悪魔のようなあいつ

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悪魔のようなあいつ episodes (17)

1 第一回
Season-only
あと半年に迫った三億円事件の時効を心待ちにしている青年・良(沢田研二)。彼は野々村(藤竜也)が経営する高級クラブの歌手だが、裏の仕事も・・・。ある日、激しい頭痛におそわれた良は病院へ。医師は入院をすすめるが病名は告げなかった。その帰り道、良は不気味な雰囲気を持つ男と出会う。三億円事件の誤認逮捕の責任をとって刑事を辞めた野々村のかつての同僚・白戸(若山富三郎)だった。
2 第二回
Season-only
白戸警部(若山富三郎)が、野々村(藤竜也)の経営するクラブへやって来た。今日は客として良(沢田研二)の弾き語りに耳を傾けている。やがて白戸は野々村に対し、それとなく良の身辺について探りを入れる。その時、酔客のひとりでかつての人気歌手・矢頭(尾崎紀世彦)が良にからみだした。騒然とした店内が収まると、今度は白戸が客を前に三億円事件の犯人について、推理を語り始める・・・。
3 第三回
Season-only
時効成立まであと173日。三億円事件の犯人・良(沢田研二)は、このところ頻発する激しい頭痛の発作に耐えかね、再び病院へ富山医師(金田龍之介)を訪ねる。しかし良が知りたかったのは、病気の進み具合でなく、最初の診察で富山がカルテに書いた病名の意味そのものだった。言葉を濁したまま、本当の病名を告げようとしない富山に対し、良はメスを手にして・・・。
4 第四回
Season-only
良(沢田研二)が外出先からアパートに戻ると、下半身不随のために長年療養所で暮らしていた妹・いずみ(三木聖子)が、突然戻っていた。驚きを隠せない良。だが、さらに良を驚かせたのは、彼を三億円事件の犯人とにらむ白戸警部(若山富三郎)の出現だった。白戸は彼の不在を狙って、良のアパートを令状なしで捜索し、最大の証拠"三億円"のありかを探したが不発に終わったのだった・・・。
5 第五回
Season-only
良(沢田研二)を三億円事件の犯人とにらみ、強引な捜査を続けた白戸警部(若山富三郎)に地方への転勤命令が下った。白戸がその報せを受けたのは、東京・府中にある八村(荒木一郎)の経営するオートバイ店だった。この店は、良が7年前まで働いていた場所で、白戸はもう1週間近くもここに居続けていた。だが八村こそ、三億円事件の1カ月前に同じく府中で起きた脅迫事件の犯人だった・・・。
6 第六回
Season-only
八村(荒木一郎)の知らせにより、良(沢田研二)が大急ぎでアパートにとって返すと、部屋にはヤクザの倉本(伊東四朗)が来ていた。倉本は良の部屋から金が見つからないことが分かると、車椅子の妹・いずみ(三木聖子)に襲いかかった。逆上した良は、取っ組み合いの末に倉本の匕首(あいくち)を奪い取ると、彼の両足を刺し・・・。
7 第七回
Season-only
三億円事件の犯人・良(沢田研二)は絶望の只中にあった。白戸警部(若山富三郎)の犯人逮捕に向けての執念。そして彼の脳を蝕む病魔・・・。三億円事件の成功は、良にとって青春の金字塔であった。しかし、残り半年足らずの時効を前にして、全てが崩れ去ろうとしている。「あの犯行は自分にとって何だったのか・・・」半ば錯乱した状態の良の脳裏に6年半前の"輝かしい"事件現場の記憶が次々とよみがえる。
8 第八回
Season-only
白戸警部(若山富三郎)のもとに、良(沢田研二)が妹・いずみ(三木聖子)の足の回復のために、奪った金を使う可能性が出たとの情報が入る。看護師の静枝(篠ヒロコ)によると、名医であるケブナー教授は、手術の報酬として200万円を要求、しかも、あと5日しか日本にいないという。そして白戸は、良に金を貸す可能性のある野々村(藤竜也)と惠い子(那智わたる)を売春とそのあっせんの容疑で逮捕する。
9 第九回
Season-only
白戸警部(若山富三郎)は、良(沢田研二)の職場である野々村(藤竜也)のクラブに部下を張り込ませ、自身は良の妹・いずみ(三木聖子)の病院に入院患者を装って潜伏していた。良がいずみの手術費200万円を執刀医に渡すのがこの日。野々村(藤竜也)と惠い子(那智わたる)を逮捕している以上、良は盗んだ金から費用を工面するに違いないと踏んだ白戸だったが・・・。
10 第十回
Season-only
良(沢田研二)の妹・いずみ(三木聖子)が入院先の病院から誘拐された。良にかかってきた脅迫電話で、誘拐したのは八村(荒木一郎)だと分かる。だが金に困った八村をそそのかして誘拐させ、身代金として三億円を要求するよう仕向けたのは、なんと白戸警部(若山富三郎)だった。白戸は何としても、良に奪った金を使わせたかったのだ。しかし、元刑事でもある野々村(藤竜也)により、良は窮地を脱する。
11 第十一回
Season-only
良(沢田研二)が自室の壁の中に隠しておいた三億円が何者かに盗まれた。盗む理由とチャンスがあるとすれば、博打で大負けしてヤクザに追われる八村(荒木一郎)とその女房・ふみよ(安田道代)。良を三億円事件の犯人とにらむ白戸警部(若山富三郎)。良のボス的存在の野々村(藤竜也)。良の恋人で看護師の静枝(篠ヒロコ)。良はこの5人をそれとなく洗っていくが・・・。
12 第十二回
Season-only
良(沢田研二)の部屋から三億円を盗んだのは、良と看護師・静枝(篠ヒロコ)との仲を嫉妬したふみよ(安田道代)だった。良がふみよにこのことを白状させた同じ頃、白戸警部(若山富三郎)も同じ結論にたどり着き、ふみよの家で良を張り込むことに。白戸には、三億円を取り戻しに来たところを逮捕する以外に方法が無かった。そして、犯人逮捕の感激に震える白戸の銃口が良を待ち構える・・・。
13 第十三回
Season-only
白戸警部(若山富三郎)に撃たれた傷を庇いながら、国外脱出への道を探す三億円事件の犯人・良(沢田研二)は、偽造パスポートづくりの技術をもつ王(細川俊之)に国外脱出の手配を依頼する。しかし、いよいよ港を出る日、良は傷が原因で高熱を発してしまう。かねてより良の脳を蝕んでいる病魔は、高熱が致命傷となる。そんな中、出港時間は刻一刻と近づいていく・・・。
14 第十四回
Season-only
白戸警部(若山富三郎)に撃たれた傷からくる高熱で、良(沢田研二)の脳を蝕んでいる病魔は悪化し、ついに断片的に記憶を無くすようになる。やっとのことで路上に出た良だったが、バイクに乗った暴走族に因縁を付けられる羽目に。族のリーダー格・マキ(長谷直美)は、良を自分のアパートへ連れて帰るが…。
15 第十五回
Season-only
良(沢田研二)の行方を必死に探す野々村(藤竜也)。その頃八村(荒木一郎)は、記憶を無くした良に三億円の隠し場所を思い出させるため、以前に出入りしていた場所などへ彼を連れまわしていた。そして、三億円事件の犯人遺留品展示の会場へ連れられた良は、犯行に使われたバイクを見て思わず・・・。とそこへ、バンドボーイ時代の良をいじめていた、かつての人気歌手・矢頭(尾崎紀世彦)が現れる・・・。
16 第十六回
Season-only
矢頭(尾崎紀世彦)をナイフで刺した良(沢田研二)は、そのまま街へ飛び出す。記憶を取り戻していた良は、三億円を持ち去った王(細川俊之)のもとへ行き、金の奪還に成功する。だが外に出た瞬間、良は野々村(藤竜也)に殴られ、気を失ってしまう。持っていた大金から、三億円事件の犯人が良であることを確信した野々村は、かつて刑事としてこの事件を捜査していた頃を思い出していた・・・。
17 最終回
Season-only
三億円事件の時効まであと75日。良(沢田研二)との心中を願う静枝(篠ヒロコ)を振り切り、良は生きることを選んだ。病魔に冒された身ながらも良が生に執着するのは、"青春の証"である三億円をもう一度、自分の手で抱きしめたいという思いからだった。良は野々村(藤竜也)を脅して、金の隠し場所を聞き出そうとする。だが、良に対して"特別な感情"をもつ野々村は・・・。

About this show

沢田研二主演で1975年6月~9月にTBS系地上波で放送。20世紀最大の未解決事件のひとつ"三億円事件"を題材に、物語全編に暴力とエロチシズムを漂わせつつ、強奪犯の屈折した愛、そして挫折を描く。手口のあざやかさ、金額の多さ、忽然と消えた犯人・・・。現在もなお、多くの謎を残す"三億円・・・"は、これまでも幾多のドラマや映画の題材となり、その時代の旬な人物が犯人(らしき人物も含む)を演じてきた。沢田は"三億円・・・"の犯人・可門良を演じ、沢田ならではのどこか儚げな雰囲気、そして男の色気は、多くの"影"を抱える主人公の役柄に見事にはまる結果となった。物語は、実際の事件の時効"1975年12月10日"まで半年に迫った時点から始まり、各回の終わりに「三億円事件 時効まで あと○○日」という展開で進んでいった。プロデュースおよび演出は、「時間ですよ」シリーズや「寺内貫太郎一家」などの名作を手がけたテレビドラマ界の巨匠・久世光彦。劇中にある過激な表現等は、久世の反骨精神およびテレビドラマの表現の限界に挑む意図が反映され、当時注目を集めた。それにも関わらず「悪魔のようなあいつ」は、初回放送後1度も再放送がされず、テレビドラマファンの間では"幻の作品"と呼ばれていた。衝撃の問題作がついにTBSオンデマンドでよみがえる!

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