今からちょうど千年前、紫式部の元へ藤原道長から、娘・彰子の教育係として京の都へ来て欲しいという文が届く。源氏物語を完成させるという強い意志を抱き清少納言に静かな闘志を燃やしつつも、彰子の瞳の清らかさに心を打たれ、いつしか自らが人生をかけて紡いでいる長く壮大な"女と男の物語"を説いてゆく-- 主人公は、桐壷帝の子・光源氏。何不自由のない人生を送っているかに見えた源氏だったが、帝の寵愛する義母・藤壺中宮に恋心を抱いていた。源氏は藤壺の館を訪れ、なかば強引に一夜を共にし、藤壺は源氏の子を宿してしまう...言い知れぬ罪の意識に苛まれ、次第に光源氏を遠ざける藤壺。煩悩を刺激された源氏は、さらにあまたの姫君と関係を持つが・・・