての新たな希望なのだから。その頃、若林は雑誌の記事でロベルトが引退した事実を知り、驚愕する。翼も若林から聞かされて、初めてロベルトの目の病気のことを知った。だが今のロベルトに悲壮感はない。彼の今の夢は翼をブラジルに連れて行き、世界に通用する選手に育て上げること。その夢はまた、翼自身の夢でもあった。
11 第11話「はぐれ狼 小次郎あらわる」
12/22/83
Season-only
南葛市の代表チームに選ばれたのは、南葛小からは翼、岬、石崎、修哲小からは若林をはじめとするほぼすべてのレギュラーメンバーだった。最終的には現在の30人から15人に絞られるので、ギリギリ受かった石崎は危うい?さっそく南葛小では石崎の特訓が開始されるのだった。こうして誕生した南葛SCは昨年の優勝校である修哲のメンバーに翼、岬らを加えたドリームチーム。これで優勝できないはずはないと高をくくる石崎たちに、岬は自分が知る全国の強豪校について語って聞かせる。その中には埼玉・明和FCのストライカー、日向小次郎の名前もあった。数日後、南葛SCが紅白戦を行なっている最中に見慣れない男が乱入。強引にボールを奪い、若林へ勝負を挑む。彼こそが、日向小次郎だった――!
12 第12話「めざせ!日本一」
12/29/83
Season-only
全国大会制覇へ向けての第一歩、静岡県大会が始まった。翼の夢はこの大会で優勝し、ロベルトとともにブラジルへサッカー留学すること。初戦では「この試合で3点ゴールを決めるんだ!」と檄を飛ばす父、ロベルトに習ってスコアブックの付け方を覚えたという母とに見守られて、翼は鮮やかにハットトリックを決める。という翼の活躍もあって、南葛SCは7対0という大勝で初陣を飾るのだった。その後も5回戦まで南葛は順調に勝ち進んでいく。ここまですべての試合で翼がハットトリックを達成するなど、破竹の勢いだ。だが、以前の練習試合で痛めた若林の足は、まだ完治していなかった。準決勝の相手は島田小という無名のチーム。若林は大事をとって、この試合を欠場することにしたが......。
13 第13話「泥まみれの熱戦」
1/5/84
Season-only
南葛SC対島田小の試合で、先制点を取ったのはなんと島田小だった!足の怪我を抱えている若林に代わり出場したキーパー・森崎は、この失点に激しく動揺する。しかし、まだ1点。南葛の実力なら容易に逆転できるはず。誰もがそう信じていたが、南葛の攻撃はまったく点に結びつかない。島田小のディフェンスは思った以上に固く、また南葛の攻撃のリズムも乱れていった。結局、無得点のまま前半を終了。後半は翼を中心にリズムを立て直せと、城山監督はイレブンに活を入れるのだった。後半は、開始とともに雨が降り出すという悪条件の中で行われることに。すると、南葛はついに2点目を奪われてしまった!翼のシュートさえ、粘りのディフェンスに止められてしまう。南葛に勝機はあるのか?
14 第14話「フィールドの貴公子」
1/12/84
Season-only
後半残り3分。翼のシュートでついに南葛が1点を返した。絶対に負けられない翼は、ストライカーとしての役割だけでなく自らゲームを作り始める。すぐさま2点目を入れ同点にした南葛に対して、島田小はこれまでの「全員による守備」から「全員での攻撃」に作戦を切り替えてきた。これに意表を突かれたのか、南葛イレブンは簡単に突破されてしまう。南葛、万事休す......!? しかし、森崎が超ファインプレイを見せ、追加点を阻止した。森崎のファイトを無駄にしない!闘志を燃やす翼は、ついに3点目を挙げるのだった。と同時に、試合終了のホイッスル。泥まみれの激闘を制した南葛は、決勝へと駒を進める。そして迎えた志水FCとの決勝戦。スタンドでは見慣れない人物が試合の行方を見つめていた。
15 第15話「傷だらけのキーパー」
1/19/84
Season-only
大激闘となった準決勝に続き、決勝戦でも南葛は苦戦を強いられていた。3人の選手にマークされ、思うように動けない翼。これは翼に与えられた試練だと、ロベルトは厳しい目で見守るのだった。南葛と志水、両者互角のまま0対0で前半戦を折り返す。途中、何度か若林が怪我をした足をかばう場面が見られたが、本人は「傷みはまったくない」という。しかしスタンドで偵察する三杉淳、そして志水FCは若林が抱える爆弾を見抜いていた。後半から志水は、若林をつぶす作戦に出る。志水FW陣の露骨な体当たりを食らい、悶絶する若林。だが不屈の闘志が彼を奮い立たせる。若林の意地を込めたボールは翼へと渡り、ついに先制!そのまま試合は南葛ペースとなり、見事に県大会優勝を果たすのだった。
16 第16話「夢はひとつ 燃えろイレブン」
1/26/84
Season-only
全国大会出場を決めた南葛イレブンに、悪いニュースがもたらされた。県大会で痛めた若林の足の状態が思わしくなく、全国大会への出場が絶望的になってしまったのだ。若林がたった一つやり残したこと、それは日向小次郎へのリベンジ。だから明和に当たるまでは絶対に負けるなと、翼に夢を託すのだった。翼は闘志を新たにするが、南葛イレブン、特に修哲メンバーはショックと動揺を隠しきれない。若林抜きで、森崎を正GKとして全国大会を勝ち進んでいけるのだろうかと。森崎は自ら翼に特訓を申し出る。砂浜を舞台に、翼と森崎の地獄の特訓は続く。やがて見違えるほど成長した森崎を仲間たちも認め、チームは一つにまとまる。若林に代わるキャプテンには翼が就任し、新生チームで全国大会制覇をめざす!
17 第17話「開幕!全国大会」
2/2/84
Season-only
全国大会、決戦の地は東京・よみうりランド。そこには全国から集まった強豪チームが集っていた。駅の線路を挟んでホームでパスを出し合う、秋田・花輪サッカー少年団の立花兄弟。小学生とは思えない巨漢、大阪・難波FCの中西太一。チームワークに優れる北海道・ふらのFCを率いる松山光。東京・武蔵FCのエースストライカー、三杉淳ら、いずれ劣らぬ精鋭ぞろいだ。その中で、翼が開会式の選手宣誓を務めることに。昨年の優勝チームのキャプテンである若林の代役ではあるが、堂々とした晴れ舞台となっていた。さて、予選リーグの組み合わせ抽選会の結果、南葛SCは開幕第一試合、明和FCと対戦することになった。大会初日で早くも実現した事実上の決勝戦。観客の注目も、すべてこの試合に注がれていた。
18 第18話「宿命の対決!翼VS小次郎」
2/9/84
Season-only
南葛と明和の試合は、すなわち翼と日向、どちらがストライカーとしての実力が上かを決める勝負である。キックオフの後すぐに、それは両者の激突という形で実現した。まったく互角の二人は、お互いに足がしびれてしばらく動けないほど、激しくぶつかり合った。その後、翼がわざわざドリブルで日向に立ち向かっていくことにより二度目の直接対決となる。翼もまた、日向との勝負にこだわっていたのだ。翼はボールをヒールで浮かせるというトリッキーな技で日向を抜き、そのままシュート。先制のゴールを決める! 明和のキックオフで試合が再開すると、翼にボールが渡った瞬間に日向は猛ダッシュ。日向のスライディングタックルは翼を吹き飛ばし、そのシュートは森崎の顔面を狙って放たれた!!
19 第19話「恐怖の弾丸シュート」
2/16/84
Season-only
日向のシュートは、わざと森崎の顔面を狙ったものだった。彼は森崎の戦意を喪失させることにより、試合を有利に運ぼうとしていたのだ。その狙い通り、タケシが放った平凡なロングシュートさえ、森崎は一歩も動けずゴールに吸い込まれていく。あっという間に、明和は2点を奪って逆転に成功した。ボールに対する恐怖心を植えつけられてしまった森崎に、翼は明るく語りかける。「ボールは友だち、怖くないよ!」またも森崎を襲う日向の弾丸シュートを、翼はあえて顔面で受け止めた。「ね、全然平気でしょ?」翼のおかげで、森崎は完全に立ち直る。今度は、南葛が攻める番だ! 翼&岬、ゴールデンコンビのパスワークは小次郎を圧倒し、岬が同点のゴールを決める。2対2で前半終了。勝利への執念に燃える日向は後半戦をどう戦うのか?
20 第20話「サッカーは俺の夢だ!」
2/23/84
Season-only
後半で先を取ったのはやはり日向。森崎の逆を突くきれいなシュートで、ラフプレイだけではない本当の実力を見せつけた。しかしすぐさま、翼はヘディングシュートで点を取り返す。翼が決めれば、また日向がゴールを奪う。一進一退の壮絶な試合は5対5となり、残り時間は5分を切る。気温も上昇し、ここからはまさしく気力の勝負だ。日向の脳裏によみがえるのは、自分のサッカー生活を支えてくれる母のこと。母の暮らしを楽にするためにも、日向はこんなところで負けるわけにはいかない。「俺のサッカーは、おまえらの遊びのサッカーとは違うんだ!」日向の気迫に、翼も負けじと言い返す。「遊びなんかじゃないよ! サッカーは俺の夢だ!」まったく譲らない両雄、勝利の女神はどっちで微笑む!?
21 第21話「泣くな!翼」
3/1/84
Season-only
同点のまま残り時間はわずかとなり、日向は最後の攻撃とばかりに超ロングシュートを撃つ。一瞬ヒヤリとさせられたが、ボールはバーに当たるのだった。翼と日向の勝負は最後までもつれ込み、フェイントをかけた翼が見事にスライディングタックルでボールを奪う。しかし、明和には思わぬ伏兵がいた。タケシが放ったシュートは無情にもネットに吸い込まれていき、1点差で明和の勝利となる。南葛SCとして初めての敗戦、がっくりと肩を落とす翼の目には涙が浮かんでいた。もちろん、他のイレブンたちも同様。そんな彼らを城山監督は「いい試合だった」といって迎える。これで決勝進出のチャンスが消えたわけではない。予選リーグ上位2チームに食い込むため、南葛は決意を新たに立ち上がる!
22 第22話「双子のストライカー」
3/8/84
Season-only
明和に敗戦したショックから立ち直り、南葛は1勝1敗で初日を終える。二日目も快進撃を続け、3勝1敗にまで持ち込んだ。明和と花輪は引き分け、ともに3勝1引き分けとした。つまり南葛は、予選の最終試合となる花輪戦で勝たないと決勝には行けないのである。そして迎えた三日目。ふらの、武蔵、難波、明和などが次々と決勝進出を決める。最後の切符を手にするのは南葛か?花輪か?運命のキックオフだ。花輪は立花兄弟の二人が攻撃を担当し、残りの全員で守りを固めるというフォーメーション。それに対抗するため、南葛は翼と岬を立花兄弟にぶつける作戦を取った。その作戦が功を奏し、1対0で前半を終える。順調に勝てるかと思われたが、後半開始早々に信じられない出来事が......!?
23 第23話「石崎の大チョンボ」
3/15/84
Season-only
後半で立花兄弟が見せた秘策、それは双子である彼らが絶妙なコンビネーションを生かして編み出した空中サッカーだ。南葛は1点を奪われたばかりか、DF西尾が負傷させられてしまう。西尾の代わりに石崎が投入され、翼と岬が本来のポジションであるFWに上げられた。ところが初めて公式戦に出場する石崎は大緊張。あろうことか、ミスキックにより自殺点を入れてしまった。石崎は絶望し、チーム内にも険悪なムードが流れる。それを救ったのは岬の一言。「この大会が終われば自分は転校するから、どうしても優勝したいんだ」と。岬のためにも、石崎は奮起する。残り4分、石崎が放ったロングシュートを岬がゴールに押し込む。二人の友情で、同点に追いついた!ここからの逆転は成功するのか?
24 第24話「空中大決戦」
3/22/84
Season-only
2対2の同点となり、このまま守りきれば花輪の決勝進出が決まる。全員が体を張った鉄壁のディフェンスに、南葛はどうすることもできない。このままタイムアップを待つしかないのか?そんな時、翼は突破する方法を思いつく。翼の合図で、岬はボールを頭上高く蹴り上げた。そして翼はゴールポストを駆け上がる。立花兄弟が見せた空中サッカーを、なんと自分のものにしてしまったのだ!空中ならばノーマーク、翼のオーバーヘッドキックで南葛は劇的な逆転勝利を飾り、見事に決勝トーナメント進出を果たすのだった。歓喜の南葛イレブンに、若林から激励の電話が入る。「みんなが決勝まで勝ち残ってくれることを信じるぜ」。若林がめざすのはただひとつ、決勝戦で日向への借りを返すことだけだ。
25 第25話「俺が大会一のキーパーだ!」
3/29/84
Season-only
決勝トーナメント初戦で南葛が対戦するのは、巨漢GK・中西太一率いる難波FCだ。自分が大会一のキーパーだと豪語する中西相手に翼は先制のシュートを放つが、いとも簡単に受け止められてしまう。あまつさえ中西の蹴ったゴールキックをきっかけに、難波に先制点を奪われるのだった。あっけにとられる南葛イレブンと応援団。その突破口を開こうとしたのは岬。中西の巨体なら横の動きには弱いはずとにらんだ岬はゴールの隅を狙ったシュートを撃つが、横っ飛びしてキャッチされた。中西には死角がないのか?しかし翼はあきらめない。「若林君以上のGKなんているはずない!」という翼を中心に、南葛の士気は再び上がっていく。そして翼はペナルティエリア外からシュート!中西の無失点記録を破ることはできるのか!?
26 第26話「ガラスのエース」
4/5/84
Season-only
翼のシュートは中西の手から離れ、ゴールへと吸い込まれていく。この大会で初めて中西が許した失点だ。動揺した中西は続けざまに来生から2点目のゴールを奪われ、前半終了。これで自信をつけた南葛イレブンと、冷静さを失った中西とで、後半戦の明暗ははっきりと分かれることに。南葛は翼を中心とした見事な連係プレイで難波ゴールを攻めていき、井沢の3点目、滝の4点目と、順調に点を挙げていく。それは翼の、ゲームメーカーとしての成長の証だった。とどめの5点目を翼が決め、5対1の決勝で試合を終えた。次の試合も勝ち、ベスト4進出を決めた南葛。明和、ふらのも勝ち上がり、残りは一チーム。そして最後の切符を争う武蔵FCのキャプテン・三杉享の秘密を、翼は知ることになる......。
27 第27話「ベスト4!激突」
4/12/84
Season-only
武蔵FCはなぜか、どの試合でもエースの三杉享を出場させていない。それは三杉が心臓病に冒されており、長時間の運動ができないためだった。つまり、三杉にとってこの大会が最後のサッカー生活となるのである。その三杉が準々決勝の後半5分、1対2のビハインドで迎えた局面でついに投入される。ベールを脱いだ三杉の実力は、翼と互角、もしくはそれ以上のもので、あっという間にゲームをひっくり返してしまった。しかも、試合が終わっても余裕の表情を見せるくらいだ。だが武蔵FCの準決勝での対戦相手は南葛SC。翼に勝つには自分がフルタイム出場するしかないと、三杉は闘士を燃やす。一方の翼も、三杉の心臓の秘密を知ってもなお全力で戦うことを胸に誓う。さまざまな思いを乗せ、準決勝の幕が上がる......。
28 第28話「北国の熱きイレブン」
4/19/84
Season-only
準決勝第一試合は、明和VSふらの。日向小次郎のワンマンプレイが目立つ明和と対照的に、ふらのは松山光を中心としたチームワークでじっくりと攻めていった。日向は伝家の宝刀・スライディングタックルを生かして先制点を奪うが、その直後に松山がとった反撃の策は大胆なものだった。それは日向にわざとスライディングタックルをさせ、PKをとるというもの。足首の傷と引きかえに手に入れた貴重な1点。まったく違うサッカーを展開する両チームの勝負、その行方はまったく読めない。だがここに来て、日向の様子がおかしい。家族の生活とチームとを支える過酷な生活で、さすがに疲れが出てきたようだ。そして松山も日向に受けた傷の痛みを増す。満身創痍の両キャプテンは、後半戦をどう戦う?
29 第29話「血みどろの対決」
4/26/84
Season-only
残り試合時間も5分を切ったころ、明和の反則によりふらのにフリーキックのチャンスが。一度は日向に阻止されるも、ふらののキャプテン松山の執念で同点ゴールが決まった。これをきっかけによりいっそうの団結力をみせたふらのは、逆転を狙い明和チームを追い込む。そして、ここでもまたふらのに奇跡が。明和がハンドリングという致命的な反則を犯してしまったのだ。PKを得て沸き立つふらの。明和は完全に敗北したかに思えたその時、キーパー交代を告げる声が。登場したのは、緊迫した雰囲気にも動じる素振りを見せない少年・若島津健。その、飄々としていながらも隙のない様子に怯える松山のPKを、若島津はいとも簡単に止めてしまう。スローイングでパスを受け取った日向に、勝利の行方は託された!
30 第30話「傷だらけの貴公子」
5/3/84
Season-only
準決勝第二試合、南葛の相手は三杉淳率いる武蔵FC。この試合、翼との戦いに闘志を燃やす三杉は、心臓病にも関わらずスターティングメンバーとしてフィールドに立つ決心をする。その熱意に応え、翼も力の限りに戦うことを心に誓った。試合は開始直後から一歩も譲らぬ攻防戦に。南葛の岬が得意のドリブルで突破口を開くも、武蔵のディフェンスに苦しむ。トリックプレーで翼に渡ったボールも、三杉によって阻止されてしまう。しかし、南葛のマークをすり抜けゴールへと走る三杉を止めたのは、翼の華麗なスライディンタックルだった。お互いのプレイを称え合う二人。だが、武蔵FCは三杉の存在によって、より強力なチームになっていることを再認識した翼は、岬と共に焦りを覚えるのだった......。
31 第31話「華麗なる対決」
5/10/84
Season-only
三杉の驚異的な頭脳プレイにより、試合は武蔵FCのペースに。苦戦する南葛イレブンをよそに、三杉は突然攻撃のスピードを落とした。彼はこの試合で翼と直接対決がしたかったのだ。キャプテン同士の熾烈なボール争い。三杉は、巧みなフットワークで翼を翻弄する。その時、翼のヒジが三杉の胸へ直撃。苦しむ姿を見た翼は、彼が心臓病を患っていたことを思い出してしまう。怯む翼をよそに、三杉は数々のタックルを突破し、前半10分、ジャンピングボレーシュートを南葛ゴールへと叩き込む。自らのためらいが失点を招いたことに後悔する翼は、チーム一丸となって逆転のチャンスを狙うのだった。本領を発揮した南葛のチームプレイ。仲間の思いを無駄にはしない。翼の大技・オーバーヘッドキックが炸裂する!
32 第32話「翼をワナにかけろ」
5/17/84
Season-only
同点ゴールにより士気を高める南葛。だがそれを見た三杉もまた、闘争心を新たにする。「自分にはこれが最後の試合。だから負けるわけにはいかない」そんな思いが三杉を駆り立てていたのだ。そしてキャプテン同士の二度目のボール争い。その最中、三杉は翼に問う。「僕が心臓病だって知っていたのかい?」動揺を隠せない翼。さらに三杉は告げる。「どんなことがあっても手を抜くのはやめてくれよ」――その瞬間、翼の迷いは消えた。本来の調子を取り戻した翼は、チームメイトとの連携でゴールを奪い取った。しかし判定はノーゴール。これは、三杉が仕掛けた高度な技・オフサイドトラップだったのだ。そして三杉は翼の特技であるオーバーヘッドキックでゴールを決める。その卓越した技術に、翼は成す術もなかった。
33 第33話「とべない翼」
5/24/84
Season-only
試合は、2対1の武蔵FCリードで前半を終える。心臓病という爆弾を抱えながらも決して臆することなく向かってくる三杉に、翼は立ち向かう勇気を出せずにいた。「三杉くんには勝てない......」後半戦がスタートしても、相変わらず翼の動きにはキレがなかった。そんな翼を励ますように、岬を中心とした南葛イレブンは必死の攻撃を仕掛ける。だが思うように突破口を見つけられない。病気のことをいつまでも気にしている翼に苛立ち、彼を挑発する三杉。けれどその思いは届かない。フィールドに立ち尽くす翼をあざ笑うかのように、武蔵はまたしてもゴールを奪う。絶望する翼の前に「このまま終わるつもりか!」――怒声と共に、若林源三が姿を現した。
34 第34話「よみがえれ翼」
5/31/84
Season-only
若林からの厳しいエールにも、翼の戦意は回復しない。ライバルと認めた人間のふがいない姿に、三杉は失望を隠せずにいた。怒りを覚えた若林は、再び翼へと檄を飛ばす。試合を見守っていたあねごやロベルトたちも、翼を勇気づけようと必死に声援を送るのだった。彼らの思い、そして「友達」であるサッカーボールを裏切ることはできない――!ようやく、消えていた翼の闘志がよみがえった。「この2点は必ずこの俺が返してみせる!」岬とのゴールデンコンビを復活させ、すさまじい気迫で攻め込んでくる翼を、三杉は真っ向から受け止める。激しい攻防戦の果て、翼のダイレクト・ジャンピングボレーシュートが決まった!本当の勝負は、まだ始まったばかりだ!
35 第35話「淳、死なないで」
6/7/84
Season-only
翼が意欲を取り戻したことでよりいっそう気合の入る三杉だったが、その心臓は限界に達していた。マネージャーたちが不安げに見守る中、南葛へと攻め込む三杉。しかし、胸の痛みのせいで動きがにぶい。そんな三杉からボールを奪う翼。渾身のシュートが決まった!同点に追いつき喜ぶ翼。その時、三杉がフィールドへと倒れこんだ。これ以上のプレイは無謀だと選手交代を告げようとする武蔵FCの監督を止めたのは、他ならぬ三杉自身だった。仲間たちに向かい病気であることを告白した三杉は、最後になるかもしれないこの試合で全力を出し切ることを誓うのだった。このことで以前よりも一致団結した武蔵イレブンは、怒涛の勢いで南葛を翻弄する。「この1点、死んでも取る!」ボールへの執念を見せた三杉だったが......。
36 第36話「ボクの心臓 まだ動いてる」
6/14/84
Season-only
鬼気迫る三杉のシュートが決まった。得点は4対3。再びリードを取った武蔵FC。だが、三杉の様子がおかしい。予想される最悪の事態に動揺を隠せない両チーム。しかし――、三杉の心臓はまだ動いていた!もうさっきまでのような激しいプレイは出来ない。それでも三杉にはまだ司令塔としての役割が残されている。コンピューターのような正確さで、仲間たちへ的確な指示を出す三杉。南葛は武蔵のディフェンスをなかなか切り崩せない。岬が必死の思いでシュートを放つも失敗。キーパーが弾いたボールを奪った翼だったが、執拗なマークにどうすることもできない。誰もが武蔵の勝利を確信したその時、翼はボールを真上へと蹴り上げオーバーヘッドキックを放つ。それは、ダイビングした岬へのパスだったのだ!
37 第37話「奇跡の超ロングシュート」
6/21/84
Season-only
翼からのパスを受け、岬がヘディングで押し込んだシュートが見事に決まった!4対4の同点。ロスタイムも残りわずか。このままPK戦になることを覚悟した両チームだったが、たった一人、あきらめていない選手がいた。そう、翼だ。最後の瞬間まで全力で戦う。この試合に賭けてくれた三杉のためにも。そして、翼の放ったロングシュートは三杉のディフェンスをくぐり抜け、ゴール!奇跡の大逆転だった。試合終了後、お互いを称え合う翼と三杉。しかし、無理がたたった三杉はそのまま病院へ。心配する両イレブンたち。そこへ、三杉が病院から抜け出したという知らせが。「もしかしたらあそこに......」翼の予想は的中。三杉は、昼間試合の行われた競技場にたたずんでいた。
38 第38話「眠れる猛虎・小次郎」
6/28/84
Season-only
準決勝でふらのに勝利した明和FCだったが、チームの要・日向は過労で倒れたまま病院で眠り続けていた。決勝戦には出場できないかもしれない。日向との対決を心待ちにしていた若林は、その知らせに愕然とするのだった。しかし決勝戦当日、日向は完全復活。深い眠りから覚めた日向が口にしたのは、チームメイトへの感謝の言葉だった。それは、今まで個人プレイに走るだけだった日向が生まれ変わった瞬間であった。日向が試合に出場する。それはすぐに南葛イレブンにも伝わった。翼たちは日向率いる強敵・明和FCに、チーム一丸となって戦おうと誓い合う。この試合が終われば、翼はブラジルに行ってしまう可能性もある。岬もまた、転校が決まっていた。それぞれの思いを胸に、対決の火ぶたは切って落とされた。
39 第39話「復活!天才キーパー若林」
7/5/84
Season-only
南葛VS明和FCの決勝戦がいよいよスタート。予選リーグの雪辱を晴らしたい南葛は、序盤から果敢に攻め込んでいく。岬からのロングパスを受け取った翼が早くもシュートを放った!しかし明和のキーパー若島津によって、それを止められてしまう。驚く翼に向かって、若島津は宣戦布告をする。「この試合、勝つのは俺達明和だ!」だが翼も、若島津からゴールを奪ってみせると宣言。予選リーグよりも一人一人の実力が向上している両チーム。試合は、どちらも一歩も譲らぬ展開に。なんとか南葛陣内へと攻め入った日向は、渾身の力でシュートを叩き込もうとするが、そこには南葛の守護神・若林が待ち受けていた――。
40 第40話「出た!先制のツインシュート」
7/12/84
Season-only
試合は両チームまったくの互角で進んでいた。鉄壁のゴールキーパー、若林と若島津。この二人からどちらが先にゴールを奪うのか、それが試合のキーポイントだ。日向の強引なカットインにもくじけない翼は、三杉や来生とともに幾度もゴールを奪いにいく。だが、するどい反射神経と判断力を持った若島津に次々と阻止されてしまう。焦りを覚える翼。「あのキーパーを破るには、俺の得意技、オーバーヘッドキックしかない!」得意の大技を繰り出す翼だったが、なんと日向が同じオーバーヘッドキックでそれを止めた!こぼれ玉に向かって走り出した岬と翼は同時にシュートの体勢に。ゴールデンコンビのツインシュート!若島津はその場から一歩も動くことができなかった......。
41 第41話「激突!若林対小次郎」
7/19/84
Season-only
ゴールデンコンビの先制点により、沸き立つ南葛イレブン。「この1点、必ずこの俺が取り返してみせる!」闘争心をむき出しにした日向は、石崎や浦部のディフェンスを軽々とかわし、若林の守るゴールへと突き進む。エースストライカーとしての実力は、翼よりも自分の方が上だ。それを証明するには、ペナルティエリア外からのシュートを決めるしかない!若林はこれまで、ペナルティエリア外から放たれたシュートは完全に止めてきたのだ。あの翼のシュートですら。しかし日向の放つロングシュートはなかなか決まらない。それでも日向は外から攻めることをやめない。翼との勝負にこだわり続ける日向にチームメイトのタケシが告げる。「今日の日向さんは間違っています!」
42 第42話「猛虎よ、牙をむけ!」
7/26/84
Season-only
「どんなことをしても勝つのが明和のサッカーです」そうタケシに言われても、日向には翼個人との勝負に勝たなければいけない理由があった。この試合に勝ったエースストライカーは、サッカーの名門・東邦学園から特待生のスカウトが得られることになっていたのだ。日向の思いを知った明和FCは、彼のために全力で戦うことを誓う。後半戦、一致団結した明和FCは、得意のスライディングタックルで南葛を翻弄する。激しい攻防戦の果て、ボールを奪ったのは日向。今度こそエリア外からのシュートを決めるのか! しかし次の瞬間、日向は誰もが予想しなかった行動に出る。なんと背後にいたタケシへバックパスを出したのだ。そして自らはペナルティエリアの中へ。意表をついたこの作戦、はたして結果は――!
43 第43話「危うし!ゴールデンコンビ」
8/2/84
Season-only
エリア内から放った日向のシュートは、若林のファインプレイによって阻止されてしまう。勢いに乗った南葛は、明和FCのスライディング部隊を巧みなパスワークでかわしながら、ゴールへと向かう。「南葛での最後の試合、なんとしても優勝で飾りたい」そう願う岬の前に現れたのは、かつてのチームメイトでもあるタケシだった。全力で岬を止めにかかるタケシ。しかし、スライディングタックルをしたタケシの足は、勢い余って岬の足に激突。痛みで身動きが取れなくなる岬。いっぽう翼は、こぼれたボールを追ってなぜかゴールポストへと走り出す。花輪戦で見せた空中サッカーを試みようとしたのだ。だが若島津もこの意図をすばやく見破り、上空へとジャンプ!大空中戦は、若島津に軍配が上がった。そして落下した翼は足を強打し......。
44 第44話「炎のダイビングヘッド」
8/9/84
Season-only
負傷してしまったゴールデンコンビ。日向はチャンスとばかりに南葛陣内へと突進していく。「俺は今ほど心からゴールを奪いたいと思ったことはない!」厳しい指導にもついてきてくれたチームメイトたち。応援してくれる家族。今まで自分勝手なワンマンプレイをしていた日向は、多くの仲間たちに支えられていることに気づいたのだ。前半とはまったく違う、チーム一体となった明和FCのサッカー。焦る翼と岬だが、ケガのせいで動くことができない。二人のためにも懸命に守りを固める南葛イレブンだったが、タケシから日向へのラストパスをカットすることが出来ない。この試合、6度目の日向のシュート! 横っ飛びでなんとかそれを止める若林。そのクリアに飛び込んだ日向は、執念のダイビングヘッドを叩き込む!
45 第45話「ピンチ!エースなき戦い」
8/16/84
Season-only
同点に追いついた明和FCは、勢いに乗って一気に逆転をめざす。一方で、ケガをした翼と岬を気遣う南葛イレブン。自分のケガは問題ないと言う翼。岬は治療のため、いったんフィールドを抜ける。選手交代はせずに、10人で戦うこととなった。試合再会後、翼はいつもの調子を取り戻したかに思えた。だが、岬とロベルトは翼の動きが鈍くなっていることに気がついていた。本来のプレイが出来なくなった翼は、あっけなく日向にボールを奪われてしまう。みごとなチームワークでボールを繋ぎ、シュートを決める明和。パンチングでそれを止めた若林だったが、そんな彼にも異変が。足のケガが再発してしまったのだ!エースを3人も欠いた南葛。残りのメンバーは彼らの分まで頑張ろうとするが、浦部の取った思わぬ行動が、逆にピンチを招いてしまう。
46 第46話「やった!石崎得意の顔面ブロック」
8/23/84
Season-only
ケガの影響か、守りに参加しない翼。フィールドに戻りたくても、岬はまだ試合に出られない。「このピンチを乗り切るんだ!」石崎の一声で、南葛は再び士気を高める。仲間たちの懸命なプレイに感謝する翼には、一つの秘策が。ケガのせいで守りと攻めの両方に参加することは出来ない。けれど、今の明和FCは攻めに気を取られ守りを忘れている。なんとかボールを奪うことができれば、南葛にも突破口はある!翼の考えを知る由もない日向は南葛陣内へ猛然と攻め込み、シュートの体勢に。日向の放つ強力な弾丸シュート!そこへ飛び込んだのはなんと石崎。得意の顔面ブロックでボールを弾いた!ガッツ溢れるプレイに触発され、岬はケガをおして試合に復帰。翼の秘策にいち早く気づいていた岬は、明和FCからボールを奪うことが出来るのか――!
47 第47話「小次郎のVサイン」
8/30/84
Season-only
岬からのパスを受け取った翼が決死の思いで放ったミドルシュートが弾かれた!しかしボールはまだ生きている!両チーム、どちらも譲らぬボールキープ合戦の果て、こぼれたボールを奪った明和FCはすばやく日向へとパス。チーム勝利のため、日向は巧みな技を駆使して南葛のディフェンスをかわしてゆく。「サッカーに小細工はいらない」と豪語していた日向の生まれ変わった姿に驚く岬と翼。やがて日向は若林と岬が待ち受けるゴール前へ。バックスイングの一瞬の隙を狙ってスライディングした岬だったが、日向は強引にシュート!これが決まり、2対1と明和FCが逆転。日向は右手を高々と上げ、勝利のVサインを作った。しかし南葛イレブンはあきらめない。試合はまだ、終わってはいないのだから!
48 第48話「奇跡を呼ぶトリプルシュート」
9/6/84
Season-only
足の痛みに耐え、翼がオーバーヘッドキックを繰り出した。若島津はかろうじてそれを止める。コーナーキックを得た南葛は岬から翼へとパスを回すが、これも若島津によってカットされてしまう。あと一歩のところでボールは日向の元に。チャンスはまたしても明和FCに奪われた。だが次の瞬間、それをインターセプトした選手が!ゴールキーパー若林だった。オーバーラップした若林は、キーパーとは思えない華麗なドリブルさばきでボールを運ぶ。そしてロングシュートを試みるが、勢いが足りない。タイミングを合わせた岬がヘディングを仕掛けるも、まだゴールには届かなかった。そこへ駆け出したのは翼。渾身の力でボールを蹴った――!奇跡のシュートが決まり、試合は同点のまま延長戦へもつれ込むのだった。
49 第49話「灼熱の延長戦」
9/13/84
Season-only
"灼熱の太陽が照りつける中、延長戦がスタート。いよいよ雌雄を決する時がやってきたのだ。前半開始直後、個人技に頼らずチーム一丸となったプレイを貫く日向に、先制のチャンスが訪れた。若林の意表をつき、ロングシュート!
「ケガを甘くみると、後々大変なことになる」そうコーチから告げられていた若林だったが、決死の覚悟でこのシュートをパンチング。そして、明和FCのコーナーキック。日向はなんとチームメイトの背中をジャンプ台にしてオーバヘッドキックに持ち込む。若林はからくもこれをカット。日向はキーパーチャージの反則を取られてしまうのだった。フリーキックを得た南葛は、みごとなパスワークでボールを翼に回していく。1点のリードが試合の命運を分ける。先制点を奪うのは南葛か、それとも明和FCか!? "
50 第50話「ああ幻のゴール!?」
9/20/84
Season-only
ゴールデンコンビの攻撃も、若島津には通用しなかった。すかさず日向にパスを回す若島津。フェイントを使って中央突破を試みた日向だったが、南葛の意地のディフェンスでボールは岬に。だが次の瞬間、岬は足の痛みでその場から動けなくなってしまう。明和FC、この機会を逃してたまるものかと、素早くスライディング。しかしその直前、岬はノーマークだった翼へパス。岬は痛む足にまともにスライディングを受けてしまう。「足を犠牲にしてもパスを出してくれた岬君のためにも、このボール絶対に無駄にしない!」延長戦前半は残りわずか。翼は強烈なオーバーヘッドでロングシュート。ボールはワンバウンドでゴール!だが同時に、審判のホイッスルが前半終了を告げた。全員が固唾を飲んで見守る中、審判が告げた判定はノーゴールだった......。
51 第51話「オレたちは負けない!」
9/27/84
Season-only
後半戦残り5分。両チームの疲労はすでにピークに達していた。この苦しさに耐え抜いたほうが試合をものにする。焦った翼はタイミングの合わないままロングシュート。未だスタミナが残っている若島津はこれを難なくクリア。苦戦を強いられる南葛イレブンに、あねごたちは力の限りに声援を送る。その声が翼たちに届いた。「優勝してブラジルに行くんだ。そして世界一のサッカー選手になるんだ!」忘れかけていた夢を思い出す翼。そして日向もまた、東邦学園に行って家族を幸せにするのだと、改めて心に誓うのだった。選手たちの体力が限界に近づく中、翼と日向の一騎打ちが始まる。争いの末もつれて倒れ込む二人。チャンスボールは明和FCへ。決勝ゴールを狙った日向のオーバーヘッドが炸裂!若林はゴールポストに激突しながらもこのボールをキャッチした。
52 第52話「死闘!再延長戦」
10/4/84
Season-only
延長戦でも結果は決まらず、試合は再延長戦にもつれ込んだ。再延長戦でも勝負が決まらなかった場合は、両チーム優勝となる。疲れを隠せない選手たちに恵みの通り雨が降った。この試合、絶対に勝つ!気持ちを新たにフィールドに向かう両イレブン。南葛は再延長戦前半、翼と岬を休ませる作戦に出た。残りのメンバーで守り通し、後半のゴールデンコンビプレイに勝負を賭けたのだ。一方明和FCは攻めの総力戦を展開。その影響で、さすがの日向も疲労によって足が思うように動かない。一向に攻める気配のない翼と岬を見た若島津は、南葛の作戦に気づく。余力が残っているのは自分だ。若島津はオーバーラップを仕掛け、シュートを放つ。若島津対若林。ゴールキーパー同士の対決は、若林の読みが勝った!
53 第53話「復活!ゴールデンコンビ」
10/11/84
Season-only
仲間たちのサポートで体力を温存できた翼と岬。「みんなの努力はムダにしない」――翼はすばらしい動きで攻め込んでいく。ここからが正念場だ。しかしパスを受け取った岬の足は想像以上に傷ついていた。痛みのあまり身動きが取れなくなる岬。不安を覚える南葛イレブンに、若林の檄が飛ぶ。「岬を信じろ!」その言葉で我に返った翼は、もう一度岬へとパスを送る。自分のパートナーは岬しかいない。その思いに応え、岬は得意のドリブルで相手チームを翻弄する。ついに復活したゴールデンコンビ。こうなれば、何も怖いものなどない。おとり役の岬からボールを託された翼がオーバーヘッドキックでシュート。延長戦初のゴールが決まった!再延長戦、後半残り時間はあと2分。だが明和FCはまだ望みを捨ててはいなかった。
54 第54話「最後の決戦!翼対小次郎」
10/18/84
Season-only
試合終了は目前に迫ったが、若林の左足はすでに限界を迎えていた。タケシのシュートを止めた直後、倒れこむ若林。そこへ、点を入れられたのは自分の責任だと、若島津がまたしてもオーバーラップ。全戦力で南葛ゴールを狙う明和FC。タケシからのセンタリングが日向に渡る。日向のジャンピングボレーシュート。左足は動かない。でもまだ右足が残っている!片方の足でジャンプした若林はかろうじてボールを弾く。こぼれたボールに飛びついたのは若島津。今度は止められない――そう思われたが、横から猛然と岬が走り出してきた。なんとかシュートを防いだ岬だったが、勢い余ってゴールポストに額を強打。若林に岬、体を張ってボール守ってくれた2人のためにも、なんとしてももう1点取りにいく。翼は凄まじい気迫で明和ゴールを目指す。
55 第55話「栄光そしてサヨナラ」
10/25/84
Season-only
あと1点。それだけを目指して翼は走る。明和FCのディフェンスを軽々と突破し、残るは若島津ただ一人。シュートの構えに入った翼を止めにいく若島津だったが、それはフェイントだった。若島津をかわした翼。もう誰も邪魔する者はいない。最後の力を振り絞ったシュート。決まった!優勝は、4対2で静岡県代表南葛SC! 歓声に沸く南葛応援団。長きに渡る死闘が幕を閉じた瞬間だった。試合終了後、お互いのプレイを称え合う両チーム。さわやかな感動が競技場に巻き起こる。優勝旗を掲げて喜ぶ翼だったが、ロベルトの姿が見当たらない。翼の母がホテルへ探しに行くと、そこはもぬけの殻。一冊の本と手紙だけが残されていた。ロベルトは翼を残してブラジルへと帰国してしまったのだ。
56 第56話「それぞれの旅立ち」
11/1/84
Season-only
ロベルトの手紙には「おまえはこの日本にいても立派な選手になれる」と書かれていた。そして本には、翼のための練習法がびっしりと綴ってあった。それを見ながら物思いにふける翼。そんな中、南葛SCのメンバーに別れの時が迫る。転校してしまう岬。そして中学では、多くの仲間が離れ離れになってしまうため、あねごや石崎たちの提案で、岬の送別サッカーをすることに。南葛小対修哲小。これが本当に最後の試合だ。笑顔で戦うイレブンたちの胸には、それぞれの決断が秘められていた。若林はコーチの三上とともに西ドイツへ。翼は、日向と2人でスカウトされていた東邦学園入りを断り、南葛中に進むことに。翌朝、みんなには黙って街を出ようとした岬を、南葛イレブンは全員で見送ることに。新たな旅立ちが、今始まる――。
57 第57話「オレたち中学三年生」
11/8/84
Season-only
市立南葛中学校の3年生になった大空翼は、相変わらずサッカー三昧の日々を送っていた。全国大会2連覇を果たし、史上初の3連覇を目指して気合の入る南葛中。翼たちの活躍を見てサッカー部に入部してきたたくさんの新入生とともに、毎日厳しい練習を行っていた。そこへかつてのチームメイト浦辺たちが現れる。彼らの背後には見慣れない少年。その少年こそ、翼が抜けた南葛SCを全国大会優勝へ導いた立役者、新田瞬だった。「練習を見せてもらったお礼に自分たちの練習も見せてあげますよ」そう言って新田が放ったシュートが翼の足へ直撃。呆然とする翼を取り囲みボールを奪った浦辺たちは、あっという間にゴールを決めてしまうのだった。新田のいる大友中学校を侮ってはいけない。県大会へ向けて、翼は決意を新たにする。
58 第58話「V3への熱きスタート」
11/15/84
Season-only
新田の存在を重く見た翼は、いつも以上に厳しい檄をチームメイトへ飛ばしていた。その様子に戸惑い、愚痴をこぼす石崎たち。その後、監督の提案でレギュラーチームと補欠チームの紅白戦が行われる。翼は補欠チームの一員となり、レギュラー陣のプレイの欠点を次々に指摘していった。翼の真意を理解した石崎たちは、気持ちを入れ替えて試合に臨むことを誓うのだった。そしてついに静岡県大会予選当日。大友中は、新田の得意技・隼シュートで、試合開始15秒で早くも得点を奪う。浦辺たちも、昔よりはるかにレベルアップしたプレイで、チームを引っ張っていく。結局試合は対戦相手をまったく寄せつけず5対0で大友中の勝利。それを観戦していた南葛中は、その圧倒的な強さに驚きと焦りを隠せずにいた。
59 第59話「新たなるライバル」
11/22/84
Season-only
南葛中、予選第一試合の結果は6対0で南葛の圧勝。翼だけでなく、チーム一丸となったプレイを見せつけたのだ。しかし浦辺は翼さえ止めてしまえば大友中の勝利は間違いないと確信する。そんな浦辺の元に現れたのは、東邦学園の日向小次郎。大友中では南葛中に勝てないと告げる日向に、新田は「そんなことは一度でも日本一になってから言いな」と挑戦的な態度を見せるのだった。そんな中、順調に決勝へと駒を進めた南葛中と大友中。試合前、翼はディフェンシブハーフとして出場したいと監督に頼み込む。いつもの攻撃重視のプレイでは、新田をフリーにしてしまうと考えたからだ。新田との勝負に闘志を燃やす翼。はたして静岡NO.1はいったいどちらのチームなのか?県大会決勝戦、いよいよキックオフ!
60 第60話「翼よ!フィールドの鷹になれ」
11/29/84
Season-only
浦辺を中心とした大友中カルテットの守りに翻弄される南葛イレブン。なんとかその守備の隙を衝いて井沢がシュートを放つも、ゴールキーパー・一条のナイスセーブによって止められてしまった。いっぽう大友中も、翼が新田を執拗にマークしているため、思うようにゴールを狙えない。お互いが守りに重点を置くこの試合、先取点を奪ったチームが有利だ。翼は大友中カルテットをかわすため逆サイドからパスを指示。なんとそれをノートラップでロングボレーシュート! 先取点は南葛中がものにしたのだ。翼のスーパープレイを目の当たりにした新田は、後半戦、翼のマークを抜けるため自らもノートラップでのシュートを試みる。しかしまったくタイミングが合わない。それでも新田はくじけない。はたして新田のノートラップシュートは決まるのか――。
61 第61話「ノートラップ隼シュート」
12/6/84
Season-only
果敢にノートラップでのシュートを放つ新田だったが、どうしてもゴールを奪うことができない。しかしそのタイミングは少しずつ合い始めている。このままではシュートを決められてしまう。焦る翼は滝や井沢たちとともに怒涛の攻撃を仕掛ける。ゴール前で行われる激しいせめぎ合い。こぼれたボールを拾った大友中は、すばやく新田へとパス。そして新田の蹴ったボールは南葛小田の腕に当たり、ハンドリングに。フリーキックを得た大友中は南葛イレブンの壁を打ち破り、新田がシュート。翼はゴールポストの反動を利用し、ヘディングでこれをクリア。ボールは再び南葛へ。類稀なサッカーセンスで大友陣内へ攻め入る翼だったが、浦辺との直接対決によって浮いたボールが新田へと渡ってしまう。ノーマークの新田、絶好のチャンスだ!
62 第62話「挑戦者たちのララバイ」
12/13/84
Season-only
翼のマークがないにも関わらず、新田が選んだのはやはりノートラップでの隼シュート。ボールは森崎の真横をすり抜けゴールへと吸い込まれた。荒削りだった技がここへきてついに完成した。これで翼のマークも怖くはない。自信をつけた大友中だったが、翼は「攻撃は最大の防御」と、守りのプレイから一転して攻撃の布陣へ加わる。「オレはミッドフォルダーであると同時にエースストライカーでもあるんだ!」翼のプライドを賭けたミドルシュートが決まった!その後も新田へのパスを阻み続ける南葛は、翼がシュートと見せかけて出したパスを滝がダイビングヘッドで叩き込み、追加点を奪う。最後まで諦めないプレイを見せた大友中だったが、そこへ無情にも試合終了を告げるホイッスルが。結果は3対1。南葛中が全国大会への切符をものにした。
63 第63話「打倒・翼!オレがヒーローだ」
12/27/84
Season-only
県大会決勝後、勝利者インタビューに応える翼。「今一番戦ってみたい相手は岬太郎くんです」3年前、南葛SCでゴールデンコンビを組んだ岬は、転校してからの消息がまったく不明だった。「岬くんは絶対にどこかでサッカーをしている」――翼はかつての戦友との再会を心待ちにしていた。一方で、立花兄弟のいる花輪中学や松山光率いるふらの中学なども、続々と全国大会出場を決めていた。そして東京都大会決勝戦当日。勝ち上がってきたのは、武蔵中学校と日向小次郎率いる東邦学園。武蔵中学には、心臓病の手術を受け、2年間のリハビリを終えた三杉淳の姿があった。全国大会で翼と戦うことを待ち望む三杉。しかし未だに体調は万全ではないため、30分しかプレイできない。後半戦での出場を決めていた三杉だったが......。
64 第64話「甦ったエース・三杉淳」
12/27/84
Season-only
前半20分、早くもハットトリックを決めた日向を止めるため、三杉が試合に登場した。得点はまだ3点。10分に1点ずつ取れば逆転できる。そう信じる三杉は、日向やタケシのディフェンスをあっさりとかわしていく。東邦学園のゴールを守る若島津は、武蔵中が得意とするパスを繋いでの攻撃を予想していたが、それに反してゴールへ向かってくるのは三杉ひとり。完全に裏をかかれた若島津は、三杉のシュートを防ぐことができなかった。2年間のブランクをまったく感じさせないプレイ。その後も、ひとりで武蔵陣内へ攻め込んできた日向からボールを奪った三杉は、武蔵中本来の持ち味であるパスワークを生かし、再びゴールを狙う。しかし「これ以上得点させるか!」屈辱に燃えた若島津がこれをキャッチ。試合は3対1で東邦学園リードのまま後半へと突入する。
65 第65話「夢の対決!三杉対小次郎」
1/3/85
Season-only
三杉のタイムリミットはあと20分。それまでに、せめて同点まで追いつきたい武蔵中は、三杉の指示で日向にオフサイドトラップを仕掛ける。東邦学園も、エースである三杉のマークにタケシを付け、徹底的にゴールを守っていた。時間はもうない。仲間のシュートが若島津に止められた。高く舞い上がるボール。その落下地点に走り込む三杉。ここで大技・オーバーヘッドキックが決まった!波に乗る武蔵中学だったが、三杉の出場時間が30分を越えてしまった。しかし三杉は「あとワンチャンスだけ!」とプレイ続行に踏み切る。1点差に追いつかれた東邦学園は、タケシを三杉のマークから外し、攻撃中心のサッカーに切り替えた。追加点を狙う日向と、それを阻もうとする三杉の一対一の直接対決。だがその時、限界を迎えた三杉がフィールドへ倒れてしまう――。
66 第66話「ヨーロッパ発 翼くんへ」
1/10/85
Season-only
全国大会の出場を賭け、各地で熾烈な争いが繰り広げられている日本。そのころ西ドイツでは、若林が岬太郎と再会していた。3年前、岬の父は個展が成功し、絵の修行のためフランスへ行くことを勧められていた。一人息子を置いては行けないと渡仏を断る父の前に現れたのは、離婚した岬の母だった。息子を一つの都市でサッカーに集中させてやりたい。そして母のぬくもりを知らない我が子に、それを教えてやりたい。かねてからそう考えていた父は、岬を母の元に預けることに。しかし岬は、遠くから母を見ただけでもう十分だと父に告げ、ともにフランスへ行くことを決意した。――そして現在、岬はフランスで今もサッカーを続けていた。若林同様、いつかまた翼と一緒にサッカーが出来る日を夢見て......。
67 第67話「フィールドに散った貴公子」
1/17/85
Season-only
日向にもたれかかるようにして倒れ込んだ三杉だったが、執念でボールを奪うことに成功。武蔵中イレブンは、三杉の作ってくれたこのチャンスをものにしようと、素早いパスワークで速攻を仕掛ける。ゴール前、絶好のタイミングでラストパスを成功させた武蔵中だったが、若島津は両手を組んだブロックで追加点を阻止。同点に追いつくことができないまま退場を余儀なくされた三杉に、観客からは温かい拍手が湧き起こった。その後も武蔵中は懸命なプレイを見せるが、試合は3対2で東邦学園の勝利。翼ともう一度戦いたいという三杉の願いは、ついに叶えられなかった。激戦を勝ち抜き、安堵する日向。そこへ、明和FC時代の監督・吉良が尋ねてくる。吉良は「今のおまえは牙の抜けた虎だ。いつか翼にも手が届かなくなるぞ」――そう指摘したのだった。
68 第68話「若林からの手紙」
1/24/85
Season-only
全国大会を控えた翼の元に、若林からの手紙が届く。そこには岬との再会の様子が細かく綴られていた。西ドイツですでにプロの2軍として活躍している若林と、フランスでますます腕を上げた岬。2人の躍進ぶりを知った翼は、ブラジルに渡って日本をワールドカップ優勝へ導く夢に思いを馳せるのだった。そのためにはまず全国大会でV3を達成することが先決だ。ロベルトが翼に与えていた課題は、ドライブジュートをマスターすること。練習が終わった後もひとりボールを蹴り続ける翼。それを見た石崎たちも自主的に練習を再開するのだった。南葛中がチーム一体となって全国大会を目指しているころ、日向は東邦学園には戻らず、とある場所へと向っていた。そこは沖縄。吉良が指導しているサッカークラブがある場所だった。
69 第69話「牙をとぐ猛虎・小次郎」
1/31/85
Season-only
間近に迫った全国大会。それぞれの代表校が練習に励む中、東邦学園にエース日向の姿はなかった。彼は台風の直撃した沖縄で吉良の厳しい指導を受け続けていたのだ。負けたくない。その思いだけが、日向の心を支配していたのだ。波に打たれ、風雨に打たれ、ボロボロになりながらも、日向はひたすらボールを追い続ける。やがて吉良は日向の中の猛虎が完全に甦ったことを悟るのだった。本来の姿を取り戻した日向は、不安を抱えたまま全国大会当日を迎えたチームメイトの元へと帰っていく。しかし、大事な時期にチームを放り出した日向に待ち受けていたのは「この大会、おまえは使わん」という容赦ない監督の一言だった。そんな中いよいよ全国大会第一試合、南葛中学校対東一中学校の戦いが始まる――。
70 第70話「めざせV3!波乱の開幕」
2/7/85
Season-only
試合開始前から翼への闘志をむき出しにしたのは、東一中学の早田誠。大坂府大会決勝で難波中学校の中西からゴールを奪った少年だ。相手がどんなプレイヤーだったとしも、負けるわけにはいかない。V3へ向けて気持ちを一つにする南葛イレブンだったが、翼に対する早田のマークは予想以上に執拗だった。苦戦しながらもボールを運ぶ翼。早田は素早く逆サイドに回り込み、反則ギリギリの技、カミソリタックルでボールを奪った。そのまま速攻に持ち込む東一中。ラストパスは早田に渡った。森崎は早田のカミソリシュートを止めることは出来なかった。気を取り直して反撃に出た南葛は、FW陣のコンビネーションプレイで翼へとパス。オーバーヘッドに持ち込もうとした翼を、なんと早田がジャンピングボレーの体勢でブロックした!
71 第71話「決めろ!ドライブシュート」
2/14/85
Season-only
試合は南葛無得点のまま後半戦に突入。早田のマークをなんとか振り切ってゴール前にたどり着く翼。だが、FW陣には東一中がマンツーマンでマークに当たっており、パスは出せない。ならば、と翼は一か八かドライビングシュートを放った。高く上がったボールはゴール手前で急降下。これで同点か?そう思われたが、ボールが落ちたのはゴール上のネット。得点には至らなかったが、翼のドライビングシュートは確実に上達していた。その後、1点を守り抜きたい東一中はパスを繋ぐだけでなかなか攻めようとしない。試合終了まであと10分。井沢がスライディングタックルでボールを奪った。パスを受けた翼はこれを大きく蹴り上げてセンタリング。このボールを、オーバーラップした高杉がヘディングで押し込んだ!
72 第72話「防げ!必殺のカミソリシュート」
2/21/85
Season-only
高杉のシュートで同点に追いついた南葛。東一中は今までとは違った攻めのサッカーを開始した。しかし南葛も負けじとボールを取りにいく。一進一退の激しい攻防戦。早田と翼はお互いを牽制し合い、思うような動きができない。だが、石崎のクリアしたボールにいち早く気づいた早田は、持ち前の俊足で翼を抜くことに成功。出遅れた翼に代わって、滝が一足先にボールを拾うも、早田のカミソリタックルによって脱落。「わいのカミソリシュートは二枚刃や!」早田のシュート。しかし翼はこのコースを完全に読んでいた。さっきとは逆方向へ飛べと森崎に指示を出す翼。その読みは当たっていた。早田がオーバーラップしたことでフリーになった翼は、森崎からのボールを懸命にゴールへ運ぶ。早田のタックルで足の古傷が痛む中、逆境を跳ね除けての逆転シュートがついに決まった――。
73 第73話「ライバルたちの熱き足音」
2/28/85
Season-only
翼のシュートが決まり、試合終了。南葛は苦戦しながらも勝利をものにした。試合後、固い握手をかわす早田と翼。翌日も練習に励む南葛イレブンだったが、翼はマネージャーのあねご、早苗とともにケガの診察へ。軽症だったことに安堵する2人。しかし翼はやはりライバル校の試合が気になって仕方がない。あきれる早苗を連れ、翼は競技場に向かって走り出す。そこではすでにふらの中学が5対0の圧倒的スコアで相手を下していた。一方、花輪中学や今大会優勝候補のダークホース比良戸中学も、順当に勝ち上がっていた。そして東邦学園は、タケシや若島津の力でなんとか試合には勝っていたものの、相変わらず日向不在の状態が続いていた。優勝するにはどうしても日向の存在が必要だ。実家へ戻ってしまった日向の元に向かうタケシと若島津だったが......。
74 第74話「出た!スカイラブ・ハリケーン」
3/7/85
Season-only
南葛は2回戦での試合、ケガをしている翼をチーム全体となってフォロー。井沢や来生らの活躍もあり、余裕の勝利。そして3回戦の相手は、空中サッカーを武器にする立花兄弟が指揮を執る花輪中学。小学生時代の全国大会でぶつかった相手だ。前半戦、2回戦で温存していた翼のキレのある動きが復活。滝へのセンタリングがみごとに決まり、開始1分、早くも1点を先取。これに対し立花兄弟は、得意の空中技トライアングルシュートを仕掛けるも、石崎の「空中サッカー破り」の前にあえなく失敗。これで気を落としたのか、花輪中のディフェンスが緩んだ。その隙に、今度は来生がシュートを決める。ピンチに陥った立花兄弟は、この日のために編み出した新技スカイラブ・ハリケーンを決行する。それは、誰もが目を疑うアクロバチックな技だった。
75 第75話「翼よ誰よりも高く飛べ」
3/14/85
Season-only
立花兄弟のスカイラブハリケーンは、一人が地面に仰向けになり、そこにもう一人が足をドッキング。その反動で高くジャンプしシュートするというもの。この荒技によってゴールを奪われた南葛中イレブンは、どうやっても勝ち目はないと落ち込むが、翼の励ましで再び戦意を取り戻す。「自分達のサッカーをやろう!」意気込む南葛。しかし後半戦、花輪中はスカイラブハリケーンのアシストのため、爆発的なキック力を持つ選手・大丸を投入。大丸のセンタリングを受け、立花兄弟はまたしてもスカイラブハリケーンの体勢に。それを阻止するため、翼はなんとゴールバーの上に飛び乗ってジャンプ。空中で激突した2人は、そのままバランスを崩して落下。先に落ちた翼は肩を強打し、一旦退場を余儀なくされてしまうのだった。
76 第76話「立花兄弟・必殺のコンビプレー」
3/21/85
Season-only
翼の抜けた穴を必死に埋めようとする南葛だったが、低空飛行からのスカイラブハリケーンを止められず、同点に追いつかれてしまう。勢いづく花輪中はこのままスカイラブハリケーンでの逆転を狙うが、ここにきて立花兄弟の足に大きな負担が掛かかり始めた。そこへ、荒療治を終えた翼が試合に復帰。追いつかれたなら、また突き放せばいい。翼の復活で、南葛イレブンは気合を入れ直すも、なかなか得点を奪うことが出来ない。翼が傷の痛みに耐え放ったドライブシュートも決まらない。そこに攻め込んできたのは、やはり立花兄弟。守備に回って足の回復を待っていた2人は、満を持してスカイラブハリケーンを放つ。これを翼はゴールポストと地面を利用した2段ジャンプで、必死のクリア。しかし立花兄弟の技はこれだけではなかった。
77 第77話「決めろ!スライディングシュート」
3/28/85
Season-only
立花兄弟が次に見せたのは、過去に翼と岬のゴールデンコンビが放ったツインシュートだった。不規則に揺れるボール。「体のどこかに当たってくれ!」森崎の体当たりなプレイで弾かれたボールを、今度は石崎が顔面でクリア。このボールを翼が押さえ、一気にカウンターアタックを仕掛ける。森崎と石崎の生かしてくれたチャンスを無駄にするわけにはいかない。未完成のドライブシュートを封印し、翼は中央突破を試みるが花輪中のショルダーチャージを受け倒れ込んでしまう。しかし翼は転倒しながらも意地のスライディングシュートを決めた!その後花輪中は攻撃の糸口を見つけられず、南葛が3対2で花輪中を下した。南葛が準々決勝へと駒を進めたころ、未だ試合に出場していない日向は......。
78 第78話「激突!ベスト8」
4/4/85
Season-only
ベスト4進出を賭けた試合、ついに練習に姿を見せた日向。だがやはり試合には出場しない。しかし東邦学園はタケシと若島津を中心としたチームプレイで、みごと勝利を収めた。続いての試合は、北海道代表のふらの中学と愛媛県代表の南宇和中学の対決。ふらの中は得意のパスワークで攻撃を仕掛けるが、南宇和は次々とこれをカット。ゲームメイクが出来ないふらの中キャプテン・松山に向かい、南宇和のMF石田は「パスにばかり頼っているからこうなるんだ」と挑発する。その言葉を裏付けるかのように、石田はたった一人でふらの中陣内へ切り込む。ゴール前に辿り着いた石田はチームメイトの武井にセンタリング。ゴールーキーパーがシュートをセーブしたかに思えた次の瞬間、武井は強引にヘディングでボールを押し込んだ!
79 第79話「北の荒鷲・松山光」
4/11/85
Season-only
先取点を奪われたふらのは本来のパスワークを生かしきれず、ノーマークでのシュートすら外してしまう始末。1対0のまま前半を終えたふらのは、果敢にゴールを狙うが、またしてもシュートは決まらない。パスミスを連発し、チームワークもフォーメーションもボロボロになってしまったふらのの元に、観客席にいた翼の声が届いた。「あせるな、ふらの!」知らず知らず石田の挑発に乗ってしまっていたことに気づいた松山は、その言葉でようやく目を覚ましたのだった。仲間とともに雪の降り続く故郷で厳しい練習を続けてきた自分たちが、こんなところで負けるはずがない。松山の渾身のロングシュートが決まった。そして次のシュートチャンス。松山は今日2度のシュートミスをしている小田に全てを託した。
80 第80話「ベールをぬいだ怪童 次藤洋」
4/18/85
Season-only
劇的な逆転を決めたふらの中は、無事ベスト4に進出。いよいよ南葛中と比良戸中の対戦が始まった。比良戸のキックオフで試合は始まるが、比良戸はボールをキープするだけで一向に攻撃をする様子がない。南葛陣内へ走ったのは佐野ただ一人。業を煮やし、ボールを奪おうとした滝は比良戸中のDF次藤洋のパワー溢れるディフェンスに激突し、倒れ込んでしまう。「比良戸中の本当の力を見せてやる!」次藤はセンターサークルからゴール目掛けてボールを蹴り上げる。ど真ん中のシュートコースに安心する森崎だったが、横から飛び出してきた佐野がボールのコースを変えてシュート。先取点を奪われた南葛は、その後も次藤のパワーディフェンスによって翼、来生と次々に吹き飛ばされてしまう。そして再び、次藤と佐野のコンビプレイが炸裂した!
81 第81話「羽をもがれたフィールドの鷹」
4/25/85
Season-only
前半早くも2点を奪われた南葛。次藤のディフェンスによって肩を痛めながらも、翼は懸命にボールを運ぶ。だが、攻めの中心である来生と滝も、次藤との接触プレイで負傷してしまった。井沢がそんな彼らのフォローに当たったことで、翼はなんとかシュートにまでこぎつけることが出来た。しかしそれを阻もうとした次藤のショルダーチャージが翼を直撃。ボールは無常にもゴールポストに当たり跳ね返った。再び肩を強打してしまった翼は、グラウンドにうずくまったまま動くことが出来ない。倒れ込んだ翼の脇をすり抜け、オーバーラップした次藤はまたもロングシュートを放つが、今度はボールに威力がない。これなら止められる。そう思われた次の瞬間、なんとボールは地面にワンバウンド。バックスピンしたボールには佐野が向かっていた!
82 第82話「気迫の連続ドライブシュート」
5/2/85
Season-only
絶妙のタイミングで佐野がシュートを決めた。3対0。絶体絶命のピンチに、翼は立ち上がることが出来ない。V3をものにして、ブラジルに行くという夢はもう叶わない――。希望を見失った翼の脳裏に、ロベルト、若林、岬の姿が浮かんだ。弱気になる翼に、彼らは呼びかける。あきらめるのはまだ早い。翼にはまだドライブシュートがある!と。すでに消えかけていた翼の闘志がよみがえる。後半戦、すでに余裕をみせる比良戸中に向かい、翼は弾丸のようなスピードで攻め込んでいく。「オレのドライブシュートを初めてくらうのはキミたちだ!」執念のドライブシュートがついに決まった。1点を返し意気の揚がる南葛は、井沢とのコンビプレイで翼が再びドライブシュート。立て続けにゴールを奪うのだった。
83 第83話「激突!ゴール前の死闘」
5/9/85
Season-only
試合再開のキックオフ。次藤はDFにも関わらずセンターサークルにまで上がってきた。次藤の蹴ったボールがまたしてもバックスピンをかけてゴール前の佐野に渡される。しかしこれをいち早く察知した翼の指示により、森崎が無事セーブ。次藤と佐野のコンビプレイをみごとに打ち破った。勢いに乗って反撃に出る南葛は翼の3本目のドライブシュートで同点を狙う。それを次藤が顔面で受け止めた!出血をしながらも不敵に笑う次藤。「わしを本気にさせる奴が現れた」喜びを感じる次藤だが、南葛はチーム一丸となって翼へボールを集めていく。肩と足の古傷の痛みに耐え、翼はドライブシュートを撃ち続ける。そして6本目のシュート。体当たりで止めに入った次藤に直撃したボールは、彼の体ごとゴールラインを割った。
84 第84話「不滅のチームワーク」
5/16/85
Season-only
同点に追いつきながらも、翼のドライブシュートは決定打を決めるには至らない。自分のふがいなさを責める翼に仲間達は力強い言葉を投げ掛ける。「あとはオレ達に任せろ」と。翼を休ませることにした南葛イレブンは、命懸けでゴールを守る。やがて回復の兆しを見せた翼は佐野のオーバーヘッドをブロック。あと1本、なんとしてもドライブシュートを決める。佐野のスライディングもなんとかかわした翼だったが、突如傷の痛みがよみがえった。体勢を崩した翼に再度岬たちの声が響く。「サッカーは一人でやるものじゃない」勝利を目指すあまり見失っていた大切なことに気づいた翼は、すかさず来生へとパス。足の間をすり抜けることで次藤のディフェンスを回避した来生が、滝へ絶妙なセンタリング。逆転のシュートが鮮やかに決まった。
85 第85話「燃えあがれ!ベスト4」
5/23/85
Season-only
試合はまだ終わってはいない。最後まで攻撃の姿勢を崩さない比良戸中。その努力も空しく、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。死力を尽くした両チームに、観客からは温かい声援と拍手が送られるのだった。試合後、会場を後にする比良戸中イレブンは、医者の家へ治療に向かう途中の翼と遭遇。次藤はそんな翼に向かい「お前を倒すまでサッカーはやめない」と宣言し、固い握手をかわす。一方、一足先にベスト4進出を決めていた各チームは、準決勝を前にそれぞれの思いを抱えていた。南葛よりもチームワークでは上だと自負するふらの中。かつてのチームメイト、若島津やタケシの弱点を知り尽くしている明和東中。そして東邦学園では、日向抜きの準決勝をなんとしても勝ち上がらなければと、タケシが眠れぬ夜を過ごしていた。
86 第86話「若島津・無念の初失点」
5/30/85
Season-only
準決勝第一試合は日向の出場しない東邦学園と明和東中学の対戦。明和には小学生時代に若島津やタケシ、そして日向とともにプレイしたことのある選手が多数存在する。元チームメイトの動きを完全に読んでいる明和は、序盤からパスカットを連発。得点を奪わないまでもゴールを脅かす明和に、タケシは焦る。結局東邦は無得点のまま前半を終えてしまう。後半に入ってもタケシの焦りは消えず、ゲームメイクに迷いが生じ始めた。そんなタケシにつられたのか、東邦イレブン全体に動揺が走り始める。ここぞとばかりに全員が攻撃に加わった明和は、ゴール前での混戦からこぼれたボールをシュート!かろうじて若島津が弾いたボールをクリアに向かう東邦。しかし明和は全員がかりのスライディングシュートで、貴重な1点を先取したのだった。
87 第87話「オリの中の猛虎・小次郎」
6/6/85
Season-only
先取点を奪われたことで、ベンチ入りしていた日向は思わずグラウンドに駆け出そうとする。それを止めようとする監督に、日向は苛立ちを隠せない。「頼むから勝ってくれ! 決勝には必ず出る!」試合に出ることが出来ない日向の苦しみと願いが、仲間たちに届いた。東邦イレブンは自分たちの底力を見せてやろうと決意を固めるのだった。後半戦に入って、東邦は前半とは打って変わった機敏な動きを見せ始める。弱気になっていたタケシも、明和FC時代の厳しい特訓に耐え抜いた、当時のままの強い精神力を復活させた。シュートコースを読まれても、タケシはとっさの判断でパスに切り替える。それを反町がボレーシュート。他の誰でもない、ベンチにいる日向のための1点がついに決まった。
88 第88話「怒りのタイガー軍団!!」
6/13/85
Season-only
同点に追いつき反撃の布陣を敷いた東邦に、監督が出した指示はこのまま1点を守り抜けというもの。PK戦になれば、若島津のいる東邦学園は確実に有利だ。しかし日向はクリアなど考えずにボールを取れとタケシたちにアドバイスを送る。明和のスライディング部隊に対抗し、東邦はディフェンス陣総出でボールを奪う。日向の言うとおり攻撃に専念した東邦だったが、明和はその隙を狙ってカウンターアタックを仕掛けた。攻めに気を取られ、守りががら空きになってしまった東邦。だが、東邦陣内にはまだ若島津がいた。ゴールを飛び出しシュートを防いだ若島津は、そのままドリブルで攻め上がっていく。タケシや反町との連携プレイによってボールは再び若島津に渡り、シュート!決勝進出を決めるあざやかな逆転ゴールだった。
89 第89話「岬太郎のヨーロッパ便り」
6/20/85
Season-only
若島津の活躍を見ていた南葛イレブンは、自然と若林の噂話に花を咲かせる。そこへ届いたのは岬からのエアメール。――父のスケッチの旅に同行しイタリア・ナポリに向かった岬は、のびのびとサッカーをしている少年たちと出会った。アンドレというCFがいるそのチームは、結成したばかりでまだ試合には勝ったことがないという。そんな彼らを目の敵にしているチームとの試合。岬は成り行きでアンドレたちのコーチを引き受けることになった。まだまだ未熟な彼らに岬は「ボールは友達。どんなことがあってもあきらめずに試合に勝つんだ」と教えるのだった。岬の指導を忠実にこなしたアンドレたちは、みごと試合に勝利。喜ぶ彼らの姿に南葛の仲間たちを重ねた岬は、来年こそみんな一緒にサッカーをしようと手紙に綴ったのだった。
90 第90話「夢のヨーロッパ遠征・選ばれるのは誰か!?」
6/27/85
Season-only
準決勝第二試合を控え、見上と片桐はヨーロッパ遠征の代表選考について語り合っていた。浦辺たちを中心とした大友中カルテット。そして荒削りながらもこれからの可能性を大いに秘めた新田瞬。東京都大会で若島津から2点を奪った三杉淳。難波中の中西を破った早田誠には、翼も苦戦したカミソリシュートという武器がある。そしてコンビプレイが光る立花兄弟と比良戸中の次藤、佐野。チームワークNO.1のふらの中。どのチームにもセンス溢れるプレイヤーが揃っている。しかしやはり注目するのは南葛中と東邦学園の選手たちだ。翼や日向、若島津はもちろん、東邦の沢田タケシ、南葛の井沢、来生、高杉、滝、そして石崎。これからの準決勝・決勝での彼らのプレイに、見上と片桐は大きな期待を寄せていた。
91 第91話「フィールドに翔べ!鷲と鷹」
7/4/85
Season-only
南葛からのキックオフで、準決勝第二試合が開始。序盤からMFでキャプテン同士の翼と松山が熾烈なボール争いを展開。パスを出した時点でボールを奪われてしまうと考えた翼は、松山のスライディングタックルをかわして攻め込もうとする。しかしこの1本目のタックルはフェイントだった。松山の一人時間差。不意をつかれた翼はケガの影響もあって転倒してしまう。「でもオレは負けない!」素早く翼がマークに向かうも、これに気づいた松山はチームメイトにパス。ふらのはそこから得意のチームワークを生かし、パスを回していく。だが、思わぬ伏兵・石崎がこれをカット。ボールは翼に託された。チームの士気を高めるためには、キャプテン自らが先取点を奪わなければ。翼はドライブシュートを撃とうと身構えるが......。
92 第92話「北の荒鷲・無敵のロングシュート」
7/11/85
Season-only
ドライブシュートは松山に止められてしまった。こぼれたボールを巡って火花を散らす両チーム。この混戦の中から井沢がボールを奪い中央へパス。スライディングで飛び込んだ来生がシュートを放った。ふらのDFがこれをクリアするも、翼がインターセプトしもう一度センタリング。今度は井沢のヘディングシュート。しかしこれも決まらない。こぼれ球は松山の元へ。ふらのはここでフィールドプレイヤーが全員攻撃に参加する「なだれ作戦」を決行。南葛は懸命にシュートをクリアするが、ふらのはそれを次々とカバー。森崎がかろうじて弾いたボールに突進する松山と翼だが、このチャンスをものにしたのは、チームメイトとのコンビプレイを見せた松山だった。ゴールまではまだ距離がある。しかし松山は思い切ったロングシュートを見せるのだった。
93 第93話「勝利への逆襲」
7/18/85
Season-only
先取点を奪われてしまった南葛は、翼のケガの痛みが再発したこともあり危機感を募らせる。それでも翼は井沢からのボールをなんとかダイビングヘッドで押し込もうとするが、松山のブロックがこれを阻止。こぼれたボールを運ぶ松山に必死で食らいつく翼。キャプテン同士のボールの奪い合い。翼はここで松山の技であるフェイントタックルを繰り出した。再びボールをものにした翼がドライブシュートの体勢に入る。松山の懸命なブロックで、ボールは宙に舞った。ここで翼の十八番、オーバーヘッドキックが炸裂。同点ゴールが決まった!翼のシュートによってチームの団結力を強めた南葛は、後半戦に入り井沢がダイビングヘッドで執念の逆転ゴールを奪う。喜び合う南葛イレブンだったが、翼のケガは予想以上に悪化しており......。
94 第94話「猛攻!四連続シュート」
7/25/85
Season-only
痛みに苦しむ翼を気遣う南葛イレブンだったが、翼の闘志は燃え尽きてはいなかった。「オレはこのまま松山をマークする。だからみんなは他の選手のマークを頼む」それは翼のチームメイトに対する信頼が生んだ言葉だった。ケガをしているにも関わらず勢いの衰えない翼に、ふらのイレブンは戦意を失い始めた。そんな仲間たちに松山は自らの思いを語る。この試合が終わったらみんなそれぞれ別の道を歩む。だからこそすべてを出し切って戦いたいんだと。松山の気持ちを知ったふらのイレブンは今まで以上のチームプレイを発揮し、井沢、滝、来生のシュートを立て続けにクリア。そしてさらに翼のドライブシュートを松山が体を張ってブロック。ボールごとゴールへ吸い込まれそうになる松山を、ふらのはゴール前にいた全員で受け止めるのだった。
95 第95話「傷だらけの翼 よみがえれ不死鳥」
8/1/85
Season-only
後半戦もあとわずか。チームワークをより強固にしたふらのは、なだれ作戦で最後のチャンスに打って出る。ボールをキープした松山と、なんとしてもそれを止めたい翼。またしてもキャプテン同士の争いだ。その時、激しいショルダーチャージが翼の痛めた左肩を直撃する。倒れ込む翼を抜き去り、松山はロングシュートと見せかけてゴール前にパスを送った。このボールにふらのは数人がかりで殺到。同点ゴールが決まった。弱気になる南葛イレブンだったが、次の瞬間、倒れ込んだまま動く気配のなかった翼がふらふらになりながらもようやく立ち上がった。「まだ試合は終わっていない。試合が再開したらすぐにオレにパスを......」キャプテンの強い意志に従い、試合再開後すぐにボールは翼へと渡される。センターサークルからの超ロングドライブシュートだ!
96 第96話「さらば北の戦士」
8/8/85
Season-only
決まったかと思われた翼のシュートはゴールポストに当たり惜しくもゴールならず。しかしボールは地面にワンバウンドし、強力なトップスピンを描いてついにふらのゴールに突き刺さった。南葛は3年連続決勝進出を決めたのだ。試合終了と同時に倒れ込みそうになった翼を支えた松山は、あのボールは最後まで勝負を捨てなかったおまえ自身だと、ライバルの勇姿を賞賛。その頃、ふらののマネージャー・美子は、父親の転勤先であるアメリカに旅立つ準備を始めていた。ふらのの選手たち、そして思いを寄せる松山にも別れを告げずに......。だが、試合前に渡されたハチマキに美子からのメッセージを発見した松山は、急いで美子の乗ったタクシーを追いかける。やがて成田に辿り着いた松山は、このハチマキをずっと大切にすると誓い、笑顔で美子を送り出すのだった。
97 第97話「猛虎の挑戦状」
8/15/85
Season-only
東邦学園に戻った選手たちを歓迎する校長や在校生たち。今まで温存してきた日向を使えば決勝も楽勝だと言う彼らに、北詰監督は日向を出す気はないと頑なな姿勢を崩さない。そんな北詰のもとに届いた一通の手紙。差出人は日向を沖縄へ呼んだ張本人、吉良監督。内容は日向を試合に出させてやってほしいというもの。若島津たちも日向の復帰を懇願するが、北詰は首を縦に振らない。そこへ日向がなんと決闘状を持って現れた。指示に従ってグラウンドに出た北詰の前で、日向は土下座をして試合への参加を頼み込む。しかし北詰は自らの信念を曲げようとはしない。苛立つ日向に北詰は、今までの試合を勝ち抜いてきたメンバーと試合をし、1点でも取れれば試合に出そうと約束する。翼との対決を夢見て編み出したタイガーショットが今、咆哮を上げる!
98 第98話「ヨーロッパの熱き誓いを思い出せ」
8/22/85
Season-only
ようやく試合出場の許しを得た日向は、翼がケガの治療をしている病院へと向かう。ケガの痛みと疲労からくる高熱によって、翼はひどくうなされていた。そしてうなされながらも翼がつぶやいた言葉は「カール・ハインツ・シュナイダー」。それは3年前、翼や日向たちが全日本代表としてヨーロッパ遠征をした際に出会った、西ドイツの名選手の名前だった。なぜ今頃そのことを口にしたのか。翼は苦しかったサッカーの試合や練習を思い出すことで、今の苦しみを乗り越えようとしているのだと、その場にいた三杉は言う。当時の翼たちはヨーロッパに到着して間もなく、フランス代表チームのピエールから、各地の選抜チームが練習を行っている場所へと案内された。そこで彼らは大人顔負けのプレイをするイングランド代表チームのスティーブに遭遇する。
99 第99話「翼対イングランド重戦車軍団」
8/29/85
Season-only
イングランドとの試合は、立花兄弟の空中サッカーによって先取点を奪うことに成功した。しかし立花兄弟はその後、味方である翼へのパスをカット。ディフェンス陣に囲まれてもパスを出そうとしない。その隙をついてボールを奪ったイングランドが同点ゴールを決めた。二人の身勝手なプレイが失点を招いた。怒りに燃える日向は豪快なドリブルで攻め込むが、スティーブはそれを難なくカット。そのまま力強いプレイでシュートを叩き込んだ。前半終了後、監督はチームワークの大切さを日向たちに伝え、キーパーを若島津に交代。だが後半に入っても日向と立花兄弟は個人プレイをやめない。それを重く見た監督は3人をベンチへ戻す。主力メンバーを欠いた日本だったが、仲間のフォローもあり、翼のオーバーヘッドでようやく同点に追いつく。
100 第100話「あらたなる試練」
9/5/85
Season-only
日向たちの抜けた穴を埋めるべく、日本チームは懸命なプレイでイングランドに向かっていく。スティーブも負けじと攻撃を繰り返すが、若島津は得意の空手技を駆使して好セーブを連発。ボールを運んでいた松山も、3人がかりのスライディングタックルを気迫でかわし、ゴール前の岬にパスを通した。これをシュートに見せかけてキーパーを引き寄せた岬は、すかさず翼へとラストパス。ダイビングヘッドで押し込んだシュートが決まり、試合終了。日本チームは準決勝へと駒を進めた。試合後、本来の実力を出せなかったことを悔いる若林。そんな彼に翼は「いつもの若林君じゃなかった」と指摘する。そこへ、日向が突然いなくなったと知らせが入った。準決勝を明日に控えたチーム全体に、動揺が走る――。
101 第101話「燃えるフィールド 翼対ピエール!!」
9/12/85
Season-only
準決勝の相手はピエール率いるフランス代表チーム。ゴールデンコンビを分断する作戦に出たフランスは、ピエールの華麗なボールさばきで日本チームを翻弄する。翼ですら、その巧みなプレイに手も足も出ない。戦力を欠いている今、自分がなんとかしなければ。焦る翼は周りの状況も見ずに、ピエールのシュートを阻止しようとゴール前へ飛び出す。それがあだとなり、ボールは翼の体に当たりゴールへと吸い込まれた。日本はキャプテン自らの自殺点で前半を終えてしまった。落ち込む翼に若林が告げた言葉は、「オレと同じミスを犯している」。冷静さを欠いていたことに気づいた翼は、後半戦になってようやく仲間たちとのチームプレイを復活させ、みごと逆転勝利を収めた。
102 第102話「倒せ!ヨーロッパ・ナンバーワン」
9/19/85
Season-only
西ドイツ対スペインの試合を観戦する日本チーム。強豪西ドイツは、カール・ハインツ・シュナイダーの芸術的なスーパープレイでスペインを下した。左右どちらからでも打てる時速150Kmの弾丸シュートを披露したシュナイダーに、日本チームはただ呆然とするばかり。しかし翼は、そんな素晴らしい技術を持った選手と戦えることに大きな喜びを感じていた。試合後、ドイツチームのロッカールームでシュナイダーたちと会った日本チームの前に、日向が姿を現した。日向は自分の実力を試すためシュナイダーに戦いを挑んだと言う。そこで西ドイツのキーパー・ヘフナーから1点も奪うことが出来ず、自分は負けたのだと弱気になる日向。だが、翼の「決着は明日の決勝戦でつけるんだ」という言葉で闘志をよみがえらせるのだった。
103 第103話「無敵の皇帝・シュナイダー」
9/26/85
Season-only
いよいよ日本対西ドイツの決勝戦が始まった。日本は翼と岬、そして松山と小田のダブルコンビプレイでシュートのチャンスに漕ぎつけるが、得点には結びつかない。岬のシュートをカットしたシュナイダーは猛然と日本ゴールへと向かう。1度目のシュートを弾いた若島津だったが、シュナイダーはこぼれたボールに合わせて再びシュートを放った。コースは読んだ!そう思った若島津だったが、シュナイダーはその動きを見てとっさに軸足と蹴り足を変えた。逆をつかれ、先取点を許してしまった若島津。その後も日本チームは1点の追加点を奪われ、前半は終了。あきらめムードが漂うチームに、翼の檄が飛んだ。「最後まであきらめないないのがオレ達のサッカーだ!」
104 第104話「栄光へのラストキック」
10/3/85
Season-only
後半戦、日本は若島津に変わって若林を投入。キーパーの動きを読んでシュートコースを変えるシュナイダーに勝つため、若林は目を閉じてボールの音を聞くという驚くべき行動に出た。これがみごと功を奏し、若林はシュナイダーのシュートを止めた。「次はオレ達が若林君のガッツに応える番だ!」その言葉通り、翼は日向からのパスをオーバーヘッドで押し込もうとするが、シュナイダーがこれを阻止。しかしこぼれたボールに素早く飛びついた翼と日向がツインシュートでゴールを奪った! そして試合終了まであとわずかとなった時、岬、日向が立て続けにオーバーヘッドでパスを繋ぎ、最後は翼自身のオーバーヘッドで同点のシュートを決めた。世界最強のチームを相手に、日本は奇跡の同点優勝をものにしたのだった。
105 第105話「宿命の対決、ふたたび」
10/10/85
Season-only
ようやく眠りから覚めた翼。ケガの状態を聞く翼の母に、医者は将来のことを考えて決勝戦には出さない方がいいと告げる。しかし翼のこの試合にかける熱意を知り、出場を許可することに。そんな翼を決勝戦当日に迎えにくる南葛メンバー。「中学生活最後の試合、みんなそろってグランドに行こう」その言葉に、翼は胸を打たれる。試合直前、翼は南葛で3年間サッカーができた喜びと感謝をチームメイトに伝えた。そして、絶対に優勝しようと固く誓い合うのだった。いっぽう東邦もキャプテンの座に復帰した日向を中心に、悲願の優勝へ向けて結束を新たにする。フィールドに現れた両チームを大勢のギャラリーが大歓声で迎える。ついに、全国大会決勝戦の幕が上がった――。
106 第106話「世紀のラスト・ファイト」
10/17/85
Season-only
過去2年間の全国大会で翼に敗北している日向。今日こそ雪辱を晴らそうと闘争心をむき出しにした日向は、キックオフ直後にセンターサークルからシュートを放つ。翼のドライブシュートとは違う低い弾道。その猛烈なスピードに森崎のブロックは間に合わない。早くも先取点かと思われたが、ボールはポストに当たりパンク。凄まじい威力にあ然とする南葛イレブン。これこそ、沖縄で編み出した日向のタイガーショットだった。試合再開後、ケガをしている翼に負担をかけまいと修哲トリオが攻撃を仕掛ける。それを阻止しようとする東邦だったが、若島津は「かまわん。シュートを打たせろ」と南葛を挑発。怒った井沢がシュート体勢に入るが、それを止めて石崎がシュート!一瞬たじろぎながらも、若島津はゴールを守り切るのだった。
107 第107話「先制のスーパーショット!」
10/24/85
Season-only
再び攻撃を開始する東邦。ボールを運ぶタケシから井沢が隙をついてカット。修哲トリオの連携プレイで翼へとパスが渡った。ケガの痛みが浅いうちに得点を奪いたい。翼の祈るような思いも空しく、ドライブシュートはポストに当たりまたボールが破裂。その脅威に不安を隠せない東邦イレブンを叱咤したのは、普段は冷静な若島津だった。声を大にして仲間へ指示を出す若島津に後押しされるように、ボールを受け取った日向はタケシとポジションをチェンジ。MFとしてゲームを指揮する。日向からタケシ、そしてタケシから反町へとパスが渡り、反町がシュート。森崎がこれをパンチングし、こぼれ球を高杉がクリアするが、ボールは日向へと渡ってしまった。そして日向はライン際の角度のない位置からタイガーショットを放った!
108 第108話「逆襲のドライブシュート」
10/31/85
Season-only
"わずかな隙間からでも撃てるタイガーショット。これが決まり先取点は東邦がものにした。日向をフリーにしてはならない。南葛は懸命に得点のチャンスを狙いパスを回していくが、これを日向にカットされてしまった。翼との一騎打ちを仕掛ける日向。しかしケガをしている翼に目先の勝負にこだわっている時間はなかった。再びボールを奪い返した南葛は翼へとパス。これをドリブルで持ち込みドライブシュートを放とうとするが、シュートコースには東邦の厚い壁が出来上がっていた。だが、ここでひるむような翼ではない。
「壁なんて蹴散らしてやる!」
鬼気迫るこのシュートを、なんと若島津がワンハンドキャッチ。しかしボールの回転と威力は止まることなく、若島津ごとゴールへと吸い込まれていった。"
109 第109話「火をふくタイガーショット」
11/7/85
Season-only
同点に追いつき勢いに乗った南葛は、東邦の守りをかわしまたしてもシュートチャンスを得た。ジャンピングボレーでシュートを狙う翼。それを止めるため、若島津も高く飛んだ!空中で激しく激突した二人はそのままもつれ合うように落下。こぼれたボールを来生がスライディングで押し込むが、ダイビングヘッドでタケシがクリア。その後も果敢に攻め込む南葛だったが、ことごとく失敗に終わってしまう。そんな中、若島津の動きにいつものキレがないことに気づいた日向。落下した際、肩を強打してしまっていたのだ。若島津に負担をかけないためにも、自分たちは攻め続けるんだ。その言葉通りに攻撃を強化した日向は、翼をはじめとする南葛イレブンを次々と強引に跳ね除け、南葛ディフェンダーの波をタイガーショットで打ち破った!
110 第110話「王者・南葛最大の危機」
11/14/85
Season-only
2対1とリードされ勝利をあきらめかける南葛イレブンに、翼は「取られたら取り返す!」そう言って笑顔を見せた。南葛は必死のプレイで東邦に攻め込むが、翼にパスが渡っても日向によって完全にシュートを防がれてしまう。ボールをものにしたタケシは日向ではなく反町へパス。なんとしてもシュートを止めようと森崎は反町に突撃。こぼれたボールを石崎がクリアしたが、そこへ東邦の小池が飛び込んだ。反町との激突で森崎は未だ動けない。無人のゴールに吸い込まれそうになったボールを高杉が体当たりでクリア。だが、このボールが日向に渡ってしまった。タケシとのコンビプレイで繋ぎ、日向がタイガーショットの体勢に入る。ブロックに向かった翼だったが、ボールごとゴールに押し込まれ、東邦に3点目を奪われてしまった。
111 第111話「奇跡のドライブシュート」
11/21/85
Season-only
前半で早くもハットトリックを達成した日向は、この先何点でも差をつけてやると翼を挑発する。ドライブシュートを温存しようとしたり、ケガを恐れて勝負を避けていては日向に勝つことは出来ない。そう思う翼とは逆に、南葛イレブンはこの試合にはもう勝てないと弱音を吐く。「V3はオレたちの夢じゃないか!」悲痛な翼の叫びが仲間達の心に響き、気合を入れて攻め込んでいく南葛。しかし日向はこれを力技でカット。タイガーショットを打つが、翼は自らの体をかえりみずにドライブシュートで日向のショットをカットした。そしてボールはネットを突き破ってゴール!若島津はその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
112 第112話「日向小次郎の反撃!」
11/28/85
Season-only
1点差に追いつかれても、日向は冷静さを失ってはいなかった。感情に任せてサッカーをしていた、かつての日向はそこにはなかった。追加点を狙いタケシと共に南葛ゴールを目指す日向。しかし翼がこのボールを奪いドリブルで中央突破。そして絶好のシュートチャンス!だがその寸前で翼がグラウンドに倒れ込んでしまった。医務室に運ばれた翼に医師は、これ以上の試合出場は無謀だと告げる。だが翼は痛み止めの注射を打ってでも試合に出ると反論。この試合には、自分と仲間たちの夢がかかっている。負けるわけにはいかない――。いっぽうフィールドでは、南葛のコーナーキックからのボールが日向に渡っていた。翼のいない南葛にも容赦はしない日向。南葛も翼の抜けた穴を埋めるために必死の抵抗をみせるが......。
113 第113話「舞い上がれ!不死鳥」
12/5/85
Season-only
日向の放ったタイガーショットを石崎と高杉がブロックに向かった。一直線に飛ぶタイガーショットは、真正面に飛び込めば防げるはずだ。強烈な威力を持ったシュートを体で受け止める石崎と高杉だったが、日向は跳ね返ってくるボールを続けざまにゴールへ打ち込む。3度目のタイガーショットが放たれようとした時、南葛にとっては救いとなる前半終了を告げるホイッスルが。そして後半戦、翼はなんとか医師を説得し、痛み止めを打って試合に出場。襲い掛かる東邦スライディング部隊をかわし、仲間たちと共に速攻を仕掛ける。ゴール前、翼からパスを渡された来生がダイビングヘッドでこれを押し込もうとするが、若島津の動きを読んですかさず滝へのパスに切り替えた。若島津の逆をついた滝のダイビングヘッド。南葛ついに同点か!?
114 第114話「燃えろ!炎のチームワーク」
12/12/85
Season-only
滝のシュートは決まったかに思われたが、若島津は指先を思い切り伸ばした手刀でかろうじてゴールを守った。その後2度に渡ってコーナーキックを得た南葛だったが、得点を奪うことが出来ず、東邦にカウンターアタックを許してしまう。日向にボールを渡してはならない。反町から日向に出された高めのパスをカットしようとする翼。日向と翼の空中での激突。その争いでこぼれたボールを石崎がクリアした。翼の復活で攻守共にキレのある動きをみせる南葛に、東邦はなかなかシュートチャンスを作ることが出来ない。しかし、ボールをキープした井沢のパスをタケシがカットし、日向へと蹴り上げた。2度目の空中戦は日向がものにし、そのままタイガーショットを打ち込む。そこへ翼が立ちはだかった!
115 第115話「夢のダイビング・オーバーヘッド」
12/19/85
Season-only
翼の左肩に直撃したタイガーショットは、威力が弱まりゴールならず。痛む肩を押さえながらも、翼はすぐに立ち上がり走り出した。ここで倒れ込んでしまったら、今度こそ退場させられてしまう。大会V3への夢に向かって突き進む翼の姿に胸を熱くする南葛イレブン。森崎のスローインから、逆襲が始まった。東邦の守りをかわし、全員でパスを繋いでいく南葛。最後は来生がシュートを放つも、決まらない。こぼれたボールに向かったのは、オーバーラップした石崎。オーバーヘッドで後方にいる翼へとボールを託した。南葛イレブン全員の想いが込められたパスを、翼はダイビングオーバーヘッドキックでゴールへと叩き込んだ。3対3。同点に追いつかれた日向はこれを自分の責任と感じ、たった一人で南葛陣内へ攻め込んでいく。
116 第116話「ラストゴールは俺が取る!」
12/26/85
Season-only
怒涛の勢いで向かってくる日向の前に立ちはだかった高杉。体格の差からか、日向は弾き飛ばされてしまった。しかしこれが高杉の反則ととられてしまい、東邦のフリーキックに。ここで日向はタイガーショットではなく反町へパスを出した。これを読んでいた翼がヘディングでクリア。南葛は得意のフォーメーションプレイでパスを繋ぎ、井沢がゴール右隅へとシュートを放つも、得点にはならず。ボールをものにした日向はカットに向かってきた翼を凄まじい勢いで吹き飛ばし、タイガーショットの体勢に。石崎らの体当たりのディフェンスでなんとかゴールを守り切った南葛は、ボールを翼へと渡した。もうすでに体力の限界を迎えているはずの翼。だが、勝利への執念が翼を突き動かしていた。「4点目は、オレが取る!」
117 第117話「守り抜け!俺たちのゴール」
1/9/86
Season-only
翼のドライブシュートをタケシがスライディングタックルで止めた。「このまま倒れてたまるか!」翼は鬼気迫る形相でタケシに追いつき、ボールを奪い返す。パスを繋いでいく南葛だったが、今一歩攻めきれず後方の翼にボールを戻した。左肩を痛めている若島津の弱点をつき、右隅にシュートを打とうとする翼。これを日向がタイガーショットで打ち返した。ボールはタケシから反町、そしてノーマークの日向に渡った。タイガーショットだけは、たとえ体が粉々になっても止めなくては――。翼は日向の正面に頭から飛び込んだ。ここで日向はタイガーショットではなく、確実にゴールを狙えるシュートへと切り替えた。仲間たちから渡されたパスを無駄にはしたくなかったのだ。そこへ現れたガッツマン石崎の顔面ブロックで、南葛はかろうじてピンチを逃れる。
118 第118話「走れ翼!勝利のゴールへ」
1/16/86
Season-only
日向へのパスを警戒するあまり、南葛はオーバーラップしてきた若島津に気づかずシュートを打たれてしまった。この窮地を高杉のブロックで脱し、こぼれたボールを翼が大きくクリア。だがこれはクリアではなくシュートだった。無人のゴールへと向かっていくボールに懸命に追いついた若島津がゴールラインギリギリでキャッチ。ボールをものにした東邦と、それを奪い返そうとする南葛。熾烈な争いが繰り広げられる中、翼はグラウンドに立ったまま動けない。ケガでボロボロになった翼は、もう歩くことすら出来なかったのだ。見かねた監督はついに選手交代のプラカードを揚げた。動揺する南葛イレブンとは裏腹に、翼は「これでやっと楽になれる......」と虚ろな表情を浮かべる。そんな翼めがけ、日向はタイガーショットを放った!
119 第119話「運命のタイム・アップ」
1/23/86
Season-only
タイガーショットをまともに食らった翼だったが、そのおかげで闘志をよみがえらせた。復活した翼のドライブシュート。同時に日向もタイガーショットの体勢に入り、二人は吹き飛ばされてしまう。しかし翼は踏み止まった。そして再度、南葛の夢を乗せたドライブシュートが放たれた!だがこれを若島津が手刀ディフェンスで防いだ。こぼれダマを巡って両チームの激しい争奪戦。ボールはやがて翼のもとに。「優勝の瞬間までドライブシュートを打ち続ける!」これ以上翼に負けるわけにはいかない日向は、ドライブシュートをタイガーショットで打ち返した。そして翼はこれをジャンピングハイボレーで打ち返すという、信じられないプレイが繰り広げられる。結局両チームは決定打を決められず、試合は延長戦に突入するのだった。
120 第120話「駆けぬけろ! V3はオレたちの夢」
1/30/86
Season-only
延長戦、医者や監督の反対を押し切って試合に出場した翼は、今までドライブシュートに頼り過ぎていたことを反省していた。そして同時に、過去には若林や岬、今は南葛の仲間たちに、自分は助けられ続けていた。自らの甘えを振り切るかのようのに、翼はたった一人で東邦陣内へ攻め込んでいく。石崎はその背中に、南葛市に転校してきたばかりの頃の翼、ボールだけが友達だった頃の姿を重ねていた。仲間へパスを出さずにシューティングエリア内に辿り着いた翼を、日向のスライディングタイガーショットが襲った。はじかれたボールを体で受け止めたのは、石崎。チームメイトを頼ろうとしなかった翼に石崎は怒りをぶつける。「オレたちはおまえの友達じゃなかったのかよ!」
121 第121話「奇跡をよぶフィールドの鷹」
2/6/86
Season-only
自分の後ろには、いつでも友達がいてくれた。その本当の意味に気づいた翼は、石崎から渡されたパスに合わせてドライブシュートを打ち込んだ。しかしこのシュートはいつもと違って低い弾道でゴールに向かっていく。斜めに回転したボールはグラウンドにワンバウンドし、急激なスピンでネットに突き刺さった!得点は4対3。南葛はついに逆転ゴールを決めたのだ。優勝へ一歩近づいた南葛だったが、ここにきて翼が意識を失い退場してしまうという事態に。残された南葛イレブンは、翼に負担をかけ過ぎたぶん、何としてもこのリードを守り切ろうと誓い合うのだった。いっぽう医務室に運ばれた翼は、目を覚ました瞬間にグラウンドへ戻ろうと立ち上がる。勝利への執念、そしてブラジルへ渡る夢。それだけが、今の翼を突き動かしていた。
122 第122話「復活オレたちのキャプテン」
2/13/86
Season-only
ベンチに姿を現した翼を見て沸き立つ南葛イレブン。その隙に、ボールはノーマークの日向に渡った。けれど日向はシュートを打とうとしない。そしてなぜかボールを外に向かって蹴り出した。翼を試合に出させるため、日向はあえてそうしたのだ。フィールドに戻った翼はスローインで日向にボールを渡し、真っ向から勝負を挑みにいく。一度は吹き飛ばされた翼だったが、石崎らのフォローもありボールを奪い返した。だがやはり、翼の動きには俊敏さがない。そんな翼の分まで頑張ろうとする南葛イレブンだったが、シュートチャンスも生かせないまま前半終了。自らを責め、延長戦後半に自分が必要でなければ退場すると告げる翼。そんな翼に仲間たちは、南葛のキャプテンは翼なのだから、後半戦も一緒に戦おうと笑顔で伝えるのだった。
123 第123話「翼の最終作戦!!」
2/20/86
Season-only
後半戦、いよいよ最後の10分間が始まった。南葛はケガをしている翼をスイーパーにする作戦に出た。試合開始直後にセンターサークルから打たれた日向のシュートを止めにいく滝と来生。このブロックをジャンプでかわし、日向はタイガーショットを放つ。「オレは大空翼だ!」己を奮い立たせるかのように叫んだ翼が、ボールを跳ね返した。しかし勢い余ってゴールポストに激突。ボールは再び日向のもとへ。またしてもタイガーショットを打ち込むが、今度は南葛ディフェンダー陣3人により阻まれてしまう。中盤でのボールの奪い合いに飛び込んできたのは、オーバーラップした若島津。これをきっかけに、東邦の猛攻撃が南葛を襲う――!
124 第124話「傷だらけのヒーロー」
2/27/86
Season-only
翼の顔面ブロックにより、南葛は追加点をまぬがれた。傷つき、ボロボロになりながらも立ち向かってくる翼を駆り立てているものは何なのか。あせりが見え始めた日向だったが、翼に勝つためには自分のサッカーをするしかないと開き直る。タケシ、反町と共に南葛ゴール目掛け猛然と突進する日向。南葛のブロックを蹴散らし、タイガーショットで同点を狙おうとするが、ここで打っても決まらないとタケシがそれを止めた。その言葉でボールを高く上げた日向は、タケシの足を踏み台にオーバーヘッドタイガーショットを決めた!翼がドライブシュートを応用して逆転ゴールを決めたように、日向もまたタイガーショットを応用したこのシュートで同点に追いつくことが出来たのだ。試合時間は残りあと1分。はたして優勝の行方は!?
125 第125話「栄光そして新なる旅立ち」
3/6/86
Season-only
勢いづいた東邦はディフェンダーも上がり全員攻撃を仕掛けてきた。これを食い止めようとする南葛の隙をつき、日向がタイガーショット。翼がブロックに向かうが止められない。しかしボールはゴールバーに当たり跳ね返った。ふらつきながらも本能的にボールへ向かった翼は、渾身の力でドライブシュートに持ち込んだ。だがそれを日向のタイガーショットがブロック!ボールが高く舞い上がったところで、試合終了のホイッスル。両チームの同点優勝が決まった。激しい戦いを終えてグラウンドにひざまずく選手達。そんな中、日向と翼はお互いの健闘を称え合い、ユニフォームの交換を行った。そして交わされる固い握手。熱き戦いの果て、2人の間にはサッカーを通じてすばらしい友情が生まれたのだった。
126 第126話「最高の友 俺と若林源三」
3/13/86
Season-only
全国大会V3を達成し、ヨーロッパ遠征の強化合宿メンバーにも選ばれた翼は、西ドイツにいる若林のことを思い出していた。若林と初めて出会ったのは南葛市内のサッカー場。どうしても若林と勝負がしたくなった翼は、挑戦状を叩きつけたのだ。それを受けて立った若林は、小学生とは思えないプレイを見せる翼に脅威を感じ、南葛小対修哲小の対抗戦で正式に戦うことを約束させた。やがて南葛市代表選手として共に戦うことになった翼と若林。つらい試合展開の時に、厳しくも優しい言葉を投げ掛けてくれた若林。明和との、そして日向との激闘を制することが出来たのは、そんな若林という存在がいてくれたからだ。今現在、西ドイツでプロのサッカー選手を目指している若林と、ヨーロッパに行ったら勝負をしたいと、翼は夢見ていた。
127 第127話「永遠のパートナー 俺と岬太郎」
3/20/86
Season-only
若林同様、翼にはもう一人どうしても再会を果たしたい友達がいた。その名は岬太郎。修哲小との試合で、ケガをしてしまった石崎の代わりに突然現れたのが岬だった。南葛小に転校してきたばかりの岬と翼は、初対面とは思えないコンビプレイを発揮。ゴールデンコンビが産声を上げた瞬間だった。明和との全国大会決勝戦でも、ゴールデンコンビのプレイはチーム全体を引っ張っていく。試合終盤、ケガの痛みに耐えながらも、オーバーラップした若島津のシュートを体当たりで防いだ岬。穏やかながらも、常に闘志を燃やし続けた岬は、その後転校先からフランスに渡り、今なおサッカーを続けている。強化合宿を精一杯やり遂げ、ヨーロッパ遠征の代表に選ばれれば、岬とまた会うことが出来る。そう、翼は信じるのだった。
128 第128話「はばたけ!輝ける戦士たち」
3/27/86
Season-only
長きに渡る全国中学生サッカー大会が終了した。翼や日向はもとより、ドライブシュートを始めて止めた若島津健。熱いプレイでチームメイトを牽引した北の王者・松山光。1年生ながらも、沢田タケシは日向が試合に出場しない間、立派にチームをまとめた。心臓病というハンデを負いながらも、三杉淳は最後まで日向を追い詰めていた。そして、カミソリシュートとカミソリタックルで翼を翻弄した早田誠。立花兄弟に次藤・佐野の比良戸中コンビ。体当たりで日向のタイガーショットを止めた石崎と高杉ら。数々の名選手がヨーロッパ遠征をかけて強化合宿参加メンバーに選ばれた。この選手たちならば、いつの日か全日本代表選手に選ばれ、W杯出場、そして優勝をも勝ち取ってくれるかもしれない。サッカー界悲願の夢が今、彼らに託された――。

About this show

大空翼の所属するサッカーチーム・南葛SCは地区予選を勝ち抜き、全国の舞台でさまざまなライバル達と出会う。翼は仲間の岬、石崎そして若林たちと協力し、必殺のオーバーヘッドキックを武器に強豪チームと対決してゆく。そして最大のライバル、屈指のストライカー・日向と天才キーパー・若島津属する明和FCとの決勝戦。頂点に立つのは果たして?!

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