映画の冒頭、スクリーンを埋め尽くすのは満開の桜。春の風に吹かれながら自転車で公園をめぐる主人公の純は、吉祥寺でひとり暮らしをする大学生。10年前に子役としてCMで注目されたが、その後ブレイクするきっかけがなく、何をやっても中途半端。友人の理沙はモデル業やイラストで活躍しているのに……。そんな純のもとに突然、高校生のハルが現れる。ハルの父親の昔の恋人を探すうちに、ふたりは地元の青年トキオと知り合う。小説を書こうとしているハルと、スタジオで働いてミュージシャンを目指すトキオ。無限の可能性を前にしながらまだ何者にもなっていない3人の、それぞれの未来に向けての曲作りが始まる。自分はいったい何者なのか? 本当にやりたいことは何なのか? 誰もが一度は経験する青春の焦燥が、世代を超えて見るものの心を共振させる。(井の頭恩賜公園100年実行委員会100年事業企画)(C)2017本田プロモーションBAUS