社内資源のみに頼るのではなく、社外との連携(他企業や大学)を積極的に活用していくことで、革新的なビジネスを生み出していくーーー。それが「オープンイノベーション」と呼ばれるイノベーションの方法論です。
国内でも多くの事例が生まれ始めている中、「eiicon」は共同開発・共同研究、資本提携や業務提携などの外部連携をアシストする国内初のオープンイノベーション・マッチングプラットフォームとして登録企業を増やしてきました。
そんな「eiicon」を立ち上げ成長させ続けている代表の中村亜由子氏が、豊富な事例をもとに成功の法則を解説していきます。
筆者が「eiicon」を運営する中で出会ってきた多くの企業の事例から、抽出・整理してきたオープンイノベーション実践においてぶつかりやすい壁とその乗り越え方が記されています。
また、成功例とともに数多の失敗例を目にしてきた経験から、なぜ失敗してしまうのかも「ありがちな6つの症例」に分けて解説。
KDDI、メルカリ、JR東日本、富士通、サントリーなど、オープンイノベーションを実践している日本企業の事例も多く掲載。
これらの企業がどのようにオープンイノベーションを実践しているか、各企業の共創の舞台裏に迫ります。
【目次】
第1章 流行る共創と逸る共創
1.時代背景
2.オープンイノベーションの幻想
第2章 現実的な共創と価値
1.「当たり前」のオープンイノベーション
2.共創でぶち当たる5つの壁
第3章 ここ数年の共創の形
1.アクセラレータープログラムの活性化
2.共創の形の多様化
第4章 日本流オープンイノベーション事例 CASE×12
CASE1.KDDI ∞ Laboの話
CASE2.東京急行電鉄株式会社の話
CASE3.株式会社メルカリの話
CASE4.東京放送ホールディングスの話
CASE5.オプティマインドの話
CASE6.富士通×アジラの話
CASE7.共創経験を持つスタートアップの話【ZEROBILLBANK JAPAN、Payke、ハタプロ×eiicon座談会】
CASE8.Cookpad Acceleratorの話
CASE9.アンドハンドプロジェクト × 大日本印刷株式会社(DNP)× 東京地下鉄株式会社(東京メトロ)× LINE株式会社
CASE10.株式会社コーセー
CASE11.沖電気工業株式会社
CASE12.東京電力ホールディングス株式会社
CASE13.サントリーホールディングス株式会社
CSSE14.JR東日本スタートアップ株式会社
第5章 日本流オープンイノベーションの今後
1.「オープンイノベーション1.0」から「オープンイノベーション2.0」へ。
2.ものつくり大国日本が復活するために。〜eiiconが目指している世界観〜