WAR OF THE SUN カウラ事件-太陽への脱出

2010年 • 93分
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この映画について

戦後40年間日豪政府が隠してきた脱走者1104名、死者234名、負傷者108名、脱走成功者0名という世界史に残る史上最大の捕虜脱出事件"カウラ事件"を映像化。生還者に徹底した取材を敢行、戦争の悲劇と人間の生命の尊厳を描いた感動の物語。
【ストーリー】
第二次世界大戦末期。過去の悲惨な従軍体験と親友を助けられなかったトラウマに苦しむジャック(ジェイ・コートラエ)のもとに若き日本兵捕虜・マサル(宇佐美慎吾)が現れる。ひとときの場を与えたジャックにマサルは言葉少なに語りだす。連合国軍に捕らえられたマサルはカウラ第12戦争捕虜収容所に収容されていた。彼は英語ができることもあり、「生きて虜囚の辱めを受けず」と戦陣訓を尊ぶ日本兵捕虜たちの間で浮いていた。そんなある日、一般兵の移送計画が通達される。兄弟以上の契りを交わした士官と一般兵を引き離す計画に激怒する将校たち。彼らは、トイレットペーパーに○×を書き、移転受諾か暴動脱走かの全員投票を行うことにする。8月5日午前2時過ぎ、圧倒的多数によって日本兵1104名は集団脱走を決行。自決もせず捕虜として生き恥を晒していた今までの苦悩を晴らすため、彼らは仲間たちと「俺がもし死に損ねたら、お前がとどめをさしてくれ」と約束し合い、数少ない武器を手に"名誉ある死"を目指し突撃する。
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