ダンサー・イン・ザ・ダーク(字幕版)

2000年 • 140分

この映画について

チェコからアメリカにやってきたセルマは女手ひとつで息子を育てながら工場で働いている。セルマを母のように見守る年上の親友キャシー、何かにつけて息子の面倒を観てくれる隣人ビル夫妻、セルマに静かに思いを寄せるジェフ。様々な愛に支えられながらもセルマには誰にも言えない悲しい秘密があった。病のため視力を失いつつあり、手術を受けない限り息子も同じ運命を辿るのだ。愛する息子に手術を受けさせたいと懸命に働くセルマ。しかしある日、大事な手術代が盗まれ、運命は思いもかけないフィナーレへ彼女を導いていく・・・。

評価とレビュー

暗く重過ぎるから苦手なのと、いくらなんでもそれは馬鹿だろと重大なシーンで思わされるので普通評価。でも、ラストはスカッとしたと感じるべきなのかも。主人公の思うこととはきっと違うけど、自分は感じた「こんな糞みたいな世の中なら！」って。

2000年のカンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した本作品。ミュージカルの作品ながら圧巻の心情描写で心を抉る。よくあるミュージカルのように歌って踊れば全てがhappyと言うことはなく、この作品におけるミュージカルは全てセルマの妄想である。セルマに突き付けられた現実とミュージカルの世界の対比がより鮮やかにミュージカルの世界を彩る。ミュージカル以外ではダレてしまう部分もありますが、一度は全てを追って見てほしい名作です。