代表取締役刑事

1990年
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代表取締役刑事 エピソード(45)

1 昨日・今日・明日
90/10/7
シーズンのみ
祭り囃子が聞こえる、とある喧噪の夜。幾つかの事件を処理した兵頭の元に、警ら中の中川が少年を追いかけてやって来た。少年の名は新井勇太(篠田)、6歳。ボヤで済んだものの放火犯だという。勇太はイタズラをすれば愛人とハワイ旅行に出かけた母親が戻って来てくれると思ったらしい。兵頭は勇太を預かり八方手を尽くしてハワイの母親と連絡を取る。一方、爆窃団と呼ばれる香港人の窃盗グループによる犯行が続発。アジトの探索が急がれていた。だが、兵頭は気もそぞろ。北海道で事業をしている弟・裕介が手伝ってほしいと言ってきたのだ。兵頭は婚約者の斉藤寛子とも別れて転職の決意を固めるが……。
2 終着駅
90/10/14
シーズンのみ
築地のホテルで若い女性の刺殺死体が発見され兵頭らが急行。奇妙なことに被害者の神崎美砂子(浅見)の住所はホテルの目の前で、以前から度々偽名で宿泊していたという。向かい部屋に泊まっていた女性・原田里美(高樹)が被害者に接触していたことが判り兵頭は愕然とする。彼女は2 年前、三角関係のもつれから殺人未遂を犯し、つい昨日まで栃木県の女子刑務所に服役していた。その里美の自殺を未然に防ぎ、逮捕したのが兵頭だった。そして出張から戻った美砂子の夫・史朗(長谷川)が遺体を確認するが、妻の隠れた行動を知る由もないと言う。状況的に里美の犯行の線が濃くなっていくが……。
3 マダムと泥棒
90/10/21
シーズンのみ
銃砲店が襲撃されライフル2丁が奪われた。有力な手がかりが掴めず、捜査は行き詰まってしまう。そこにヨネさん(園)というオバアちゃんが飛び込んで来た。以前捜査協力をして以来、辰巳署にやって来てはひとしきりお喋りをして帰って行くのだ。その兼田ヨネが防犯課の刑事たちが出払った隙に、タレコミ電話に出てしまう。明日3 時に銀行強盗が起きるというのだ。小早川たちはヨネの人騒がせなウソだと思って取り合わない。しかし翌日、銀行強盗事件は発生した。ヨネの言葉を信じて張り込んでいた兵頭と岩田が犯人を追う。だが、現場にはヨネもこっそり張り込んでおり、兵頭共々犯人に捕らえられてしまう。
4 家族の肖像
90/10/28
シーズンのみ
平和な日々を過ごしていた兵頭は、ある日、女が暴行されている現場を目撃する。犯人の川島(山下)は公務執行妨害で逮捕されるものの、もともと女とは知り合いで、ただの痴話喧嘩だと主張した。しかし、女は頑なに知り合いではないと否定する。数日後、川島を遺体で発見。ナイフによる刺殺だった。捜査を進めていると、あの日暴行されていた由利(高島)と川島が、連絡を取っていたことが明らかに。事件となんらかの関係があると思った兵頭たちは、由利の周辺を探る。彼女は借金がきっかけで大学を中退しており、その原因を作った父親は数年前に事故で亡くなっていたのだ。一方、川島が事件当日に、ヤクザの組員と接触していたことが判明する。
5 風と共に去りぬ
90/11/4
シーズンのみ
所轄対抗の剣道大会で優勝した辰巳署刑事防犯課は、祝賀会で芸者の夢千代(西川)に出会う。その夢千代が茜(浅野)という女子高生の様子を見ていると、目の前で二人組の若い男に連れ去られてしまった。別で通報を受けた兵頭たちは、茜の祖父の家に駆けつける。しかし、男たちが茜しか狙っていなかったことや、要求する身代金の金額が少なかったことから、兵頭は狂言誘拐を疑う。実は所属するバンドでレコードを出すために、茜が自ら企てていたのだ。ところが、その話を聞いていた別の男が茜たちを誘拐する。交渉内容は次第に過激になり、兵頭は異変に気づく。単独で捜査を進めていた橘は、ある真相にたどりついた。
6 愛と青春の旅だち
90/11/25
シーズンのみ
大阪市・天王寺にある明星信用金庫が二人組の強盗に襲われ、強盗犯のひとりで元暴力組織員の吉沢憲夫(ピース)が逮捕。共犯者はフリーアルバイターの栗山研一(工藤)と判明する。栗山の身内が管内にいたため兵頭らが捜査にあたる。栗山の身内とは東京・月島にいる母親と姉で、母・徳江(中)は教室で編み物を教え、姉・秋子(MI E)は昼間はエアロビクスのインストラクター、夜はパブ・アミーゴで働いていた。兵頭は、五十嵐、中西、小早川にそれぞれエアロビクス教室、編み物教室、スナックの張り込みを指示。そんな折、秋子に恋心を抱く小早川が兵頭に、捜査から外してほしいと申し出るが……。
7 リンゴ殺人事件
90/12/2
シーズンのみ
橘と馴染みの坂口(草薙)はフルーツ屋を営んでいる。老人を助けようとした坂口がふと店を離れた隙に「ご自由に味見してください」と書かれたビラを見た通行人たちは、つぎつぎに売り物のリンゴを取っていってしまう。さらには開店資金のために引き出した600万円まで盗まれ、泥棒と揉みあった末に坂口は殺されてしまった。兵頭は、坂口が大金を引き出していたことを目撃した人物が犯人だと推測。銀行が提供したデータから木村(雫)という大学生の名前が挙がる。しかし、本人はアリバイを主張。隣に住む小学生の美佳(戸垣)がなにかを知っていると感じた兵頭は接触を試みる。美佳は事件について一向に口を閉ざしていたが…?
8 空の下、情は流れる
90/12/9
シーズンのみ
辰巳署刑事防犯課のメンバーは屋形船で中西の誕生日パーティーを開いていた。その屋形船は船頭の源三(高品)と娘の千秋(八島)、弟子の栄次(松田)が営んでいる。ある日、源三の知り合いが首を吊って死んだ。自殺かと思われたが、使用した踏み台が低すぎるため、本人だけでは届きそうにない。兵頭たちは他殺の可能性を疑う。現場のアパートは不動産会社を名乗る元暴力団の優神会が仕切っており、悪質な地上げを行っている。源三も苦しめられている一人で、優神会グループの傘下に入れと脅迫されていた。令状がない警察は手も足も出ない。源三が助けを求める中、屋形船が何者かによって燃やされてしまい…?
9 恋人たちの時間
90/12/16
シーズンのみ
都内で高級車の連続盗難事件が起きていた。塗装し直して売りさばくという手口だ。捜査に当たった辰巳署刑事防犯課は、修理工場や倉庫などに捜査の手を広げるが、捜査は遅々として進まなかった。そんな折、兵頭は中西に連れられてやって来たマッサージ店で、かつて自分が助けた女性・森村高子(伊藤)と再会する。兵頭はチンピラにからまれていた高子と恋人の修平(海津)を助けるものの、その際のケガで高子は視力を失い、今はマッサージ師をしているという。その後、兵頭に高子から電話が入り、修平が湾岸埠頭にある倉庫で盗難車の改造をしていると聞かされた。兵頭は岩田らと共に現場へ急行するが……。
10 動く標的
90/12/23
シーズンのみ
直子は射撃大会の予選を目指して練習に励む。オリンピック銀メダリストの直子は素晴らしい腕前を見せるが、中西と小早川は実戦= 捜査では判らないとやや批判的。そんな折、ヨットから建物にダンボールを運び込む怪しい一団の目撃報告が入り、松本と小早川が現場に向かうと男らは逃げてしまう。一味のリーダーが関西系暴力組織と繋がりがある前科者の斎藤(大谷)と判明。辰巳署は、斎藤が服役後、暴力組織から融資を受けてヨットの輸入代理業を開業し、実際には組織の隠れ蓑として動いていると推理。斎藤らが行動を開始したことを知った兵頭らは取引現場を一網打尽にしようとするが、直子が発砲をためらったため、かばって飛び込んだ兵頭が撃たれ、取り逃がしてしまう。
11 青い鳥
91/1/6
シーズンのみ
辰巳署防犯課は身重の女性・中川サチ(西村)を見張っていた。7ヵ月前、彼女の夫の正太(遠藤)が親の遺産を巡り、後妻である母親・繁子(志村)と腹違いの弟・敏郎(網代)に暴行を働き、それぞれ全治4週間と3 ヵ月の傷を負わせた。正太は姿を消すが、敏郎の容態が急変し、くも膜下出血で死亡たため事件は傷害致死に至る。兵頭らは子供が生まれる予定の1ヵ月前が山と見て24 時間体制で張り込みを続けた。そんな中、繁子が夫の残した工場を売り、引越し準備を進めていた。工場を守ろうとした正太は、遺産に目がくらんで工場を手放そうとした繁子と衝突したのだ。松本は思い切ってサチに話しかけ……。
12 慕情
91/1/13
シーズンのみ
喫茶店で立てこもり事件が発生。犯人は逮捕されるが、人質になった客の中に指名手配中の橋爪(森下)がいた。悪質な不動産詐欺にあった橋爪は、地面師の男を花瓶で撲殺。6年に及ぶ逃亡生活を送っている。橋爪の足取りを追うと、妻の靖子(宮下)と娘がいる札幌へ向かっていた。しかしそれはフェイクで、兵頭たちは札幌行きのフェリーに乗ってしまう。遅れて函館にいた靖子を尋ねるものの、橋爪のことは忘れたいと言われた。それでも靖子周辺を探ると、娘が心臓病を患っていることが発覚。出術は3日後に行われるそうで、兵頭たちは橋爪を函館で待つことに。一方、東京の橘は、6年前の事件に違和感を覚えていた。
13 哀愁
91/1/20
シーズンのみ
弟・裕介(沖田)から兵頭のもとへ、結婚式の招待状が届く。相手は幼なじみの素子(結城)だ。裕介とは喧嘩して疎遠になっていたが、唯一の肉親である兄に、ぜひ結婚式へ参加してほしいとのことだった。橘の説得もあり、兵頭は休暇をとって北海道へ。 巨大ディスカウントストアを次々にチェーン展開する裕介は、道内屈指の若手実業家として注目されていた。兵頭たちは小樽へ移動し、素子の姉・雪子(樋口)が営むレストランで食事をすることに。雪子との再会を楽しむが、そこで指名手配中の坂野(本城)に似たウェイターを目撃する。ひそかに採取した指紋も坂野のデータと合致した。兵頭は本格的に捜査を始めるが、再び裕介と口論になってしまう。
14 告発の行方
91/1/27
シーズンのみ
性的暴行の容疑で逮捕された大学生の乃村(新井)が、一年前に発生した女子短大生殺害事件の犯人に似ている。その事件は未解決のまま、迷宮入りになっていた。念のため調べてみると、犯行時に使用された車と乃村の父が所有する車が同じことが判明。被害者の体内に残されていた血液型とも一致し、犯行の手口にも似ていることから、女子短大生殺害事件の犯人だと断定する。事件は解決に向かうと思われたが、女性弁護士・河原(美保)の働きかけにより、乃村が釈放されてしまう。兵頭は諦めずに捜査を続けていたが、違法な取り調べがあったと河原から告訴される。警察を敵視する彼女には、悲しい過去があった。
15 特別な一日
91/2/3
シーズンのみ
ある日、橘は娘の日向子を気遣い母親に会うことを勧めるが、日向子は忙しいと突っぱねる。実は友達の小夜(田中)から結婚報告を受け、翌日に会う約束をしていたのだ。新婚旅行のフロリダから帰ったばかりの小夜と再会した日向子は彼女から届け物を預かることに。夫と引き合わせてくれたディスコの黒服に、彼の知人からマイアミで預かったぬいぐるみを渡してほしいと言うのだ。翌日、男性の撲殺死体が上がった。被害者はウォーターフロントのディスコ・ユニバーサルの黒服、玉置敬二(野本)。彼の部屋にあったメモから人と会う約束があったことを知った兵頭は現地へ向かう。そこに現れたのは日向子だった……!
16 泥棒日記
91/2/10
シーズンのみ
兵頭らは空き巣の常習犯を逮捕できず、大島からイヤミを言われていた。一方、当の空き巣こと伴重年(岸部)は冴えない中年男性。妻・久美子(佐野)とは別居し、子供たちには会社社長と偽ってたまに顔を合わせていた。伴は子供たちから食堂を営む久美子が若い男性従業員と仲良くやっており、自分のことはまるで気にしていないと聞かされ面白くない。翌日も伴は空き巣に入るが、多額の住宅ローンの書類を見るやお金を戻して去ったり、別の家では認知症の老人の介護をしていったり、どこか憎めぬ犯行を重ねていく。そんな折、兵頭らは空き巣が警備会社の職員を装って情報を得ていたことを突き止め……!
17 若者のすべて
91/2/17
シーズンのみ
子どもを人質にとった立てこもり事件が発生。無事に解決するが、兵頭は発砲した中西を「なぜ撃った」と諫めた。その夜、持ち帰ってしまった拳銃を返すために署へ戻る最中、中西は敦子(小牧)が襲われている現場を目撃する。威嚇で発砲した弾が命中し、チンピラの一人が腕を負傷してしまう。現場に駆けつけた辰巳署刑事防犯課のメンバーに事情を説明するものの、証言者になるはずの敦子は既にいなくなっており、中西は謹慎を命じられる。しかし、中西は謹慎を破って敦子を探し続けた。無事に発見するが、証言は断られてしまう。今回の事件以前に、敦子とチンピラたちの間になにかあると睨んだ兵頭は、彼女の過去を探る。
18 喝采
91/2/24
シーズンのみ
万引き犯を捕まえた小早川は、その功績を称えられ、辰巳署の代表として新聞で特集されることに。担当記者のかおる(藍田)は小早川の高校の同級生で、初恋の人でもあった。その一方で強盗殺人事件が発生。ジャーナリストとしての使命感に駆られたかおるは、現場検証中にも関わらず、取材を強行する。小早川も捜査から外されてしまった。ある日、巡回中の小早川は、老人がビルから飛び降りようとする現場に出くわす。無事に保護されるものの、新たに金庫破りを発見する。犯人の一人を捕まえるも、主犯は逃げた滝田(秋間)だという。一年前に彼を逮捕した兵頭は信じられずにいたが、先走ったかおるは滝田が犯人だと公表してしまう。
19 男と女
91/3/3
シーズンのみ
中川(秋山)は検問中に、宝石店の車を襲って指名手配中の清水(小村)らしき男を見つける。清水は3年前に5億円相当の宝石を強奪し、運転手を殺害。山梨県警による懸命な捜索で身元は明かされるものの、一部の宝石を売った金で既に海外へ逃亡していた。その清水がなぜ帰国したのか。検問中に乗っていた車を調べると、元ヤクザの相沢(黒部)のものだと判明する。どうやら清水たちは、宝石店に勤めていた木山利子(五十嵐)という女を探しているらしい。彼女の身辺を調査するため、橘は単身で山梨へ向かう。松本たちは宝石店を退職した利子を発見するが、職場にも内縁の夫(前田)にも素性を隠したまま、新しい人生を送っていた。
20 街の灯
91/3/10
シーズンのみ
人員不足のため、中西が北町派出所の応援勤務をすることに。合コンで知り合った江美(若林)とパトロール中に再会するが、職業を偽っていたことがばれて嫌われる。その江美が泥棒に襲われた。命は無事だったが、下着を何枚か盗まれてしまった。刑事としての成果を出せていないことに悩む中西は、江美の知り合いが犯人だと考え、捜査を独自に進めようとする。顔馴染みになったパン職人の林(原元)からの目撃証言をもとに、まずは大学生・今村(八神)の取り調べを始める。もともと江美が働くバイト先の常連で、彼女への好意も明らかだった。しかし、今村に自白させようと息巻く中西の捜査は、徐々に過激になっていく…。
21 マルタの鷹
91/3/17
シーズンのみ
松本は同級生の結婚式で、初恋の人である絢子(鹿取)と再会した。松本がプレゼントしたパールのブレスレットを、今でも大切そうにつけている彼女も、もうすぐ同僚と結婚するらしい。当時の淡い思い出を懐かしむ二人だったが、そこへ事件の一報が入る。「マルタの鷹」という人気ゲームの販売前のデータが盗まれ、その場に居合わせたプログラマーも重傷を負っているとのことだ。辰巳署刑事防犯課は関係者リストに載っている人物の捜査を開始する。そこには絢子の名前もあった。一抹の不安が過ぎるものの、彼女を信じたい松本。絢子の身辺を探ると、様々な理由で会社を転々とした過去があり…?
22 大人は判ってくれない
91/3/24
シーズンのみ
兵頭が飛び降り自殺をしようとした女性(山村)の保護に成功。実はその女性はミスターレディで、恋愛に悩んでいるという。兵頭は人生相談の達人と大島をヨイショして彼女(?)の世話を押し付けて去る。折しも、東都銀行・辰巳支店に重要事件が発生したとの報が入り兵頭らが緊急出動するが、単なる非常ベルのイタズラ。その間に兵頭の愛車にカラースプレーが吹き付けられ、同一犯の犯行と見られた。その犯人で、まだ少年の早坂康太(中垣)は学校を休みがちで母親は男と逃げてしまい、父親の経営していた喫茶店が倒産していたことが判る。兵頭は康太に直接接触するが、彼の問い掛けにも答えず康太はゲームをするばかり。そんな康太の身を案じた兵頭はなんとか会話しようと試みるが……。
23 旅路の果て
91/4/14
シーズンのみ
日向子は4歳から三味線や日舞などの稽古をしていたが、何事も三日坊主で中途半端。最近は穴子取り名人と言われた祖父(北村)の跡を継ぐと言い出すが、祖父から交換条件を出される。それは、亡き祖母から習い始めて放り出していた三味線で、1曲まともに弾けるようになったらというもの。日向子は早速、かつて祖母と人気を二分した妹芸者で、今は三味線の師匠の菊弥(渡辺)を訪ねるが、断られてしまう。その直後、菊弥が男性と屋形船から落ちたというニュースが流れた。男性は大阪の宝石鑑定士・吉田克俊(信実)で、泥酔した彼を偶然居合わせた菊弥が介抱していたところ、足を滑らせて二人とも船から落ちたという。運良く菊弥は助けられるが、吉田は溺死体となって発見され……。
24 シンデレラ
91/4/21
シーズンのみ
兵頭たちは錦糸町で通り魔事件の捜査をしていた。その間にラブホテルで若い女が撃たれる事件が発生。別の事件で使われた改造拳銃と同じ銃弾が発見され、同一犯による犯行だと考えられる。辰巳署刑事防犯課は、被害者の直前にホテルを出たミニスカートの女を探す。彼女は七(浅野)という名前で、売春をしていた。シンデレラのように12時に帰り、一緒に住む明美(前田)の子どもの面倒を交代で見ている。事件のことを伺うものの、警察は嫌いだと断られてしまった。一方の辰巳署には被害者の婚約者が現れ、二人が出会ったという結婚相談所を調べることに。その折に新たな被害者が出てしまう。撃たれたのは、七の先輩である明美だった…。
25 明日に向って撃て!
91/4/28
シーズンのみ
直子にアメリカ研修の話が来ていた。辰巳署にとっても本庁への異動は誇らしいが、本人はまだ迷っているらしい。兵頭に心惹かれていた直子は、複雑な気持ちを抱えていたのだ。しかし、想いが届かないことを察した直子は、アメリカ行きを承諾する。一方、コンビニ強盗事件が発生。再び事件が起きると予想した兵頭たちは、近くを巡回することに。予想は的中し、別のコンビニが襲われていた。直子が犯人を取り押さえるものの、ぶつかった拍子に拳銃を落としてしまう。店にいた客を取り調べるが、手掛かりは掴めず。そこへ直子の父親(和崎)が現れ、刑事を辞めてお見合いをするように促す。さらに内示の話も危うくなり…?
26 白銀は招くよ!
91/5/5
シーズンのみ
辰巳署刑事防犯課のメンバーが、梅子ばあさん(たつみ)という名物の万引き犯に手を焼いていたところ、一件の誘拐事件が発生した。連れ去られたのは野々村芳江(神津)と健太(平田)親子で、橘の剣道教室の生徒だった。父親の吾郎(南条)は、2億6千万円相当の宝石を盗んで服役中だったが、翌日に出所する。当時の担当刑事に話を聞くと、吾郎は妻が起こした交通事故の治療費や慰謝料を工面するために、犯行に至ったのではないかという。しかし、盗んだ宝石は今も行方不明らしい。ある日、誘拐事件について口を閉ざしていた吾郎が、レンタカーで軽井沢へ向かう。そこは5年前に吾郎が逮捕された場所だった。
27 人間の絆
91/5/12
シーズンのみ
辰巳署にやってくる担ぎ屋のかつ(高田)は、庶務係であるひろみ(荒井)の友人・由紀(はかま)の母親だ。しかし、由紀は母の仕事を快く思っていない。ある日、同じ担ぎ屋のはな(麻)が、かつの忘れ物を取りにいこうとした矢先、轢き逃げ事故に遭う。かつは犯人の顔を目撃していたが、動揺して詳しくは覚えていなかった。後日、坂上(深谷)という若い男と彼女が出頭する。彼らは安西建設の社員で、坂上は社長付きの運転手だった。車も安西(団)のもので、休日に車を使っていたという。だが、優良ドライバーと名高い坂上が、轢き逃げをするだろうか。誰かの身代わりになっている可能性を感じた兵頭は、改めて坂上周辺を探る。
28 愛情物語
91/5/19
シーズンのみ
辰巳署に保護された中年の酔っぱらいはひとしきり騒いだ後、留置場でダウンしてしまう。それはカズさんと呼ばれる酒乱の常習犯・宮地和夫(坂上)だった。普段は温厚な人柄で、実は半端な板前よりも腕の立つ料理人なのだが、酒グセの悪いのが玉に瑕。翌日、いつものように恋女房の好江(中原)に引き取られて帰って行った。仲のいい夫婦の姿に兵頭たちにも自然と笑顔が浮かぶ。だが、またもほろ酔い加減の帰り道、和夫は公園で血相を変えて人を捜す男らを見かけ、その直後、大金の入ったバッグを拾った。仕方なく和夫はバッグを家に持ち帰るが、翌日目覚めると、好江はお金なんか知らないと言う。
29 愛と追憶の日々
91/5/26
シーズンのみ
兵頭はタレコミ屋から情報を聞き、順子(増田)がいる横浜を訪れた。順子は逃亡中の強盗犯である矢崎(誠)の恋人だ。元刑事の矢崎とはバディを組んだ時期もあり、兵頭にとっても因縁の相手だった。暴力団から賄賂を受け取ってしまった矢崎は解雇された後、銀行から300万円を奪い、現在は追われる身となった。順子は矢崎の行方を知らず、むしろ逃げるために横浜へ移ったという。単独で捜査を進めていると、チンピラが何者かに兵頭の行動を報告していたところを目撃する。さらには突然現れた矢崎に襲われ、兵頭は気を失ってしまう。一方の辰巳署刑事防犯課は、とある連続強盗殺人未遂事件を追っていた。
30 長いお別れ
91/6/2
シーズンのみ
橘は久しぶりに訪れた杏子(小柳)の高級クラブで山県(本郷)を見かける。暴力団関係者を狙った連続銃撃事件において、精密機械の輸入業を営む山県は関連性を疑われていたが、決め手となる証拠がない。特殊銃を素人だけで捌くとは思えず、裏を感じた兵頭たちは周辺を捜査する。どうやら山県は杏子に惚れているらしい。杏子の計らいで山県と接触した橘は、ヤクザだと偽り、銃を用立ててほしいと依頼するものの、断られてしまう。怪しんだ山県は杏子伝いに橘を探ろうとする。その帰り道、彼女を尾行していたヤクザに、橘が撃たれてしまい…!?
31 誰が為に鐘は鳴る
91/6/9
シーズンのみ
「辰巳の赤ひげ」こと鮫島(梅宮)は腕のいい医者だ。弱い立場の人間には優しく、治療費も安いが、金に物を言わせる人間を嫌っている。そのため金は持っておらず、他人にまで酒をたかる要注意人物だ。ある夜、男性が刺される事件が発生。命に別状はないが、犯人は逃走中だ。警官に撃たれて足を負傷しているため、近隣の病院やタクシー会社にも聴取を行うことに。凶器についた指紋は自動車修理工場で働く国分(高野)のものだったが、妹思いの真面目な人間で、事件を起こすような人物ではないという。捜査を進めると、足を引きずった男と酔っ払いを事件の夜に乗せたと証言するタクシー運転手が見つかる。同乗していた酔っ払いは、あの鮫島だった。
32 ヘッドライト
91/6/16
シーズンのみ
松本と小早川は無銭飲食の男性・元木(市川)の逮捕に向かうが、元木に撹乱され、あろうことか覆面パトカーを奪われてしまう。通りがかったタクシーに乗り込み、追跡する松本たち。女性ドライバーの奥村操(岡本)は無線で仲間のタクシーを招集。見事、元木を乗せた覆面パトカーを追い詰めてこれを奪還、松本らは元木の逮捕に成功した。実は橘と兵頭は操と旧知の間柄で、かつて伊丹栄治(香川)というチンピラに美人局の片棒を担がされていた操を救ったのが二人だった。橘から、栄治が刑務所を出所した事実を聞かされた操は動じず、彼との縁は切れたと言って署を去るが、橘は彼女に栄治への未練を感じ……。
33 嘆きの天使
91/6/23
シーズンのみ
冴子は中学校の同窓会を開くため同じく幹事の児玉慎吾(風見)と打ち合わせをしていた。だが、折しも恩師であるクラス担任の青木(暮林)が轢き逃げに遭い、死亡する事件が起きた。開催は不謹慎では? と問う冴子に、慎吾は会場をディスコに変えて開催すべきと主張。そんな折、工場から青酸カリを盗み出して指名手配中だった男が逮捕された。青酸カリは部屋から見つかるが、100グラム足りない上に米びつからダイナマイトが発見された。冴子は兵頭の紹介で同窓会の会場を日向子の働くレストランに決める。だが、明るく振る舞う慎吾にはどこか陰がつきまとう。実は笑顔の裏でとある計画を企んでおり……。
34 おかしな関係
91/6/30
シーズンのみ
兵頭のもとへプレゼントが送られてくる。「愛をこめて…和美」と書かれた手紙も添えられているものの、身に覚えがなかった。橘によると、高級クラブのホステスたちも兵頭の話をしていたようだが、心当たりがない。そこへ事件の一報が入る。殺されたのはコンパニオンの皆川和美(渡辺)。どうやら兵頭にプレゼントを送った女と同一人物のようだ。和美が手伝っていたスナックを訪れると、彼女は兵頭という刑事に惚れていたらしい。自宅からは兵頭名義の手紙が発見される。兵頭が客のフリをしてスナックへ潜入すると、そこへ偽兵頭が現れた。彼の本当の名前は須藤誠(西山)。兵頭に憧れるあまり、名前を勝手に使っていたようで…?
35 俺たちに明日はない
91/7/7
シーズンのみ
鈴木善三(新井)という宅配業者の若い男性がヤクザから借りた1000万円以上の借金をいきなり全額返済した。心配する妻・真理(石野)に、善三はあるお得意先が暴力組織で麻薬の取引をしていることを知り、その荷物= 取引の金を横領した事実を打ち明ける。善三は残りの400万円余りを持って逃亡した。その事実を知らぬまま、兵頭らは突如行方不明となった善三夫婦の捜索に当たる。そんな折、単身赴任していた橘の妻・麻子が帰京した。環境庁水質保全局機関で働く麻子は四万十川のヤゴを見せようと自宅宛に送ったのだが、待てど暮らせど荷物が届かない。それは善三が配達する予定の荷物の中にあり……。
36 さらば友よ
91/7/14
シーズンのみ
兵庫県警から直々の捜査依頼があり、兵頭は東京に潜伏中の高井武志(磯村)を逮捕した。高井逮捕と聞き、早速兵庫県警の菅野警部(三浦)が辰巳署を訪れた。実は菅野は剣道が達者で、橘とも剣道のライバル同士だった。窃盗専門で前科6 犯という高井のようなこそ泥に菅野ほどのキレ者が、何故直々に出向いて来たのか疑問に思いながらも、兵頭は菅野に高井を引き渡す。そして護送中、菅野が離れたわずかな隙を突き、何者かが菅野の部下・辻浦(石橋)を刺して高井を連れ去ろうとするが、高井は逃走。そのまま行方不明となり犯人の手がかりも掴めなかった。そんな菅野に対する兵頭の不審はますます募り……。
37 理由なき反抗
91/7/21
シーズンのみ
立て続けに物騒な万引き事件が発生しているため、辰巳署刑事防犯課は防犯講習を行っていた。そこへ乱暴な運転の車が現れる。車には「吉永工務店」と書かれており、髪を染めた少年が乗っていた。あまりにも傍若無人な振る舞いに、彼が万引き犯ではないかと怪しむ冴子。ある夜、署長が通っていたラーメン屋の店主が卑劣な暴行被害に遭う。意識を取り戻した店主の証言によると、犯人は3人組の若い男で、一人は髪を染めていたとのこと。一連の万引き事件やカツアゲ被害の犯人たちと特徴が似ていた。心当たりがあると言う冴子は、吉永工務店を訪れ、あの日見た岡田(六浦)に詰め寄るが…?
38 裁きは終りぬ
91/7/28
シーズンのみ
時間を気にする兵頭たち。荒れるひとりの男。その男性、大塚(久保)は殺人容疑で拘留されていたが、物的証拠が上がらず国外逃亡寸前。兵頭らが足止めし、科学捜査研究所により凶器に付いた部分的な指紋から完全復元した結果、大塚のものと一致。逮捕にこぎつけた。功労者である医務官の千晶(河合)は15 年前に父親を殺され、その事件は迷宮入りしていた。ある日、ヤクザの死体が発見されその手には毛髪が残り、付近に柏木圭一(藤木)という男性の免許証が落ちていた。任意同行で署を訪れた柏木とすれ違った千晶は、彼の首元の痣(あざ)を見て驚愕する。それはあの日、父を殺した犯人のものと酷似しており……。
39 勇気ある追跡
91/8/11
シーズンのみ
最近の小早川はどこか上の空だった。付き合っている理絵(網浜)のことで悩んでいたからだ。理絵の父・健作(穂積)は鰻屋を営んでおり、婿養子になって店を継いでくれないかと誘われていたのだ。刑事に嫁ぐことだけは反対されており、小早川も答えが出せないままでいた。デートの帰り道、小早川は猛スピードを出した四駆の改造車が、オートバイを煽っているところを目撃。巷では暴走族を狙ったオートバイ襲撃事件が立て続けに発生しており、全力で捜査をしていたのだ。小早川は犯人を追跡するものの、激しいカーチェイスになり、車は横転。同乗していた理絵は大怪我を負い、意識不明の重体になってしまう。
40 太陽がいっぱい
91/8/18
シーズンのみ
直子(浜田)から久しぶりに呼び出された岩田は、恋人を紹介されていた。直子は元スリ犯。今は改心して、岩田を父親のように慕っているのだ。プロポーズをされたと喜んでいたものの、馴染みの徳さん(斎藤)は心配している。直子は勤めていたスーパーを辞め、ホステスとして働いた金を、その男に貢いでいるからだ。さらに徳さんから一報が入る。中光商事という暴力団のダミー会社が、浪速春秋会と時価一億円相当の覚せい剤を取引するとのこと。現場を突き止めた兵頭たちは空振りに終わるが、一人のヤクザを捕まえる。男はホステスに睡眠薬を盛られ、覚せい剤を盗まれていた。女の顔をモンタージュで照合していると、直子に似た顔で止まり…!?
41 ベストフレンド
91/8/25
シーズンのみ
中川(秋山)はジャックの様子を見ようと警察犬訓練所に来ていた。ジャックは何度も表彰された優秀な警察犬だが、今は引退間近の身だ。ある日、ビル荒らしが発生。現場にはロープを使った跡があり、直近に起きた事件と同一犯だと思われる。だが被害額はいずれも少なかった。さらに現場近くで「イマイ」と書かれた手袋を発見。そこで中川は、捜査に警察犬を使ったらどうかと提案する。兵頭は猛反対するものの、橘の一声で出動が決まり、刑事に憧れる中川とジャックの捜査が始まった。しかし、過去の栄光はどこへやら…。ジャックは優秀犬とは思えぬマイペースっぷりを見せつける。一方、手袋の持ち主だと思われる人物の居場所が判明し…?
42 静かなる男
91/9/8
シーズンのみ
忠さん(八名)というテキ屋の親父を預かる辰巳署。地元の祭をはじめ、旅から旅へ渡り歩き粋なタンカ売で生きて来た男だ。辰巳署にもファンは多い。だが、その旅ガラスのせいで妻の死を3ヵ月も知らずにいたため、息子の昭一(遠藤)とは疎遠になり、また自身も悔いていた。そんな忠さんは悪どい地上げ屋に怒り、相手を半殺しにしてしまったために起訴され、懲役3年を言い渡された。橘は忠さんが体を悪くしていることを見抜いており、刑務所に送られる前に医師の診断を受けさせ、息子と復縁させようと考える。橘に頼まれた兵頭は、忠さんを連れて昭一が研修医として働いている東都病院を訪れるが……。
43 我が家の楽園
91/9/15
シーズンのみ
松本は結婚記念日の準備に奔走していた。特注したケーキを待つためにバーで飲んでいると、そこへ明子(石田)が現れる。手にはホテルのルームキーを携えていた。追われているという彼女の背後には、確かに怪しそうな男たちがいる。松本は一緒に警察へ行こうとするが、ケーキを引き取っている間に逃げられてしまう。バーへ戻ると、彼女が身につけていた金のネックレスが置かれていた。それを届けるために明子の部屋を訪れると、エレベーターに駆け込む男たちとすれ違う。ドアは不自然に開いており、クローゼットからは手が…。そこには明子の遺体があった。第一発見者の松本は犯人だと疑われ、警察に捕まえられてしまう。
44 青春の光と影
91/9/22
シーズンのみ
兵頭は刑務所を出所したばかりの城戸卓也(山口)に会いに行くが、城戸は冷たくあしらう。彼は兵頭が7年前に逮捕した男だった。後日、兵頭に城戸が失踪したとの報が入り、間もなく皆川茂(小林)という男性が銃で撃たれた。彼は元スケルトンズという暴走族で、兵頭は西部署時代に面識があった。皆川は重体で供述は不可能。兵頭たちは凶器の改造拳銃、さらに皆川が持っていた名刺の線を当たる。名刺の主は早坂京子(石川)。小学校の女性教諭だった。面会した兵頭は早坂と会ったことがあるように思えたが、彼女は否定。皆川にも見覚えがないという。兵頭は彼女のことが気にかかり冴子に身辺調査させる。
45 さよならをもう一度
91/9/29
シーズンのみ
名人と異名を取る空き巣の常習犯・浜口(江幡)が辰巳署に逮捕された。浜口は自身が目撃した事件のメモを橘に渡すが、辰巳署管内の事件として美女の轢き逃げ死体遺棄事件の記述があった。現場は兵頭の住むマンション付近。念のため調べてみるが記録は皆無だった。後日、浜口が刑務所内で自殺するが、兵頭らは納得がいかない。それを裏付けるかのように死の前夜に浜口が橘に宛てて書いた手紙が残されていた。その手紙には、わざと轢き逃げ事件の車のナンバーがぼかして書かれていた。ナンバーから車の所有者の鴻上(神田)を割り出し、兵頭らが面会するが、車は盗まれており自分は事件と無関係と主張する。

この番組について

「東京下町辰巳署には個性あふれる優しい刑事たちがいる。現代を写す様々な事件に立ち向かう刑事の姿を描く人情と感動のヒューマン・アクション」石原プロモーションのテレビ初作品『大都会 闘いの日々』への回帰を目指して制作されたヒューマン路線の刑事ドラマ。“社会において市民を守る刑事は、企業で社員を守る代表取締役と同じ”という意味で付けられたタイトル。