2011ヴェネツィア国際映画祭 オリゾンティ部門正式招待作品。米「フィルム・コメント」誌が選ぶベスト・フィルム・オブ・ザ・イヤー(2012年)劇場未公開作品部門でベスト50にランクイン。気鋭の映像作家ニコラス・プロヴォストの長編デビュー作。海外の映画祭で好評を得ている社会派スリラー。不法就労のため海を渡ったアフリカ人集団の船が、ある南ヨーロッパのビーチに打ち上げられた。その中のいい暮らしを切望しているアマドゥは単身でベルギーのブリュッセルへ向かうことに。しかし、彼の希望とは裏腹に、密売人に搾取されるばかりで、幻滅感だけが募っていく毎日。そんな時、キャリアウーマンのアグネスと出会い、アマドゥは彼女に、自分の希望や夢を託そうとするのだが、彼の思惑を知ったアグネスは、彼との連絡を絶ってしまう。深い絶望に陥ったアマドゥは、自身の中に眠っていた凶暴な本能に目覚めていくのだった。