兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男は、夜も工場で働きながら借金を返済している。妻・万左子は窮屈に生きることしか選ばない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘と家を出てしまうのだった。そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじが当たる。当選金額3億円!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆を修復することができるはず。だがネットを見ると、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり。怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九にアドバイスを求めることにする。久しぶりの再会と九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた——3億円と親友のゆくえを求めて、一男のお金と幸せをめぐる冒険が始まった。九十九のかつての起業仲間=“億男”と呼ばれる億万長者たちに九十九の手掛かりを探る。お金、友情、そして家族。すべてを失った男が最後にたどり着くのは?(C)2018映画「億男」製作委員会