帰ってきたヒトラー（字幕版）

2016 • 115 minutes

À propos de ce film

ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら？「不謹慎なコスプレ男？」顔が似ていれば、「モノマネ芸人？」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた＜ホンモノ＞で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。(C)2015 Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Produktion GmbH Claussen & Wöbke & Putz Filmproduktion GmbH

Notes et avis

コメディーに見せかけた社会政治批判がヒトラーだからこそズケズケと言ってくれる痛快さを感じた この映画は羊の革を被った狼だよ ギャグやコメディーの分類だけど風刺などがすごいヒトラーを扱うというドイツでのタブーを利用してる 最後の12日間の地下壕に対するオマージュを感じられるここだけすごいコメディーが帰ってきた感があった でも常に笑ってるコメディより面白い。メリハリがある。 こういう考えさせるコメディは歓迎 クリーニング店で下着を出す場面がなんかすごくリアルに感じた。ヒトラーが帰ってきたらやりそうっていうね ザヴァツキとのやり取りの食い違い具合はアンジャッシュを思い出した変な恰好なのに至極真面目に話してるヒトラーっていう属性過多の暴力的な笑いがすごい インタビューしているヒトラーの話はドイツの政治や生活に詳しいと もっと深く楽しめたのかな 犬の交配の時はヒトラーの純血に対する意識を感じた ヒトラーが演説で沈黙を利用したとか、すごいリアルに描かれてるジェスチャーも総統の演説を見てるようでよくできている みんな最初は笑ってたっていうのがすごい効果的に使えてたね ラストの展開はありそうだと思ってた展開だったけど やはり"私"は"私自身なのだ"と思わせる人間性をうかがわせたね

鳥肌が立った。 この作品のタイトルをを人種差別的だと評価しようと、歴史的反省の軽視だと評価しようと、見る価値は大いにある。 コメディに隠された多くの力強いテーマやメッセージ、触れられることのない歴史を真っ直ぐに見つめていることなどがとても印象に残った。 単なる風刺だけでなく、ヒトラーの評価出来る点、しかしやはり評価することは到底かなわない点が迫真の演技によって描かれていた。 また、現代社会のインターネットの危うさや、社会問題を浮き彫りにし、当時のドイツがどのようにヒトラーの独裁を許していったかが本当に分かりやすく伝わってきた。

コメディだと騙されて見たが問題提起作だった。背筋が薄ら寒くぞわっとした。心の準備が必要なんだからもうちょっとちゃんと最初に言ってほしいわ。 ヒトラー最後の12日間のパロディシーンではかなり笑った、他にも気付いてないだけでパロシーンあったのかな。いろいろ考えさせられる良作。