ライフ・ウィズ・ファーザー

1947年
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この映画について

クラレンス・デイの自伝的戯曲の映画化で、厳格な父(W・パウエル)が洗礼を受けてないと知った母(I・ダン)が彼を何とか洗礼させようとする騒動が軸。伝統主義とモダニズムが一つの人格に同居するユニークな家長と、典型的良妻賢母なのだがどこかヌケていて、しかし、悪知恵は働くその妻との掛け合い漫才ふうのやりとりと、それに振り回される家族を描く前半が面白い。パウエル、ダンの息のあった芝居は称賛に値するが、監督のカーティスはコメディ演出はこなせても、そこから先、家族愛を謳いあげる所までは領分ではないらしく、映画は望まれるような高まりを見せない。