1 前編 みんな、全力で生きていた-愛と感動の青春群像
3/21/05
Season-only
昭和14年(1939年)。日本有数の石炭の産地、九州・筑豊は空前の賑わいをみせていた。 そのひとつである五峯炭坑の頭領・伊吹重蔵(豊川悦司)は、死別した前妻との子供・信介(渡邉奏人)を男手ひとつで育てていた。ある日、重蔵は塙竜五郎(岸谷五朗)の息のかかったカフェーの女給・タエ(鈴木京香)を見初める。タエを身請けしようと決意した重蔵は彼女を店から連れ出すが、竜五郎がふたりの前に立ちはだかる。しかしそこへ竜五郎の叔父・矢部虎次(緒形拳)が仲裁に入り、その場はおさまる。
重蔵とタエと信介の幸せな暮らしもつかの間、東日鉱山で大事故が発生した。落盤によって坑道に水が溢れ、大勢の朝鮮人鉱夫たちが溺れているという。水をすぐ下の坑道に抜けば鉱夫たちは助かるが、オーナーの羽根沢正道(佐藤浩市)は人命救助より坑道を守ることが国家のためだとして救出策を講じようとしない。そして、ついに重蔵は行動を起こす・・・。
(C)ドリマックス・テレビジョン/TBS