ふくしごと: ~福祉で働く人のための、障害者支援の現場から伝えたい未来を考える力~

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■「はじめに」より
この人に話して良かったと思ってもらえるようになりたい、少なくとも話したことを後悔するような職員にはならないように力をつけたいと思っています。今まで思い込みや先入観で相手を決めつけていたり、価値観や常識に囚われていたり失敗もたくさんあります。自分と向き合うこと・自分を疑ってみること、自分の感情をコントロールしていかないと、この仕事は続けていけません。
障害者の中にも、優れたスキルを持った人はいます。会社の戦力として活躍できる人がいるのに、雇用をし、給与を払っているのに、その対価に見合う労働をさせていません。
障害者を「弱者」としてとらえ、障害者を個の戦力として捉えることない社会。「弱者」であることを特に考えることなく受け入れることで、自身が「強者」になっていることに気づいていない障害者。その「常識」が、現在の日本の障害者福祉問題を停滞させています。

■本書の内容
第1章「障害者支援について」では、特に障害者就労の支援の現場で実際に仕事として行なっている内容を解説し、障害者福祉の現状をお伝えします。続く第2章「働く障害者の理想を生むためには」、第3章「障害者福祉事業について思うこと」では、障害者雇用の理想と問題、現場から伝えたい目指すべき支援の在り方をお話します。

■障害者支援の現場から伝えたい「福祉の未来を考える力」
福祉という仕事の特性上、どうしても「守りの仕事(利用者のリクエストに応えること)」に手が一杯になってしまうことが多いのではないでしょうか。
しかし本当に問題を解決するには、利用者を取り巻く環境を変え、未来を変えるための行動が必要です。

本書で主にご説明している障害者支援の現場においても、日々目の前の対応に多くの時間を割くことが必要とされていますが、そこでは「対症療法」ではなく、「根本治療」が求められています。
障害者支援の現場における取り組みを知っていただくことで、福祉の仕事をする方が「福祉の未来を自分たちで作る」きっかけとなれば幸いです。
【目次】

はじめに
第一章 障害者支援について
   障害者総合支援法
   障害者就労支援事業
   障害者支援利用計画を作成すること
   「障害」の表記・障害者支援の現実
第二章 働く障害者の理想と現実
   障害者福祉に携わるまで
   障害者雇用の難しさを生む「情報不足」と「遠慮」
   障害者就労支援事業所のスタッフのあり方
   障害者雇用の理想
第三章 障害者福祉事業について思うこと
   福祉と合理的配慮について
   合理的配慮・ストレス緩和を考慮した支援計画の作成
   病識の理解・教養の必要性・考え方の変更
   障害者支援における原則
   障害を題材にしたお勧めの映画や本について
まとめ
おわりに

O autorovi

株式会社カムラック 統括サービス管理責任者
株式会社スーパーカムラック 相談支援事業所カムラック未来 管理者
一般社団法人障害者雇用基準認定協会 事務局
訪問型職場適応援助者
1968年生まれ。福岡県田川群香春町(万葉集や青春の門、炭坑節で有名な町)出身。高知大学理学部卒業。
福岡にプロ野球球団を保有していた神戸本店の大手流通企業に入社。情報システムを担当し、ITについて学ぶが阪神大震災を期に退職。その後福岡の大学・専門学校で講師として教鞭を取る。講師契約満了後、縁あって特別養護老人ホーム関連事業所でヘルパーとして働き、高齢者介護での福祉の理想と現実との温度差と挫折を学ぶ。経験を積み、2015年に介護福祉士取得。障害者自立支援の理想の形を求めて株式会社カムラックに入社し、障害者就労継続支援事業A型での統括サービス管理責任者となる。訪問型職場適応援助者、相談支援員の資格取得を通して、ハイレベルの障害者雇用支援を目標に、障害者の自立に向けた社会との入り口と出口でのサポートに奮闘中

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