芥川龍之介 「犬と笛」

· パンローリング
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内容紹介

『犬と笛』は、芥川龍之介が1919年(大正8年)に発表した短編小説です。

昔、大和の国の葛城山の麓に、大そう笛が上手な髪長彦という若い木樵が住んでいました。
ある日のこと、いつもの通り、とある大木の根がたに腰をおろしながら笛を吹いていると、その笛の音に誘われて葛城山の神たちがやって来ます。

髪長彦は三人の神から、それぞれ一匹ずつ犬を貰い受けることになります。
三匹の犬の名は「嗅げ」「飛べ」「噛め」 といいます。

髪長彦はこの三匹の犬を連れて、囚われの身となり行方の知れなくなったお姫様を探す旅にでます。
はたして髪長彦はお姫様を救い出すことができるのか!?

芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)

1892年─1927年。東大在学中に同人雑誌「新思潮」に発表した「鼻」を漱石が激賞し、文壇で活躍するようになる。王朝もの、近世初期のキリシタン文学、江戸時代の人物・事件、明治の文明開化期など、さまざまな時代の歴史的文献に題材をとり、スタイルや文体を使い分けたたくさんの短編小説を書いた。体力の衰えと「ぼんやりした不安」から自殺。 その死は大正時代文学の終焉と重なっている。

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