日本映画界の巨匠・黒澤明監督の第30作目となる本作は、長崎の人里離れた山村を舞台に、被爆体験を持つ祖母と四人の孫たちとのひと夏を描く―――
芥川賞を受賞した村田喜代子の「鍋の中」を原作に、黒澤監督自身が脚本化。出演者には村瀬幸子をはじめ、吉岡秀隆、ハリウッド俳優・リチャード・ギアなど、ベストメンバーが顔を揃えた。
世代や国籍を超えて、あらゆる人々の心を揺さぶらずにはいられない感動のドラマ。長崎から少し離れたお祖母ちゃんの家で、四人の孫は夏休みを過ごしていた。そこへハワイから手紙が届いた。その一通が、お祖母ちゃんの兄・錫二郎の息子を名乗るクラークというアメリカ人からで、不治の病にかかっている錫二郎に一目逢ってほしいと言う。そして、クラークが日本にやって来る。(C)1991 松竹株式会社