たったひとりで3ヶ月間、砂漠と山道を踏破した女性の感動の実話。何度もやめようと思った、でも歩き続けた。人生とおんなじだ。この旅を思い立った時、シェリルは最低の日々を送っていた。最愛の母の死に耐えられず、優しい夫を裏切っては薬と男に溺れていた。遂に結婚生活も破綻し、このままでは残りの人生も台無しになってしまう。本来の自分を取り戻し一から出直すと決めた彼女は、ひとりで過酷な1600キロの道のりを歩く旅に出る。極寒の雪山、酷暑の砂漠に行く手を阻まれ、食べ物も底をつくなど、命の危険にさらされながら、自分と向き合うシェリル。果たして彼女が、1600キロの道のりで見つけたものとは──?