名匠マーティン・スコセッシが、映画史上初めてダライ・ラマ14世の半生にスポットを当てた野心作。ダライ・ラマ14世の転生者である少年を発見し、彼がチベットを脱出してインドへ亡命するまでの22年間を、歴史的事実に即して描いてゆく。スコセッシが紡ぐ、壮麗で幻想的な映像も秀逸。1937年、チベットのある寒村に長旅を続ける僧侶が訪れた。彼らの目的は4年前に逝去した、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりを探すこと。そこで彼らはハモという名の幼子に出会う。彼こそが、慈悲の仏陀・観音菩薩の生まれ変わり、ダライ・ラマ14世と僧侶たちは確信する・・・。