
竹下亜子
大学浪人時代、世界史で何度も習ったカラマーゾフ。昨年テレビドラマ化があって偶然ドラマをみていたことがきっかけで、今迄幾度もなく読もうと思ってなかなか読みだせなかった本を購入するに至った。 三人の異なる兄弟の綿密な心理描写やキャラクター設定は逸脱で、サスペンスとしても一級品。名作というものは、やはりはずれがないものだと実感させられる。 わたし自身は兄弟で例えるなら二男タイプの人間なのだが、年の離れた兄弟は長男タイプで、自分ごとのようにも思えたし、血のつながりが、性格の決定に対してさして影響ないのだと痛感する。とはいえ、だから血のつながりが薄れるのかとうとそうでもなく。家族の不可思議性も感じる作品でした。 本作をなかなか読めなかった理由として、文庫本が重いからというのもあるが、本書は電子書籍でさくさく読めるため、通勤時に読むと決めて、快適な読書ライフを送っている。今後も朝は名作の読書タイムにできればと思っています。

岡本夏生
つい昨年ですか、TVドラマでやっていて非常に重厚感のある内容だったので原作も気になり購読しました。女性が自分のものにならないから、殺してしまうという現代でいうストーカー殺人を告白し、地位も名誉も全て失う家族というのが、なかなか重みのある内容で、実際、現代社会でも起こりうることなので、リアルに考えて読むことができました。
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腰低男
言わずと知れた、超有名作品ですが本にすると分厚くて読む気力が失せますが、電子書籍であれば手軽に読めるので、購読してみました。非常に、人間関係が複雑で、人物相関図などみながらでないと難しい内容です。主人公の兄弟があまりにも愚かで、救いがない内容ですが、見終えた後なぜかまた読み返してしまう、名作中の名作です!
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