『月世界の女』は、ドイツのサイレント映画である。
初公開は1929年10月15日、ベルリンのウーファ・パラスト・アム・ツォー、観客は2000人だった。監督はフリッツ・ラングで、当時彼の妻だったテア・フォン・ハルボウが前年に出版した小説『Die Frau im Mond』を原作としている。1928年10月から1929年6月にかけて、ベルリン近郊のノイバーベルスベルクにあるUFAスタジオで撮影された。
ロケットの発射シーンでは多段式ロケットを採用するなど当時としては画期的で、本格的SF映画の古典の一つとみなされている。