エンジェルス･イン･アメリカ(字幕版)

1985年のニューヨーク。とあるゲイカップルの片方にエイズ感染が発覚し、その関係には亀裂が生じてしまう。一方、保守派有力者のロイ･コーンはジョー･ピットという青年に仕事を持ちかける。ロイもまた、自分がエイズを発症していることを知るのだった。

ルイスは、入院患者となったプライアーを見捨ててしまう。そんなルイスが見知らぬ相手をセックスに誘う最中、プライアーは病院のベッドで謎の声を聞く。一方、ジョーとロイは酒を酌み交わし互いを信頼するようになる。そしてジョーは酔った勢いで、自分がゲイであることを母親に告白する。

退院したプライアーのもとに、天からの“メッセンジャー”到来を伝えるため、先祖の亡霊が２人現れる。そしてルイスとジョーがセントラル･パークで一緒に過ごしている最中、プライアーはついにメッセンジャーに出会う。また、ジョーと仲違いしたロイの前にも、エセル･ローゼンバーグという亡霊が現れるのだった。

ルイスがジョーを誘惑している最中、プライアーは邪悪な天使に呼び起こされていた。ハーパーの幻覚症状は改善の兆しを見せる。そんなハーパーをジョーの母親ハンナが助けようとする。そして、プライアーは友人ベリーズに、己の使命を打ち明ける。一方、ロイの健康状態は悪化してしまう。

ルイスが元恋人プライアーに面会しようとする一方で、ジョーはロイの入院している病院を訪れるが、その父親からは歓迎されないのだった。そして、プライアーはベリーズを引き連れてジョーの職場である裁判所へ乗り込む。また、ロイはモルヒネの強い作用で奇妙な天国の絵を描くのだった。

ジョーとルイスは仲違いし、ルイスには傷跡が残ってしまう。ロイはエセルに最後の悪ふざけを試みる。また、プライアーは天使に抗いながらも、“天国での審査会”に挑む。そして、ハーパーは新たな門出を迎えるべく西方へと出発し、プライアーはお気に入りの天使のもとで、生き続けることを誓うのだった。