IoTデバイスチームが開発した、DIYガイガーカウンターモジュールGGreg20_V3用のコンパニオンアプリ。素早く簡単に使い始めることができます。
重要事項
このアプリは、GGreg20_V3モジュールと同様に、精密な測定デバイスではありません。完成品ではなく、個人使用、趣味、学習、創造的な実験を目的としています。DIYエレクトロニクス愛好家向けです。
このアプリでGGreg20_V3を使用するメリット
- コスト効率:Arduino、ESP8266、ESP32、Raspberry Piなどのコントローラーは不要です。
- 使いやすさ:プログラミングスキルは不要です。
- ワイヤレス:はんだ付けやケーブル接続は不要です。
- クイックセットアップ:デバイスの検索やペアリングは不要です。
- ブロードキャスト:1台のガイガーカウンターを複数のユーザーが同時に使用できます。
使い方
GGreg20_V3を使用するには、電源付きモジュール(ドキュメント参照)とこのスマートフォンアプリのみが必要です。 GGreg20_V3モジュールからスマートフォンへのワイヤレスデータ転送は、内蔵ブザーの音声信号を使用します。アプリはスマートフォンのマイクからの音声をフィルタリングし、GGreg20_V3のブザー信号と一致する音声のみを認識します。
提供されるデータ
アプリに表示される内容:
- CPM(1分あたりのカウント数)
- 測定サイクルの秒数(1分間)
- 現在の放射線レベル(uSv/時)(1分ごとに計算)
放射線レベルの計算式:uSv/時 = CPM * CF
設定
設定画面では、以下の項目を調整できます。
- 受信パルスの閾値(Hz)
- GGreg20_V3のガイガー管の変換係数(CF)
デフォルト設定を保存または復元することもできます。
既知の制限事項
ワイヤレスオーディオチャンネルは、騒音の多い環境では誤った測定値や不正確な測定値を引き起こす可能性があります。
具体的には、以下の点にご注意ください。
- GGreg20_V3は、高放射線環境下におけるJ305、SBM20、LND712などの真空管からのあらゆるパルスを測定できますが、このアプリには限界があります。パルスを区別するために、感知されるパルス間に70ミリ秒の人工的な遅延が実装されています。これにより、アプリは850 CPM(または3 uSv/時)までの放射線レベルのみを正しく処理できます。これは日常的な使用には十分ですが、原子力災害のシナリオには不十分です。
- アプリは特定の周波数を効果的にフィルタリングしますが、信号クラッター(近くの会話など)によって信号が重なり合い、関連するパルスが無視される可能性があります。
- 関連する信号にエコーが発生する問題は、密閉空間で発生します。この現象は、ブザーが1回鳴っているにもかかわらず、アプリが2回カウントしている動画で確認できる場合があります。これはエコーが原因であると考えられます。(動画撮影では、エコーが発生する場所にライトボックスを使用しています。)
重要なお知らせ
これは、初心者向けの教育、デモンストレーション、およびテスト用アプリです。特定のタスクに適したツールを選択してください。
技術詳細
このアプリはMIT App Inventor 2で開発され、com.KIO4_Frequency拡張機能を使用しています。これは非商用の無償製品です。