スターシップ・バウンティ

1989年

この映画について

長期探査の旅を続ける宇宙船バウンティ号は、転送システム異常のために実体化できずに23年間も宇宙をさまよっていたマックスを拾い上げる。通信器などが顔面と一体化してしまったマックスの風貌は醜怪そのものだが、優しい人柄に触れたヒロインは恋に落ちる。そんなバウンティ号に宇宙ギャングの二人組が乗り込んで来た......。「エイリアン」調の生活感あふれる船内を舞台にしたコメディ・タッチのSF。だが、SF的なのは設定のみで、物語の大半はギャングとのドタバタ。ドラマとしては単調だが、肩ひじ張らずに楽しんで作っているスタッフのノリが伝わってくるようで心地好い。やはり「エイリアン」のように、宇宙船のオーナー会社が派遣したアンドロイドがクルーのお目付役なのだが、演技賞もののイイ味を出している。B級SFファンにとっては楽しい1作。