君が教えてくれたこと

高機能自閉症という障害を持つ繭子(ともさかりえ)は､天気の予知や記憶力に優れ､弟の潤(藤原竜也)の助けを借りて気象予報のホームページを開いている｡ある雨の日､散歩を楽しむ繭子は慎一(上川隆也)と出会う｡かつては精神科医だった慎一は､潤の予備校の講師｡自分が約束を守らなかった為に恋人を事故で失い､それが原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えていた・・・｡
(C)TBS

自分が高機能自閉症と知った繭子(ともさかりえ)は､社会に適応する能力を身につけようと前向きに考え始める｡慎一(上川隆也)は､そんな彼女を1人の人間として､ひかれるものを感じていた｡しかし､自分の過去に触れられたくない慎一と､感情を読むのが苦手な繭子との間にずれが生じてしまう｡ある日､水島(宅麻伸)が雨宮家を訪ね､後援会の壇上で繭子を自閉症だと発言したことを詫び､繭子の今後を支援すると話す｡一方、繭子が慎一に心を開いている事､慎一が元精神科医だと知った亜希子(真行寺君枝)は・・・。
(C)TBS

繭子(ともさかりえ)は自分で見つけた気象予報会社の入社試験を受けようと決意｡嬉しさを隠し切れず慎一(上川隆也)に報告しに行く｡ところが､繭子の決意をよそに､父･洋平(加藤茶)が建設会社の下請け工場での仕事話を持ってきた｡翌日､亜希子(真行寺君枝)と工場を見学した繭子は､工場で働く同じ自閉症の女の子･美咲(山口もえ)と出会い､友達になる｡しかし､繭子は工場で働きたくないと言って洋平を怒らせ､家を飛び出してしまう・・・｡
(C)TBS

繭子(ともさかりえ)は気象予報会社｢ウェザーワールド｣でアルバイトとして働くことが決まった｡嬉しくてたまらない繭子は真っ先に慎一(上川隆也)に報告する｡慎一も繭子の頑張りが自分の事のように嬉しく｢空はいつでも君の味方｣と言って､繭子の新しい門出を祝う｡出勤初日、繭子は鋭い予報をして社内の注目を集めるが､先輩の圭子(川越美和)はそんな繭子に対して敵対心を抱く｡そんな中､リナ(椋木美羽)が書いた｢雨宮繭子の天気予報は自閉症特有の能力だった｣という記事が週刊誌に掲載され・・・。
(C)TBS

繭子(ともさかりえ)が気象予報会社で働き始めた矢先､週刊誌に繭子の記事が掲載され､自閉症であることが知られてしまった｡繭子はいつも通り出社するが､繭子の記事を読んだ同僚達の態度はぎこちなく､そのうえ圭子(川越美和)は1度に3つもの仕事を命じ､繭子を混乱させる｡落ち込んだ繭子は､慎一(上川隆也)につらい気持ちを告白する｡同じ頃､リナ(椋木美羽)と慎一との間に関係があると聞いた潤(藤原竜也)は､リナの会社を訪れ､慎一との関係を問いただし・・・。
(C)TBS

慎一(上川隆也)が精神科医として繭子(ともさかりえ)のカウンセリングをする事になった｡恋人の死以来､医者を辞めていた慎一だったが､繭子がやりたい仕事を続けられるようにと医者に戻ることを決意した｡慎一は繭子に相手の目を見て話すこと､表情から人の気持ちを察することを教える｡そして､慎一の治療を受けた繭子はふいに潤(藤原竜也)が､初めて家に来た日の記憶を思い出す｡それを聞いた潤は動揺し､自分の出生に疑念を抱く｡
(C)TBS

繭子(ともさかりえ)は会社の同僚にホテルに連れ込まれるが､慎一(上川隆也)に助け出される｡帰り道､繭子の軽はずみな行動に苛立ちを抑えられない慎一は､つい繭子に当たってしまう｡一方､潤(藤原竜也)は｢ずっと側にいる｣と繭子を励ます｡洋平から繭子の様子が変だと聞いた慎一は､会社を訪ねて事情を聞き､繭子の苦しみを理解する｡そんな慎一の前にリナ(椋木美羽)が現れた｡それは、水島(宅麻伸)から頼まれ､繭子のカルテや繭子が書いた絵について調べるためで・・・。
(C)TBS

心の痛みを知った繭子(ともさかりえ)を見た慎一(上川隆也)は､3年ぶりに涙を流した｡そして､思わず彼女を抱き寄せるが､感覚障害がある繭子は抱きしめられる意味が分からない｡繭子は母･亜希子(真行寺君枝)から｢好きな人を守りたいと思った時に抱きしめたくなる｣と聞き､潤(藤原竜也)に頼み抱きしめられる練習を始める｡しかし、繭子と本当の姉弟ではない潤は､複雑な心境だった｡一方､慎一は繭子の会社に出向き､1ヶ月の休暇を申請する｡
(C)TBS

慎一(上川隆也)と出会って「愛おしい」という感情を覚えた繭子(ともさかりえ)｡しかし､自分の患者を愛した過去を持つ慎一に対して､周囲は嫌悪感を抱く｡特に､亜希子(真行寺君枝)の態度は一変。繭子のカウンセリングにも同行し､慎一に繭子とは医者と患者の関係でいてほしいと伝える｡そんな折､水島(宅麻伸)から頼まれたリナ(椋木美羽)が「精神科医が女性患者を食い物にしている」という記事を書き・・・。
(C)TBS

心労が重なった繭子(ともさかりえ)の父･洋平(加藤茶)が､脳梗塞で倒れた｡一命は取り留めたものの､右半身麻痺と言語障害が残る結果になった｡潤(藤原竜也)は家族を守ろうと決意するが､繭子は「洋平が倒れた理由は自分にある」と落ち込む｡慎一(上川隆也)と話したいが｢会わない｣と約束した繭子は､初めて「寂しい」という感情を知るのだった｡その頃､慎一のもとを美咲(山口もえ)が訪ねていた｡美咲はそれとなく繭子の苦悩を伝え､慎一の苦しい胸の内も察する｡思い悩む2人を見かねた美咲は・・・。
(C)TBS

繭子(ともさかりえ)は水島(宅麻伸)と深く関わった幼児期の記憶を取り戻し､慎一(上川隆也)に助けを求めるものの､怯える理由については硬く口を閉ざす｡そして､繭子は家族には内緒で慎一の家に置いてもらうことに｡そんな中､リナ(椋木美羽)が水島の過去を調査するため甲府へ向かった｡リナはそこで､彼が犯した事件を突き止める｡一方､慎一は佐久間(斉藤洋介)から｢函館の病院で働いてみないか｣と誘われる｡繭子を1人の女性として意識している慎一は複雑な心境だった｡
(C)TBS

慎一(上川隆也)から｢君のままでいい｣と言われた繭子(ともさかりえ)は､その意味について考えていた｡そんな中、慎一が学生向けに開く自閉症のゼミに繭子が飛び入り参加し、学生たちに自分の気持ちを話す｡慎一は繭子の成長を喜びつつも､｢ひとりでも生きていける｣と言う繭子に寂しさを感じる｡やがて､慎一は函館行きを決意し､繭子にそのことをメールで告げる｡それを知った繭子は激しく動揺し､慎一のアパートへ向かう｡が､そこに慎一の姿はなく・・・。
(C)TBS