昔、悪の組織についての話を考えていました。
彼らは一万円札をたくさん持って、人口わずか百人余りの小さな島に行きます。
そして、用意した一万円札で、うまい棒を一本だけ買うのです。
すると、おつりは9,990円。
この時、悪の組織の手元に大量の貨幣が渡ります。
この購買活動を繰り返すと、島中の貨幣が悪の組織の元に集まり、島人はお釣りを用意できなくなり、ものの売買ができなくなってしまうのです。
なんという恐ろしい経済テロ。
そんな中、それに屈せず、島を救おうとするのが主人公たち。
彼らはイカダを作り、一万円札を握りしめ、本島に両替に向かう計画を立てます。
しかし当然、悪の組織はそれを許しません。
イカダの材料となる丸太がいつの間にか、巨大なうまい棒にすり替えられているのです。
こんなトウモロコシ製のイカダでは、海を渡れない。
主人公たちはピンチに陥ります。
絶望的なムードが漂うそんな時、謎の男が現れます。
彼は言うのでした。
「そのうまい棒、海に浮かべてやるよ」
続く。(かもしれない)