奥多摩に駐在する警察官・江波(寺島進)は元警視庁捜査一課の敏腕刑事。取り調べ中の女性が服毒自殺し、左遷されて5年。今や「駐在さん」としてすっかり地域に馴染んでいた。ある日、水根診療所の医師・松永(松田悟志)から、看護師のゆり子(瀧本美織)が登山中に捻挫したと連絡が入る。翌朝、山岳ガイドの孝夫(鈴之助)と救助に向かった江波は下山途中、土木作業員の中西が胸から血を流して死んでいるのを発見する。 中西はリニア新幹線の残土処分場を巡り、前日に孝夫と口論になっていた。さらに中西の同僚・氷川も殺害され、診療所から2人を刺した凶器が発見される。だが、松永は犯行を否認する。松永には中西が殺された時間帯、ゆり子と登山中というアリバイがあった。一方、奥多摩署の新署長に、警視庁捜査二課から綾乃(黒木瞳)が着任。綾乃は、江波が取り調べ中に自殺した女性の姉。「あなたを潰すために来た」と江波に微笑む!