『スパイナル・タップ』は、1984年に公開されたアメリカ合衆国のロックモキュメンタリーコメディ映画である。今作が監督デビュー作となったロブ・ライナーが脚本・監督を務めた。クリストファー・ゲスト、マイケル・マッキーン、ハリー・シーラーがイギリスの架空のヘヴィメタルバンド・スパイナル・タップのメンバーを演じ、ライナーはドキュメンタリー作家役で出演した。この映画は、ハードロックやヘヴィメタルバンドのワイルドな言動や音楽的欲求、ラトルズの「オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ」と同様に「ギミー・シェルター」、「レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ」、「ラスト・ワルツ」などその時代のロックドキュメンタリーの聖人伝的な傾向を風刺している。劇中の台詞のほとんどは即興であり、何十時間も撮影が行われた。
2002年、『スパイナル・タップ』は、アメリカ議会図書館によって「文化的、歴史的、審美的に重要」とみなされ、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された。