尊厳死をテーマに描くドイツ映画。ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告された主人公が、仲間たちとの年に1度の自転車旅行で安楽死が認められているベルギーを目指し、その道中で友人や家族と織りなす人間模様を綴る。監督はドイツの俊英クリスティアン・チューベルト。毎年恒例の自転車旅行に旅立った6人の仲間たち。行き先を決めるのは持ち回り制で、15回目となる今年はハンネスとその妻キキの番だった。だが、行き先が見どころのないベルギーと聞いて他の4人は不満を漏らす。しかしハンネスには、彼らに明かしていないある深い事情があった。彼はALSと宣告されてしまい、これを人生最期の旅と決めていた。父親も同じ病気で亡くなり、その時の家族の苦労を知る彼は尊厳死を決断し、法律で認められているベルギーへ行くことにしたのだったが...。