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60年代、アメリカ・デトロイトから世界の音楽シーンを席巻した「モータウン」(レコード会社)。シュープリームス、スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ…誰でもすぐに浮かぶモータウンのスーパースターたち。しかし、彼らを陰で支えていたバックバンドのことは誰も知らない。あの有名すぎる「マイ・ガール」のギターリフ。生み出したギタリストは、あるファミレスでこの曲が流れたとき、ウェイトレスに「これは俺が…」と言いかけて言葉を飲んだ。「どうせ頭のイカれたやつと思われるに決まってる」と…。彼は日の目を見ることなくこの世を去っている。シュープリームスの「恋はあせらず」の、冒頭の胸躍るベースライン。モータウンお抱えのベーシスト、ジェームス・ジェマーソンも最後はひっそりとこの世を去っている…。そんな名曲の数々を生み出してきたモータウン所属のスタジオ・ミュージシャンたちに初めて光を当てたのがこのドキュメンタリー映画。当時のモータウンを支えた往年のスタジオミュージシャンが結集し、モータウンに影響を受けた現代のスターたち(チャカ・カーン、ジョーン・オズボーン、トム・スコットetc)とのコラボライブがまた最高。最後は号泣。この映画に出会えてよかった。モータウンは永遠に私たちを胸躍らせてくれる。