ぼくの妹

カッコよくてエリートなのに､ちょっとトボけた外科医の兄･江上盟(オダギリジョー)｡その妹･颯(長澤まさみ)はちゃっかりもので特技はお金儲けという超リアリストだが､いつもダメ男に引っかかってしまう｡そんな正反対の2人は､会えばいつもケンカばかり｡
ある日､颯が失踪したという連絡を受けた盟｡彼女を見つけ出すが､なんと颯はキャバ嬢として働いていた｡しかも､颯が結婚を前提として付き合っている弁護士･瀬川(田中哲司)は妻子持ち｡
そんな中､盟は自転車でのツーリング中､ケータリングで結婚式場を訪れていた里子(ともさかりえ)にぶつかってしまう｡ケータリングの料理を台無しにしてしまった彼は､その代金を弁償しようと再び里子に会う｡盟は素朴な雰囲気の里子に惹かれ､一夜を共にするのだが･･･｡
(C)TBS

里子(ともさかりえ)が謎の死を遂げたことで､直前まで一緒にいた盟(オダギリジョー)は､警察の事情聴取を受ける｡この一件は病院で大きな波紋を呼び､盟を良く思わない准教授の塚本(佐戸井けん太)はスキャンダルだと騒ぎ立て､大河原理事長(若林豪)の耳にも届いてしまう｡
里子の事件は一体何だったのかモヤモヤが晴れない盟は､里子のアパートを訪ねた｡里子の部屋の隣に住む櫻井(大滝秀治)と再会した盟は､話していくうちに颯が事件の前日に里子と会っていたことが分かった｡盟は事実を確かめるために颯のアパートへ行くが､そこに颯の姿はなく･･･｡
颯の行方が分からない中､病院に瀬川(田中哲司)の妻･茂子(鈴木砂羽)が押しかけてきた｡
瀬川が5日も家に帰って来ないと言う茂子は､盟に颯の居所を教えろと詰め寄り･･･｡
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颯(長澤まさみ)と暮らし始めた盟(オダギリジョー)のところに､大河原理事長の娘･春奈(笹本玲奈)が訪ねてきた｡塚本准教授(佐戸井けん太)が､事件の犯人は盟だと報告を受けたと言っているという｡
盟が塚本に真意を聞くと､九鬼(千原ジュニア)という男から電話があったと告げられる｡里子(ともさかりえ)の恋人だったという九鬼を｢信用の置ける人物だと思った｣と言う塚本｡反論する盟に塚本は｢病院を辞めて田舎に帰ればこれ以上事を荒立てない｣と応えるのだった｡
誤解を解くため､九鬼にもう一度会おうと里子のアパートを訪ねた盟｡九鬼に会うことは出来なかったが､里子の隣人･櫻井(大滝秀治)が九鬼のことを知っていて･･･｡
その後､家に戻った盟の前に｢颯に会わせて欲しい｣と瀬川(田中哲司)が現れ･･･｡
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刑事が盟(オダギリジョー)を訪ねてきた｡事件の確認を取るため､近日中に警察署まで来て欲しいと言う｡ そんな中､盟は手術中にミスをしてしまう｡准教授の塚本(佐戸井けん太)から職務を遂行できる状態ではないと言われても､盟は反論できず耐えるしかなかった｡
家に戻った盟は､颯(長澤まさみ)にミスのことを告白し意気消沈｡心配した颯は､病院の様子を聞くため理事長の娘･春奈(笹本玲奈)に会いに行く｡
その頃､盟は里子(ともさかりえ)のアパートを訪ねていた｡そこで櫻井(大滝秀治)と再会した盟が九鬼(千原ジュニア)に会いたいと伝えると､近くの農園へと案内される｡そこには､黙々と花の手入れをする九鬼の姿が･･･｡
一方､颯は裁判所の近くで瀬川(田中哲司)を待っていた｡盟に事情聴取の打診があったことを知らせ､調べて欲しいと頼む｡すると瀬川は､同じ所轄の課長代理･剣持(六角精児)を紹介し･･･｡
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警察の事情聴取を受けた盟(オダギリジョー)｡長い取調べを終え警察を出ると､春奈(笹本玲奈)が待っていた｡春奈は､友人の手術を執刀してほしいと盟に懇願する｡自信を無くしている盟だったが､逃げるわけにもいかずメスを握ることに｡
一方､颯(長澤まさみ)は､九鬼(千原ジュニア)に会うため寂れた倉庫に向かっていた｡颯は､里子(ともさかりえ)がなぜ死亡したのかを九鬼に話し､今まで黙っていたことを詫びた｡そして､兄が殺したのではないことを分かって欲しいと頼むが､九鬼は受け入れず､一生かけて償えと言う｡更に､里子を追い詰めた代償として900万円用意しろと颯を脅してきた｡そこへ､櫻井(大滝秀治)が現れた｡盟を恨むのは間違っていると話をしに来たのだが､九鬼が櫻井に掴まれた腕を払ったその時､櫻井が倒れ･･･｡
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緊急手術を受け､なんとか危機を脱した櫻井(大滝秀治)｡櫻井が九鬼(千原ジュニア)の実の父と知った盟(オダギリジョー)は､九鬼に連絡するが･･･｡
その頃､颯(長澤まさみ)は自分の持っている300万円を900万円にして九鬼に渡したいと競馬場にいた｡それを知った瀬川(田中哲司)は､颯の様子がおかしいと盟に知らせに行く｡心配が募る盟だが､颯と連絡が取れないでいた｡
一方､櫻井も九鬼を心配し､花畑を売りたいと盟に手続きを頼んできた｡だが､櫻井の予想とはかけ離れた少額にしかならないと判り､盟は困惑する｡
そんな中､颯は自分が用立てた金を渡すため､九鬼が作業している花畑に行った｡九鬼は､植木市で売る花の準備をしているところだった｡懸命に働く九鬼を見た颯は､自然と作業を手伝う｡
土地売却のため畑を見に行った盟は､九鬼と颯が仲良く働く姿を見つけ･･･｡
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櫻井(大滝秀治)の容態が悪化し､盟(オダギリジョー)は九鬼(千原ジュニア)と連絡が取れず焦っていた｡
盟から九鬼の件を聞いた颯は植木市で九鬼と会い､櫻井の病状を伝えた｡病院に駆けつけた九鬼を盟と間違えた櫻井は全てを語るが､何も知らされていない九鬼にとっては意味のわからない話だった｡
九鬼は盟から父親が櫻井だと知らされ呆然となる｡そして､櫻井は息を引き取った｡
病院から戻った九鬼は､胸の中に秘めていた父への思いを颯に話した｡櫻井から受け取った手帳を引き裂こうとした九鬼を颯は止める｡｢父親は何も残してくれなかったからさみしかった｣と言う颯に､耐え切れなくなった九鬼は颯を抱き寄せ･･･｡
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櫻井(大滝秀治)の遺骨を故郷の寺に届けた盟(オダギリジョー)は､機美(西原亜希)という看護師から頼まれ､急病の女性に応急処置をした｡この町には1軒しか診療所がなく､その医師が病に倒れ隣町の病院に入院中だったのだ｡
深夜､盟が東京に戻ると､颯(長澤まさみ)は引越し準備をしていた｡盟の反対を押し切っても､颯は九鬼(千原ジュニア)との生活を選び､マンションから去って行った｡
2ヶ月ほど経ったある日､盟は､以前急病人を助けた岡山の診療所に行く気はないかという打診を受ける｡しかし､今は受けられる状態ではないと判断するのだった｡
そんな時､盟は同期の整形外科医から､ある患者のデータを見せられた｡データ上は肺癌に間違いない､その患者の名前が"九鬼研次"と記されているのを見た盟は･･･｡
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細々ではあるが､九鬼(千原ジュニア)と2人で生きがいを見つけた颯(長澤まさみ)｡だが､九鬼が肺癌に侵されていることを知ってしまった盟(オダギリジョー)は､颯に知らせるべきか悩んでいた｡
ある朝､颯が九鬼の検査データを持って盟を訪ねてきた｡盟から九鬼が肺癌であることを知らされショックを受ける颯だったが､一刻も早い再検査が必要だということを確認すると帰って行った｡その後､あるきっかけから機美(西原亜希)と出会った颯｡看護師である機美に､癌について教えて欲しいと頼む｡
一方､痛みを我慢しながらも花作りを休もうとしない九鬼｡手術をすれば治ると励ます颯だったが､九鬼は｢盟に診てもらうくらいなら手遅れでもいい｣と言い張る｡
数日後､盟の元に九鬼から｢颯がもう3日も帰ってこない｣と電話が入って･･･｡
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颯(長澤まさみ)のたっての願いということもあり､盟(オダギリジョー)は九鬼(千原ジュニア)の主治医を務めることとなった｡｢最善を尽くします｣という盟の言葉に､九鬼も信頼の意を示すのだった｡
そして､長時間に及ぶ手術は始まる｡颯に手術成功が伝えられたのは､手術開始から5時間あまりが経過した頃だった｡
後日､理事長の娘･春奈(笹本玲奈)は盟をランチへと誘い､盟との結婚の意志を告げる｡だが盟には､父親のように田舎で開業医をしたいという夢があった｡
九鬼の回復は順調に進み､退院の目処が立つまでになっていた｡盟は九鬼に､颯が結婚を考えていることを告げ､颯を幸せにすることを約束させるのだった｡
妹に対する気持ちを九鬼に伝えたことで､自分も春奈への返事を決意した盟｡盟は春奈に会いに行き､自分の夢との狭間で悩んだ結果を伝える･･･｡
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盟(オダギリジョー)のせいで九鬼(千原ジュニア)が姿を消したと思い込んでいる颯(長澤まさみ)は､盟に不機嫌な態度を取る｡数日後､颯が1人で箱根の旅館に宿泊していることが分かり､盟は颯を迎えに行く｡
颯は､九鬼の手術成功と新しい門出をお祝いするため旅館を予約していたことを盟に話した｡結局､その日は兄妹2人でいろいろな話をし､颯は少しだけ元気を取り戻したようだった｡
数日後､姿を消していた九鬼が退院後初めて診察に訪れた｡九鬼は盟に｢颯は自分に必要な人だが幸せにする自信がない｣と素直に語る｡さらに､盟と颯のおかげで人生のリセットが出来たことを改めて感謝し､病院を去っていった｡
2ヶ月が経った｡盟は週2回､岡山の医院に通うようになっていた｡そこへ突然､颯から電話がかかってきた｡結婚するから､相手にすぐ会って欲しいと言うのだが･･･｡
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