アリスのレストラン

1969年 • 111分
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この映画について

フォーク・ヒーロー、ウディを父に持つアーロ・ガスリーが本人自身として登場。ベトナム反戦で揺れる世相を背景に、彼が大学をドロップ・アウトしヒッピーとして教会の廃墟に住んで徴兵におののく姿を通して、1969年の苦悩を伝える作品。「いちご白書」などにも言えることだが、当時から四半世紀以上の歳月を経ると、同時代的共感に貫かれた映画ゆえの隔たりを感じざるを得ない。それでも、アーロの朴訥な素人演技が、妙に懐かしくもある。終盤、放浪の旅のさなか、不治の病の父を訪ねるシーンの、しみじみと、しかし乾いた味わいが忘れ難い。情緒過多の、最近の60年代回顧ものを観るよりは、ずっとお勧めできる。アーロ自身による歌の数々も、いまだ色あせない魅力を持つ。
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