Glee (字幕版)

夏休み明けのマッキンリー高校。グリー部員たちの関係も夏の間に大きく変化し、ウィルはバラバラになった部員たちをまとめようと奮闘する。最上級生になったレイチェルとカートはニューヨークの名門演劇学校NYADAへの進学を目指すことに。憧れのニューヨークへの夢が膨らむ一方、カートはブレインがダルトン・アカデミーにいる限りライバルであることに悩んでいた。それを知ったブレインはカートのためにマッキンリーに転校するのだった。

ウィルは全国大会を目指しダンスの猛特訓を始める。そんな彼らの前にボーカル・アドレナリンの元コーチ、シェルビーが現れる。彼女は非常勤講師として雇われたのだった。全国大会の夢破れて不良になったクインと会ったシェルビーは、娘と堂々と会えるよう自分を取り戻せと彼女を諭す。学校ではミュージカル『ウエスト・サイド物語』のオーディションが開催されていた。主役のトニー役でオーディションを受けたカートだったが......。

いつもレイチェルの陰になってしまうことに不満を募らせていたメルセデスは、とうとう我慢できずにグリー部を辞めてしまう。オーディションでのメルセデスのパフォーマンスに焦ったレイチェルは、課外活動のポイントを稼ぐために先に生徒会に立候補していたカートを裏切り自らも立候補する。一方、オーディションを受けるはずだったマイクは、化学でAマイナスを取ったことで父親から激しく叱られ、親の期待と夢の間で葛藤していた。

議員に立候補していたスーの芸術予算削減案のせいでミュージカル上演がピンチに。それを救ったのはカートの父バートだった。ウィルはバートも議員に立候補するよう勧める。ブリトニーはアイルランドからの留学生ローリーの事を妖精だと思い込む。一方、グリー部を辞めたメルセデスはサンタナを誘いトラブルトーンズを結成。その結果ブリトニーまで辞めてしまう。その頃、友達のいないローリーの話を聞いたフィンは、彼をグリー部に誘うのだった。

『ウエスト・サイド物語』の監督になったアーティから、経験もないのに"性の目覚め"が演じられるのかと言われ、動揺するレイチェルとブレイン。レイチェルはフィンとの初体験を急ぐが、魂胆を知ったフィンは激怒。一方、久しぶりにダルトンを訪れたブレインは、そこで転校生のセバスチャンと出会う。露骨にブレインにアプローチしてくるセバスチャンの態度が気に入らないカート。そのせいで2人の関係は次第にギクシャクしていく......。

ニュー・ディレクションズとトラブルトーンズの対立は深まるばかり。ウィルとシェルビーはマッシュオフ対決を提案する。だがフィンはドッジボールで決着を付けようとサンタナに持ちかける。その対決でローリーが集中攻撃されたのを見かねたカートは、生徒会候補者の集会でイジメについて問題提起する。それを聞いたレイチェルは自分の行いを反省し、カートの応援にまわるのだった。その頃サンタナはカミングアウトできない事をフィンから指摘されるが......。

思いがけない形で秘密が暴露されてしまったサンタナ。それでも自分を受け入れられない彼女を励ますためにフィンは女性の曲を歌おうとメンバーに提案する。カートの応援にまわったレイチェルは、彼の劣勢を危惧してあるアイデアを思いつく。シェルビーと急接近したパック。クインはそんな2人の様子がおかしいことに気付く。いよいよ選挙当日。開票の結果カートが勝利するが、投票に不正があったとして校長に呼び出されてしまう。

パックとシェルビーの関係に気付いたクインは、それをネタに娘を取り戻そうと考えるが、レイチェルからみんなが傷つくと諭される。選挙不正で停学になったレイチェル抜きで地区大会に挑むことになった危機を救うため、フィンは転校したサムを連れ戻す事を決意する。一方、マイクは家族のために夢を諦め医学部に進学すると決める。彼に夢を諦めて欲しくないティナはなんとかマイクの父親を説得しようとする。そして地区大会の幕が上がる......。

クリスマスが迫り、スーからホームレス施設で歌って欲しいと頼まれた部員たち。地元テレビ局からもクリスマス特番への出演をオファーされるが、収録日はスーと約束した日だった。それでも特番を優先しようとする彼らに失望するスー。アーティは特番の監督を任され張り切る。ハッピーなショーにしたいと意気込む彼に、サムは悲しい曲も必要と出演を辞退。そして収録の日。ローリーの詩の暗唱でクリスマス精神を思い出した部員たちは......。

ウィルとの関係に悩むエマは、スーやビーストに励まされ、思わず結婚してと彼に言ってしまう。ウィルは彼女にプロポーズする事を決意し、プロポーズの曲を課題にする。だがエマの両親からの指摘で彼女との将来に不安を覚えるように。その頃フィンは将来の事を考え陸軍の関係者に会ったとウィルに話す。父親のような英雄になりたいと言うフィンに、母親は悲しい真実を告げる。そんな中ウィルのプロポーズ作戦が決行される。それを見たフィンは......。

地区大会でマイケル・ジャクソンの曲を歌えなかったメルセデスたちのために、州大会でもマイケルの曲を歌う事に決めたウィル。だがその話をブレインから聞いたセバスチャンが、ウォブラーズでも歌うことにしてしまう。部員たちは歌で対決しようとするが、異物を混入したスラッシーをかけられたブレインが目に怪我をしてしまう。一方、フィンからのプロポーズに戸惑っていたレイチェルは夢と愛の間で悩んだ末、クインに相談するが......。

歴史教師が退職し、終身在職権に空きが出たと知ったウィルは、エマとの将来のためにもなんとか在職権を手に入れようと奮闘。だがその矢先に生徒から授業に対するクレームが入り、彼は夜間のスペイン語クラスに通うことに。そこで講師のデイビッドに会ったウィルは彼をグリー部に招待するが、思った以上に生徒受けがいい彼の存在に焦り始める。その頃スーは子供を産もうと決意、なんとウィルに精子提供を頼む。それを知ったエマはスーに抗議する。

婚約したレイチェルとフィンを止めるため、レイチェルの父親たちはある作戦を思いつく。フィンと両親をディナーに招いた2人は強引にフィンを家に泊める。両親の提案に驚くレイチェルとフィンだったが、結局互いの生活習慣の違いからケンカになってしまう。そんな様子を父親たちは喜んで見ていた。一方、カートは毎日届く謎のファンからのラブレターがブレインからのものと思って大喜び。だが実は贈り主がカロフスキーだったと知り驚くのだった。

州大会が近づく中、セバスチャンに呼び出されたレイチェルは、大会に出場すればフィンの合成ヌード写真をネットにばら撒くと脅迫される。それでも出場しようとするレイチェルにフィンは怒りを隠せない。そんな時、バレンタインの日にカートといるところを同級生に見られたカロフスキーは、学校でイジメの対象になってしまう。彼の窮状を知った部員たちは改めて大切なものとは何か気付き、レイチェルとフィンは州大会の後に結婚しようと決意する。

レイチェルとフィンの結婚式に向かう途中で事故に遭ったクインは、脊髄を損傷し車椅子生活になっていた。罪悪感でいっぱいのレイチェルは結婚式も棚上げにしてクインに謝るが、彼女は今が幸せだと話す。その頃、ブレインの兄で俳優をしているクーパーが突然マッキンリー高校にやってくる。彼が特別レッスンをしてくれると知り大喜びする部員たちの中、ブレインだけは浮かない顔。ブレインは常に自分をけなす兄に対して劣等感を持っていた。

相変わらずディスコ・ミュージックに思い入れのあるウィルに対し、部員たちはディスコはダサいと反発。そんな中、なかなか進路が決まらないフィン、メルセデス、サンタナにもっとやる気を出してもらおうと、ウィルはサタデー・ナイト・フィーバー・コンテストを開催することに。レイチェルは自分のせいでフィンの夢が見つからないのでは？ と心配する。カートとメルセデスはボーカル・アドレナリンのメンバー、ウェイドからある事を相談されるが......。

ニューヨーク行きに夢膨らむカートに対しそっけない態度のブレイン。なんとなく距離を感じ始めた矢先、カートはレコード店で出会ったチャンドラーと意気投合する。彼とメル友になったカートは始終チャンドラーとメールのやり取り。そんな様子にカートの浮気を疑ったブレインは怒りをぶちまける。リハビリが進まず落ち込んでいたクインは新入りのジョセフと急接近。ウィルは部員たちが卒業する前に結婚式を挙げようと躍起になっていた。

ビーストの顔にあるアザを見てからかうサンタナたちの言葉を聞いたスーは、女性の強さを歌った曲を課題に出す。それを聴いたビーストはスーに真実を告白する。一方、男子たちは世界史の追試を受けるパックのために、一緒に猛勉強。だが結局落第点だったパックは激しく落ち込む。カートとレイチェルはいよいよNYADAの最終オーディションに。自分らしい曲で勝負に出たカートは好評価。レイチェルも自分の十八番の曲でオーディションに挑むが......。

プロムが近づき学校内もわくわくムード。生徒会長のブリトニーの発案でテーマが恐竜に決定する。プロム・クイーンを目指すクインはフィンに協力を求める。オーディションに失敗して落ち込んでいたレイチェルはそれを知って激怒。プロムに気乗りしないカートとブレインと共に、アンチ・プロムパーティを開く事にする。落第してやる気をなくしていたパックと、プロム・クイーン候補になれなかった事に怒っているベッキーも参加することになるが......。

いよいよ全国大会が目前に迫る中、相変わらずレイチェルがソロを歌うことに飽き飽きしていたティナ。そんな時、ショッピング・モールで転んで頭を打ったティナが目覚めると、なんとティナはレイチェルになっていた。彼女には彼女なりの悩みがあると実感したティナは、NYADAの校長に再オーディションを懇願する彼女に協力する。一方、落第して以来すっかりひねくれていたパック。そんな彼を見かねたビーストの計らいで、再追試してもらえることになる。

全国大会の地、シカゴにやってきたニュー・ディレクションズ。だがメルセデスが食あたりでダウンしてしまう。バックアップ・プランを考えるメンバーたち。だがスーの謎の特効薬のおかげでメルセデスは本番直前でなんとか復帰する。NYADAの校長を招いていたレイチェルだが、校長は来ていなかった。それでもソロを熱唱する中、校長がやってくる。メンバー全員の渾身の歌とダンスは会場を大いに沸かせ、達成感を味わう部員たち。その結果は......。

ウィルはあと数日で卒業するメンバーのために、別れの曲を課題として出す。思い出を振り返りながら、それぞれの想いを歌に込めるメンバーたち。パックは最追試のために猛勉強。クインの協力もあり見事合格点を取り、ギリギリで卒業が決まる。こうして無事に卒業したレイチェルたち。それぞれの進路も決まる中、アクターズ・スタジオに願書を出したフィンと、NYADAの結果を待つレイチェルとカートは、3人で一緒に合否通知を見る事にするが......。