本巻の内容
「バタフライ・エフェクト」は、ほんの些細なことが引き金となって、歴史を変えるようなとんでもない現象を引き起こすことがある、という考え方。米国の気象学者ローレンツが1972年に行った講演「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」というタイトルに由来する。
「バタフライ・エフェクトは人間世界にもある」と著者の大敬さん。本講演では、アンディ・アンドルーズの著書『バタフライ・エフェクト 世界を変える力』を取り上げ、些細に思える目の前のことにも誠実に取り組むことの大切さを説く。
後半は、「雑則」と呼ばれる日本で作られた公案を例に、頭で考えて行動するのではなく、「今、ここ」にしっかりと足を付けて行動する生き方を説く。
【主なお話】
・小さな行為が未来の大きな結果を生みことがある。
・祈りを持っているとバタフライ効果を生み出す。
・ジョージ・ワシントン・カーヴァーの事例(『大敬詩集』の「特許」参照)
・天地の初めの時、国常立尊(クニノトコタチノミコト)が出現されたというが、どう出現したか?
・浅草の雷門を普請した時、大工はどこから手斧始め(チョウナハジメ・工事にとりかかる最初の日に行う儀式)をしたか?
・人間は諦めたら上手くいく
・空の星はいくつある?
・本当の「空」とは?
・富士山を引き寄せる? 歩かせる?
・鍵の穴から入るには?
本巻は「元気アップ禅の会」第203回(2014年9月)でのお話を編集した。
講演52分。
1996年、友人に送った≪しあわせ通信≫が人から人へと広がり、やがて書籍として出版される。根強いファンのために、各地で講演会を開催。福岡県で毎月開催されている「元気アップ禅の会」は、1997年から1回も休むことなく続いている。……そんな講演の数々を、ていねいに編集してお届けする。
1948年大阪生まれ。大阪大学にて生物工学を研究。19歳(
編集者
制作監修 池田光(本心庵)
編集 西端努斗夢(おふぃす猫屋)
録音 宮木裕介
講演開催 元気アップ禅の会