長崎ぶらぶら節

2000
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長崎は丸山に愛八という芸者がいた。愛八は丸山でも五指に入る名芸者で、こと歌と三味線に関しては長崎一といってもよかった。暮らしは決して豊かではなかったが、誰からも愛されていた。そんな愛八に、運命的な出会いが訪れる。五島町の大店「万屋」の十二代目で長崎一の学者・古賀十二郎である。ある日の夜、偶然愛八の歌を耳にした古賀が、その歌の才を見込んで「おいと一緒に長崎の古か歌ば探して歩かんね」と提案する。戸惑うばかりの愛八だったが、こんな自分を必要として人がいること、なにより愛しい古賀と一緒に長崎中を旅して歩けることが、うれしくてたまらなかった。しかしその旅の途中で出会うある一曲の古い歌が、その後の人生を大きく変えることに、この時愛八はまだ気がつくはずもなかった。