数多の栄冠に輝く、現代幻想文学の巨人の精髄
郷愁と幻想に満ちた13編を収める傑作選
かつて、野良仕事に駆り出される子どもたちのために用意された架空の友人(イマジナリー・フレンド)、言葉人形。それはある恐ろしい出来事から廃れ、今ではこの小さな博物館にのみ名残を留めている――表題作ほか、大学都市の展望台で孤独に光の研究に励む科学者の実験台として連れてこられた少女の運命を綴る「理性の夢」、世界から見捨てられた者たちが身を寄せる幻影の王国が、王妃の死から儚く崩壊してゆく「レパラータ宮殿にて」など、世界幻想文学大賞、シャーリイ・ジャクソン賞、ネビュラ賞、アメリカ探偵作家クラブ賞など数々の賞の受賞歴を誇る、現代幻想小説の巨匠の真骨頂ともいうべき13篇を収録。
【収録作】
「創造」
「ファンタジー作家の助手」
「〈熱帯〉の一夜」
「光の巨匠」
「湖底の下で」
「私の分身の分身は私の分身ではありません」
「言葉人形」
「理性の夢」
「夢見る風」
「珊瑚の心臓(コーラル・ハート)」
「マンティコアの魔法」
「巨人国」
「レパラータ宮殿にて」
編訳者あとがき