榎本知郎 なぜヒトは旅をするのか―人類だけにそなわった冒険心の著者【講演CD:ヒトはなぜ「旅」をするのか~その意味するもの~】

· 暦日会,オトバンク · Narrated by 榎本知郎(作家)
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Unabridged

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榎本知郎氏はサルを中心に霊長類の研究を行い、ヒトとサルとの違いを通じてヒトの進化などを調べています。

サルはヒトに良く似ており生物学的にはヒトはサルの一種である。

しかしヒトは旅をするが、サルなど他の生物は旅をしない。

なぜなのか。
その問題を解明する。

ヒトには見知らぬ相手に対して敵対的ではなく相手を思いやるヒト独特の「利他行動」がある。

これを「許容関係」という。
この「許容関係」によってヒトは旅をし易くなったと榎本氏は解説する。

サルなど他の生物にはこの「利他行動」がなく、相手に対して敵対的であり、ヒトのような個人・集団による旅ができない。

アフリカ大陸で生まれたヒトは文明以前の太古から他の生物と違って特有の「旅」を続け、中央アジアからベーリング海(当時は陸地)を経て1万年前には南北アメリカに到達する経緯などを紹介した。

ヒトは集団生活を基本にしているが「うちの集団」の生活圏を出て「よその集団」へ行き、再び「うちの集団」に戻ることが出来る。

これは他の動物には見られないことで、ヒト・人間の行動範囲を広げたという。

またヒト特有の許容関係は言語によるコミュニケーションと貿易によって獲得したと分析する。

お互い許容関係にある場合には感情が平静で挨拶、微笑など均等的なコミュニケーションが出来て未知の世界への旅が可能になったとみている。

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