山口県萩市の名門、唐沢家。銀行の頭取、唐沢光政には、麗子、紀子、惠子という美人の娘がいた。次女の紀子は、父の銀行の藤沢と婚約していたが、結婚直前に彼は失踪した。そして3年目、突然藤沢が帰ってくる。光政らは激しく拒絶するが、塞ぎ込んでいた紀子が一変し、2人は結婚する。唐沢家に平和な生活が続いていたある日、突然藤沢の妹、智子がやってきて滞在する。そして藤沢の書物を整理していた紀子は、毒物学の本から三通の手紙を発見する。それは、妻の発病から死までを妹に伝える藤沢の手紙だった…。(C)1979 松竹株式会社
